フランスでは、“チーズの王様”と呼ばれている「ブリー」。味も外見もよく似たカマンベールの方が日本では広く知られていますが、ブリーはカマンベールの原型と言われており(諸説あり)、フランスではこちらの方がメジャーなチーズという印象です。
白ワインと相性が良く、サラダやサンドイッチに入れたり、甘いソースと合わせてデザートのようにいただいたりと、普段の食事をエレガントに演出してくれます。
私がとくにイチオシなのは、「ル・ルスティック」のブリー。とろりとクリーミーで、生乳の味と香りがしっかりと感じられるミルキーな味わいがあります。
似て非なるフランスの白カビチーズ「ブリー」と「カマンベール」
味も外見もとてもよく似ている「ブリー」と「カマンベール」。両者の違いは、シンプルに言ってしまえば、生産地と大きさです。
ブリーは、パリの北東に位置するブリー地方で作られているチーズで、直径は27~36cm。
カマンベールは、フランス北西部ノルマンディー地方のカマンベール村で作られており、12cm程度とブリーより小さめです。
生産地が違えば使用する牛乳も違い、またサイズが違うことにより、白カビの表面積も違ってくるので、これがチーズの味わいに微妙に影響を及ぼします。ともに製法は同じですが、個人的には、ブリーの方がよりなめらかでクセが少なく食べやすいという印象があります。
ちなみにブリーには、さらに小さいサイズの「クーロミエ」と呼ばれるチーズもあり、こちらもスーパーでよく目にするフランスではメジャーなチーズです。3つを食べ比べしてみると面白いかも!?
フランスで愛される「ル・ルスティック」 のブリーがイチオシ
数ある中で「ル・ルスティック」は、フランスではいちばん人気といっても過言ではないほどメジャーなチーズブランドで、フランスのほとんどの大手スーパーで扱っています。赤いギンガムチェックのパッケージは、フランスの田舎をイメージした親しみやすい可愛いらしさ。
味のクセも少ないので、ジャムやハチミツをトッピングしてデザートとして食べたり、サラダやサンドイッチに入れたりとマルチな使い方ができます。
万人受けする味なので、ピクニックに持って行くとみんなに喜ばれます。その場で切って、生ハムやソシソンセック(乾燥ソーセージ)などのシャルキュトリー(食肉加工品)とバゲットにはさんで食べたり、ブルーベリージャムをトッピングして白ワインと一緒にデザート感覚で食べたりします。
ル・ルスティックのブリーチーズがあるだけで、おうちのバルコニーや近所の公園がパリのリュクサンブール公園になった気分になれるかもしれません⁉
DATA
ル・ルスティック┃ブリーチーズ
内容量:110g