『僕の生きる道』が好調です。前評判はそれほど高くなく、フジテレビとしても期待は『美女か野獣』と『いつもふたりで』で、その次のグループという扱いでした。
初回こそ『いつもふたりで』に視聴率で約3%離されていましたが、じょじょに上げて、中盤以降は互角かそれ以上になっています。

草なぎ剛作品では映画初主演の『黄泉がえり』も同じような傾向を見せています。
当初は三週間だけの限定公開とあまり期待されていませんでした。しかしじわじわと観客数が増え続映を繰り返し、すでに興行収入20億を突破。正月後の邦画では最大のヒットとなり春休みまで続く勢いです。

草なぎ剛がドラマに初主演したのは97年の『いいひと。』。この時は自ら「最初で最後の主演」とネタにしてましたが主人公と本人のキャラがマッチしヒット。
以後『成田離婚』『先生知らないの?』『じんべえ』『TEAM』『フードファイト』『スタアの恋』と主演を重ね「普通の人が演じることができ、かつ視聴率もかせげる」貴重な俳優になりました。

『僕の生きる道』メイン演出は『いいひと。』も担当した星護D。派手な演出とオーケストラで画像を埋め尽くす音楽が特徴。代表作は『ぼくたちのドラマシリーズ・放課後』、インパクトありました。

しかし今回はその演出は抑えめ。静かなタッチでたんたんと進んでいき、そのためにかえって胸を強く打ちます。
それでも聖歌隊のシーンや病院の待合室で少女が突然バレエを踊り出すシーン、断崖絶壁から飛び降りおりる前に秀雄(草なぎ)が十字架のポーズをとるなど、ところどころそれらしいシーンも見えますが、これもすべて脚本通り。宗教的な雰囲気を醸しだしドラマを締めています。(ところで病院でバレエを踊るのは『赤い激突』の宇津井健以来?)

脚本で特徴的なのは秀雄とみどり(矢田亜希子)がつきあい、結婚しても丁寧な言葉を続けている点。美しい画像とよくマッチしています。

さてそんな脚本(橋部敦子)のなかから、7話までの名セリフを選んでみました。これでドラマを振り返ってみましょう。

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