ステーショナリー・文房具

浮世絵をイメージした万年筆用「浮世絵インク」

万年筆は、インクとの組み合わせを楽しめるのが魅力。リーズナブルな価格帯の万年筆だけでなく、万年筆インクもこれまでになかった新しい色が増えています。カラーコーディネートガイドの松本さんが、万年筆インクのヒット商品「浮世絵インク」を紹介してくれました。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド


浮世絵から色の着想を得た「浮世絵インク」シリーズ。ナカバヤシの高級筆記具ブランド「TACCIA(タッチア)」から発売中です

ナカバヤシの高級筆記具ブランドTACCIA(タッチア)から発売されている浮世絵インク

 
「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 ~夢の競演~」が、江戸東京博物館、福岡市美術館、愛知県美術館を巡回していました。この展覧会のタイトルが示すように、歌麿、写楽、北斎、広重、国芳は五大浮世絵師と呼ばれます。

歌麿の美人画、写楽の役者絵、北斎や広重の風景画など、浮世絵の名作から着想を得た万年筆インクのカラー監修をさせていただきました。

「浮世絵インク」は色はもちろん、ボトルやパッケージのデザインも秀逸で、万年筆インクをこよなく愛する人々からご好評いただいています。

   

「北斎ブルー」はどんな色?

ウェブアンケートを活用して、「北斎ブルー」「広重ブルー」という色名から連想する色を選んでいただきました

ウェブアンケートで「北斎ブルー」「広重ブルー」から連想する色を選んでもらった結果

 
「浮世絵インク 青の革命」は日本の青に焦点を当てた全5色

「浮世絵インク 青の革命」は日本の青に焦点を当てた全5色

 

浮世絵の風景画は、空や海の青の美しさが人々を魅了してきました。日本古来の藍だけでなく、ベロ藍と呼ばれるヨーロッパから輸入された新しい顔料が用いられていることが近年の研究で明らかになり、「北斎ブルー」「広重ブルー」と呼ばれることもあります。

私が監修させていただいたナカバヤシ「浮世絵インク 青の革命」は、「日本の青」に焦点をあてたシリーズで、鉄紺、濃藍、紺青、藍色、紺碧の全5色

わずかにくすみを帯びているものの、発色のよい青を取り揃え、万年筆インクの定番色である青に新風を吹き込みました。

 

「浮世絵インク」のカラー監修

 
プロデュースは文具ソムリエの石津大氏、カラー監修は私が行いました

プロデュースは文具ソムリエの石津大氏

葛飾北斎、東洲斎写楽、歌川広重、喜多川歌麿、各4色全16色

緑、青、紫、茶、鼠、赤、橙、黄など、さまざまな色相の色がラインナップ


2019年9月には高級筆記具ブランド「TACCIA(タッチア)」から、葛飾北斎、東洲斎写楽の作品をテーマにした8色、2020年2月には歌川広重、喜多川歌麿の作品をテーマにした8色が発売されました。

いずれも浮世絵作品から色の着想を得た万年筆用インクで、さまざまな色相の色がラインナップされています。
 
パッケージを並べると側面に、HOKUSAI、SHARAKU、HIROSHIGE、UTAMAROという文字が現れます

パッケージを並べると側面に、HOKUSAI、SHARAKU、HIROSHIGE、UTAMAROという文字が現れる


万年筆用インクなので、色の濃さは十分に配慮されています。乾燥すると赤みを帯びてくる「レッドフラッシュ」効果を狙った色もあり、「エモい」と評判になっています。

Twitterで「浮世絵インク」と検索すると、喜びのツイートがずらりと並びます。パッケージデザインもとてもよく練られていて、万年筆マニアにも満足度の高い商品になっています。外国の方へのプレゼントにもおすすめです。

 

DATA
ナカバヤシ | TACCIA(タッチア)「浮世絵インク」
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