亀山早苗の恋愛コラム

熟女でも、35歳年下でも…夫の浮気相手の“年齢”が気になる妻たち

実際、夫の不倫相手の年齢を妻たちはどこまで気にするのだろうか。年下であれ年上であれ、女性は夫の不倫によって自己肯定感が下がってしまうことがじゅうぶんに考えられる。それこそが夫の「罪」なのかもしれない。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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熟女でも、35歳年下でも……夫の不倫相手の「年齢」が気になる!?

熟女でも、35歳年下でも……夫の不倫相手の「年齢」が気になる!?

熟女でも、35歳年下でも……夫の不倫相手の「年齢」が気になる!?

夫の不倫相手の年齢を妻たちはどこまで気にするのだろうか。
 

年下の彼女に憎しみがわいて

「夫が年下で、さらに若い女性と不倫というのもショックだと思いますが、うちの場合、夫は15歳年上なんです。それが私よりずっと年下の女性とつきあっていることがわかった。あのときは衝撃でしたね」

ヤスコさん(43歳)は、そう言って3年前を振り返った。当時、彼女が40歳、夫は55歳で、夫がつきあっていた女性は20歳だった。現在、結婚して12年がたつ。ひとり娘は11歳になった。そもそも夫は46歳で初婚だった。

「独身主義だといって遊んで歩いていたようですね。私もそんな彼の噂は聞いてましたから、浮気するなら結婚しないと言ったんです。そうしたら、『イヤと言うほどいろいろ遊んできたから、もうすべて飽きてしまった。これからは落ち着いた家庭を作りたい』とまじめに言ったので信用したんです。だけど結局は、浮気癖は直らなかったということですね。呆れていますがあきらめてもいます」

浮気疑惑は3年前に始まったことではない。結婚当初から数々の疑惑が生まれては消えていった。子どもも生まれて忙しくなったヤスコさんは、夫の行動に目を光らせている暇がなかった。

「妻の目が子どもだけに向いてしまうから浮気するという夫はいると思いますが、うちはそんなこともないんです。夫はいつもヘラヘラと私や子どもにはやさしい。だけど浮気はする。そういう生き方しかできない人なんでしょうね。あきらめがつけばそれなりに快適な生活かもしれません」

それにしても、と彼女は言う。自分より35歳も年下の女性とよくつきあえるし、相手もよくつきあってくれるものだと呆れながら感心したそうだ。

「私の半分の年齢ですもんね。若い女性から若いエネルギーをもらいたいのかもしれません。最初は私が彼にとって若くないからいけないのかと落ち込みました。苦しくて、心療内科に通ったこともあります。だけど今は、うちの夫は精神年齢が低いと思うことにしています」

ようやく悟りを開いたと断言するヤスコさんの口調は、どこかあっさりとしていた。
 

年上女性と関係をもった夫

相手の女性が年上でも、妻はショックを受けるものだ。

「言葉が汚くて申し訳ないんですが、夫の浮気相手を知ったとき、思わず『あんなババアのどこがいいのよ』と叫んでしまいました。いや、私だって年を取るんだからそういう言い方はいけないとわかっているんですが、あまりにも腹が立ったのでつい……」

そう言ったのは、リョウコさん(34歳)だ。同い年の夫と結婚して4年。ひとり息子は3歳になったばかり。夫が浮気していたのは彼女が妊娠中のことだった。

「生まれたばかりの子と一緒に退院してきてすぐ、近所の奥さんがやってきて、『ちょっと噂になっているので教えておきたいんだけど』と、夫が同じマンションの奥さんと浮気しているというんです。まさかと思いましたが夫を問いつめたら、『一度だけ』と。その後、一度だけじゃないことがわかりましたけど、相手の女性、50代ですよ。いくらなんでもと思うのもしかたがないでしょう」

夫の話によれば、偶然、新たに開拓した営業先にいたのが彼女。中堅企業ではあるが、管理職の女性だったのだという。どこかで見たことがあるという程度の認識だったが、話してみると同じマンションだったことが判明、一気に仕事がうまくいき、プライベートでも飲みに行くようになった。

「最初はふたりとも酔っ払ってホテルへ行ってしまったそうです。夫は『彼女とのセックスがあまりによくて離れられなくなった。僕をまるごと受け止めてくれるし』って。相手の年齢もショックだったけど、そんな年上の女性がセックス上手だということも、夫の気持ちをわかったようにふるまうのもすごく不快でした。確かにきれいな人だけど年は隠せない。夫がそんな年上とと思うと、私の存在が全否定されたような気がして」

彼女の夫は単身赴任中。彼女の会社に密告しようと思ったが、それは夫の社内での立場を悪くすることになる。何かあったら家計に響く。そう思うと大胆なことはできなかった。

「彼女も不思議な人で、バレたとわかったら謝りに来たんです。夫と私に向かって迷惑をかけましたと言い、夫が席を立ったすきに私に封筒をくれました。『あなたのお小遣いにして。お詫びの印だから』って。50万円入っていました。そのときは動揺しましたけど、結局、夫には内緒で子どものために貯金してあります」

今でもマンション内でたまに顔を合わせることがある。互いに会釈だけ交わして話はしないというが、リョウコさんの本心は釈然としないという。

「今は夫とも普通に生活していますが、あのときの惨めな気持ちは忘れられないし、夫を許したわけでもありません」

年下であれ年上であれ、女性は夫の不倫によって自己肯定感が下がってしまうことがじゅうぶんに考えられる。それこそが夫の「罪」なのかもしれない。

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