シャツの黄ばみをリセットする洗濯方法…機能性素材は黄ばみやすい?
シャツの黄ばみをリセットする洗濯方法
毎日洗っているにもかかわらず、気づいたらワイシャツやブラウスが黄ばんでいた……、そんな経験はありませんか? しかもあちこちのブランドで見かけるようになった、話題のシワにならない機能性素材のシャツなどは、使い始めて間もないのに黄ばみを発見して慌てた経験をした人も少なくないのではないでしょうか。
今回はシャツの襟や脇などに発生しやすい黄ばみの対処法と予防までがっつり紹介したいと思います。
黄ばみの原因となる汚れは実は落ちにくい
黄ばみの原因はズバリ「皮脂」です。実はこの皮脂、シャツの襟部分や袖口部分についたものはとっても落ちにくいんです。普通に洗っただけでは、常に皮脂汚れは残ったまま。これが洗濯と着用を繰り返すことで、汚れがミルフィーユのように重なり、その皮脂が酸化することで黄ばみとなって目立ち始めるのです。
夏は、暑さで緩んだ皮脂がたっぷりと繊維にすり込まれるため全ての汚れを落とせませんし、制汗剤などを使っていると、これもまた黄ばみの原因になったりします。
また冬になると水道水の温度が下がるため皮脂汚れの落ち具合が悪くなりますから、皮脂汚れは四季問わず落ちづらい汚れのひとつなのです。
特に機能性インナー等は、化学繊維で作られていることが多く、素材の特性上汚れが吸着しやすく落ちづらい場合もありますから、黄ばみが早く出てきてしまうことがあるのです。
黄ばんだシャツのリセット洗濯方法
基本的に黄ばみは、付着した汚れや酸化した皮脂によって繊維が黄ばんだ状態のため、一番手っ取り早いのは酸素系漂白剤に浸け置きする方法です。<準備するもの>
- 酸素系漂白剤(粉タイプ)
- 洗面器かバケツ
- ラップ
- 40~50℃のぬるま湯
- まずは、ちょっと熱いかな?と感じる火傷しない程度のぬるま湯(40~50℃)を準備します。
- 洗面器に酸素系漂白剤を入れたら、用意した(1)のぬるま湯を注ぎ入れてしっかり攪拌します。
- そのなかにシャツを沈めたら、ラップを上からかけて温度をキープしましょう。
- その状態で30分~最長2時間程度つけ置きし、軽くすすいだら普段同様に洗濯機で洗います。
<注意点>
色もののシャツ(真っ赤や真っ青といった濃い色の生地)の場合は、この方法だと強すぎて色が薄くなったり鈍くなったりするため、濃い色のシャツの場合はこの後ご紹介する“黄ばみ予防”を行なってください。
黄ばみ予防の基本は“日々の洗濯を工夫”すること
黄ばみをリセットする作業は、ぬるま湯を準備して浸け置きしたりと、なかなかヘビーです。そんな作業をできるだけ回避するためにも、毎日の洗濯の前にちょっとだけ作業を足すことで、シャツの白さをキープすることができるのでその方法を紹介します。<準備するもの>
- 食器用洗剤
- 食器用スポンジ
- 「黄ばみ予防」はとっても簡単! まずは襟の黒ずみに少しだけ食器用洗剤を垂らします。
- その上を優しく食器用スポンジでこすって、あとは普通の洗濯を行うだけ。すすがずにそのまま洗濯機のなかに入れてもらって大丈夫です。
<ポイント>
家庭用の洗剤のなかでは比較的油汚れに強い食器用洗剤を使って洗濯の前に直接皮脂汚れを処理することで、洗濯中に汚れが落ちやすくなり、黄ばみを予防することができるようになるのです。
ご紹介したシャツの黄ばみのリセット方法と、黄ばみにくい洗い方を実践してもらうことで、シャツの白さをキープできること間違いなしです。黄ばんでタンスにしまい込んだままになっているシャツでも、今回紹介した方法でリセットできる可能性があります。諦めずに、ぜひ試してみてくださいね。
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