夏バテ対策には「暑熱馴化」……まずは普段の生活から注意を
夏バテ防止には、適度な運動で汗をかこう!
まずは暑いからといって、クーラーを効かせた部屋で体を冷やしすぎないこと。外気温と室温との温度差が大きくなり、体温調節をつかさどる自律神経が乱れると夏バテを引き起こしやすくなるといわれています。また体を中から冷やさないよう、冷たい物ばかりをとりすぎないといったことも大切です。
夏バテ予防・対策に運動が有効な理由……ホメオスタシスを活発にする作用
夏バテの一因ともなる自律神経の乱れを整えるためには、適度な運動で汗をかくことがよいといわれています。体を動かすことでエネルギーを消費して体温を上げ、汗をかくことで体温を下げるという体の恒常性を保つ機能(ホメオスタシス)が活発に働きます。このような機能は日頃から自動的に働いているのですが、外気温による寒暖差の差や体温を極端に下げるような生活習慣によってその機能が低下すると、体調を崩しやすくなります。
運動は自律神経を整えるだけではなく、体力面での向上も期待でき、エネルギーを消費することで、食欲促進や睡眠の質を上げることも期待できます。
夏バテ対策におすすめの運動法・生活習慣
暑い時期に行う運動は特に時間帯を考慮するようにしましょう。運動習慣のある人でも屋外の運動は暑さで運動強度がかなりあがると考えられます。涼しい時間を選んだり、運動強度を調節したりしながら、心地よく続けられるような運動、具体的にはウオーキングやジョギング、ストレッチなどの有酸素運動を中心にしたものがオススメです。運動習慣のない人はまず生活の中で活動量を増やすことから始め、その場でつま先立ちを繰り返したり、家事の合間にその場でスクワットを行ったりといったことでも良いと思います。またこまめに水分補給を行い、体が脱水状態にならないように気をつけましょう。
また夏バテ対策として、運動とともに工夫したいのが入浴方法です。夏はシャワーでさっと汗を流すだけで済ますことも多いと思いますが、暑いときこそ湯船につかって体を温め、血流をよくして発汗を促すようにしましょう。熱いお風呂が苦手な人は肩まで漬からなくても、半身浴や足湯に切り替えても大丈夫です。じんわりと体が温まるぐらいまで浸かるようにするとよいでしょう。さらに入浴後は、扇風機やエアコンの風に直接当たらないようにすると、より発汗機能を高められます。