スイカは野菜か果物か? 大玉スイカと小玉スイカで異なる旬の月

スイカの栄養素・健康効果は?

夏らしい食べ物の代表格でもあるスイカ。栄養素と健康効果にはどのようなものがあるのでしょうか?

スイカは夏が旬の食べ物の代表格ともいえるでしょう。夏休みの縁側で花火を見ながら食べたり、海辺でスイカ割りを楽しんだりと、夏らしい風景によく登場する食品です。ほぼまん丸で、赤くて、皮は黒と緑のストライプというイメージだと思いますが、実は楕円形のものや、中が黄色いものや、皮にストライプのないものなど、さまざまな種類があります。

品種によって大玉と小玉がありますが、小玉のほうが早く出回ります。小玉スイカは6~7月、大玉スイカは7~8月が旬。一人暮らしの人でも、小玉スイカであれば食べきれるのではないでしょうか。「ひとりじめ」シリーズなど、片手に乗るほどの小さなものもあります。

また、スイカといえばよく議論に上がるのは「野菜なのか、果物なのか問題」。ツル科の植物のため植物分類上は「野菜」ですが、栄養学では「果実類」として扱われており、実はどちらも正解なのです。
 

スイカのカロリー・主な栄養素・健康効果……夏バテ対策にも有効

スイカの主な栄養素は「水分」です。100g中89.6gが水分ですので、ほぼ9割は水分なのです。カリウムが120mgと多いのも特徴。腎臓に負担がかかっている場合「スイカは食べないようにしてくださいね」と言われるのは、このカリウムの多さが原因です。

しかし腎臓に負担がかかっていない人にとっては、カリウムは「利尿作用」があり、「むくみ」を予防するなど、体にとてもよい影響を与えてくれます。スイカは食べようと思えばかなりの量を食べることもできるので、「水分と塩分を摂って」と言われる熱中症対策にももってこいです。

赤玉と黄玉の栄養の違いは、「色素」の違いですが、この色素は実は「ビタミンA」のもとであるカロテンです。黄玉は微量にしか含まれていませんが、赤玉は100gあたり830μg入っています。ビタミンAの1日の必要量(推奨量)は18~29歳男性・50~69歳男性で850μg、30~49歳男性は900μg、70歳以上男性は800μg、18~29歳女性・70歳以上女性で650μg、30~69歳女性は700μgですので、赤玉すいかを100g食べれば十分、摂取できてしまいます。
 

スイカの健康効果「疲労回復効果」「夏バテ効果」は本当

スイカには「疲労回復効果がある」「夏バテ効果がある」といわれますが、これはどちらも本当です。スイカは甘いですが、甘さの成分である「糖質」には疲労回復効果があります。スイカの糖分(炭水化物)は100gあたり9.5g。少し冷たく冷やして食べると、触感は「固形」ですが、栄養的には糖度の高い天然のジュースを飲んでいるようなものなので、疲労回復効果が期待できます。

夏バテについても基本的には糖分が効いているのですが、原因が「熱中症」の場合は、カリウムが効いて夏バテが解消されている可能性もあります。いずれの成分が効いているとしても、夏の風物詩は、夏の体の不調をケアする力があるといえますね。
 

スイカの種は食べても大丈夫? 飲み込んでしまったらどうなるか

スイカの種はそのまま食べても問題ありません。基本的にはスイカの種は硬いので、人間はほとんど消化できません。びろうなお話で恐縮ですが、そのままトイレで糞便として出ていきます。仮に消化できたとしても、毒素は入っていませんのでご安心を。たとえば、中国などではナッツなどと同様に種だけを食べる文化もあるようです。食べても何も問題はありません。

ただし、誤嚥のリスクがあるような高齢者の方にスイカを食べていただく際には、種はしっかり取り除きましょう。病院などでスイカを提供する際には、30人の患者さんに提供するために、調理師さんたちが半日がかりでスイカの種を取り除いたりもします。
 

スイカの食べ過ぎのリスク・デメリット・注意点

 スイカは糖分が高いので、血糖コントロールのよくない糖尿病の患者さんなどは食べ過ぎない方がよいかもしれません(1切れ・2切れなら構いませんよ!)。

健康な人であれば特に大きな問題はありませんが、熱中症対策になるくらい体を冷やす効果が高いので、クーラーの効いた部屋でスイカをたくさん食べると、体が冷えすぎて体調不良を起こす可能性もあります。ほどほどに美味しく楽しむようにしましょう。
 

夏の風物詩でもあるスイカ、ぜひ季節を感じて楽しんで

スイカも他の野菜・果物に比べて特別に栄養価が高い食材というわけでもないので、嫌いなら無理して食べることはありません(私の知人にも1人だけいます、スイカが嫌いな方。青臭いにおいを感じてダメなのだそうです)。

一般的には、夏の風物詩ですし、季節を感じながら美味しく食べていただくのがいいと思います。1人暮らしの方は、ぜひ小玉スイカを探してみてください。地域にもよりますが、6月中旬ごろから、出始めていると思います。 
 
■参考
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