夫婦関係

いざという時に頼りにならない夫……露呈した夫の幼さ&底の浅さ

あちこちから聞こえてくるのが「いざという時の夫の頼りなさ」……。この危機的状況で見えてきた「頼りにならない夫」の残念な様子を聞いてみました。見えてしまった夫の本性に対しても、冷静に、的確に対応したいものです。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

ふざけないで!危機的状況で見えた、夫の幼さ&底の浅さ

いざという時に頼りにならない夫

いざという時に頼りにならない夫

ここ数ヶ月で、私たちの生活や社会のありようを一気に変えてしまった新型コロナウイルス。学校の一斉休校に対応して、急きょ仕事を休んだり、家族が安全でいられるよう、掃除や消毒等を念入りに行ったり、早朝からスーパーに並んで、トイレットペーパーの確保に奔走したり……。

多くの妻の皆様は、家庭や職場などで困難に立ち向かっていらっしゃると思います。そんな中、あちこちから聞こえてくるのが、いざという時の夫の頼りなさ……。この危機的状況で見えてきた「残念な夫の様子」を聞いてみました。
 

マスクで露呈した夫のジコチューぶり

「マスクで夫に対する評価が変わりました」というのは優子さん(仮名・35歳)。

今や入手困難なマスクですが、優子さんの職場は製造業のため、工場のラインで働く従業員用に備蓄しているマスクがあり、在庫の一部を社員に格安で販売してくれたそう。ところがこのマスクに関して、信じられないことが起きました。

「私が買ってきたマスクを、夫が黙って勝手に使ってるんです。『もう、自分のは無いの?』って聞いたら『俺のは高機能マスクだからもったいない。君の会社のは普通のやつだから、これを先に使わないと』と平然と言う夫。さらに『君の会社は時差通勤だから混んでないし、マスクは必要ないでしょ。俺はラッシュ時の通勤だから、絶対に必要なんだ。優先順位が高い人から使うべき』と自分勝手な理屈を展開しだしたんです」

マスクを入手してくれた妻への感謝がない夫の傲慢な態度、さらに自分さえよければいいというジコチューモード。「本性が見えたなあ、と思いました。こんなひとだったかなあと、過去を振り返ってみたりもしました。たしかに子供の今後を話し合った時に、片鱗は見えたかも」と。

「次からはマスクを入手しても夫には隠しておこうと思います」という優子さん。自分のマスクの在庫がなくなった時の夫の反応を、観察したいそうです。
 

在宅勤務で見えた“IT弱者おじさん”ぶり

「在宅勤務で彼のビジネススキルがよくわかります」と苦笑するのは朝美さん(仮名・48歳)。

去年から既に週1回は在宅勤務を利用していた朝美さんとは違い、パートナーの会社は今回の騒動で初めて「原則全社員在宅勤務」となり、朝美さんのパートナーも初の在宅勤務に突入。先週の月曜は、たまたま二人とも在宅勤務の日。同じ部屋では仕事がしづらいので、朝美さんは寝室で、彼はLDKのダイニングテーブルで、それぞれ9時に仕事開始となりました。

「ところが5分もしないうちに彼がこちらの部屋に来て『インターネットにつながらないんだけど、ちょっと教えて』。接続を手伝ってあげて部屋に戻ると、また10分後に『社内サーバのファイルがダウンロードできないんだけど、なんでかわかる?』と来るので、またヘルプ。さらに20分後には『10時からウェブ会議なんだけど、どのソフトを使うの?』とSOS。会社でもこんな感じで、部下に迷惑がられる“IT弱者おじさん”なんだろうと想像がつきます」と朝美さん。

そのあとも、取引先との電話なのか、大きな声で謝罪している様子が漏れ聞こえてきたり、午後にリビングルームを通りかかると、ソファで居眠りをしていたり……。「これじゃあ、会社でも“使えないおじさん”だわ」と、在宅勤務のおかげで彼の会社での立場まで想像できたそうです。
 

息子よりも幼い?ウイルスに過剰反応する夫

「中学生の息子たちよりも夫の方が、よっぽど幼いことがわかりました」と語るのは玲奈さん(仮名・43歳)。

「今まで、ろくに手洗いもしていなかったのに、急に『お前たちの不衛生ぶりが気になる』と息子たちに言い出したんです。例えば『手洗いは流水で5分以上行え』とか『タオルは不衛生だから、使い捨てのペーパータオルにしろ』とか。ペーパータオルも、今どきは品薄で手に入りにくいのに。他には、外から帰った息子たちの触ったドアノブを除菌ティッシュでいちいち拭いて回ったりしています」

普段通りの息子たちに比べて、一人でイライラしてパニックになっている夫の様子が情けなくて……、という玲奈さん。「目に見えないウイルスに対して不安になる気持ちはわかりますが、やることがあまりに幼くて幻滅。冷静に対応している息子たちの方がよっぽど頼りになりそうです」とため息をついていました。

いざという時に見える夫の本性。「意外と○○?」それとも「やっぱり○○!」。こんな時ですから、ウイルスだけでなく“見えてしまった夫の本性”に対しても、冷静に、的確に対応したいものです。

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