麻疹・風疹・水ぼうそう(水痘)で見られる皮膚症状 

皮膚科を受診する子ども

皮膚症状が特徴な感染症はさまざま。水ぼうそうによる湿疹で皮膚科を受診される患者さんも珍しくありません


子どもか大人を問わず、水ぼうそうを発症して皮膚科を受診される患者さんは多いです。「水ぼうそう」と聞くと、子どもが一度はかかる感染症というイメージがあるかもしれませんが、大人でも発症することがありますし、全身に水疱が出て子どもより重症化しやすい傾向があります。水疱から傷あとが残ってしまうことも多いため、早めに飲み薬で治療することが重要です。麻疹、風疹の場合も、小児科ではなくその皮膚症状から皮膚科を受診される患者さんもいますこれらのウイルス感染症による発疹はどのように見分ければいいのかを解説します。
 

皮膚症状が特徴的な感染症……麻疹・風疹・水ぼうそう(水痘) 

子どもに多い皮膚症状が特徴的なよくある感染症としては、麻疹・風疹・水ぼうそうが挙げられます。それぞれの皮膚症状の特徴は以下の通りです。

■麻疹の皮膚症状
麻疹の皮膚症状の特徴は、体の広範囲で赤みがみられて発熱の症状をはじめとして倦怠感も非常に強い点です。最初はポツポツとした赤みのこともありますが、最終的には赤みが融合して体の広範囲が赤みで覆われます。小児の患者さんは多くが小児科へ行かれるためか、皮膚科では大人の患者さんの方が多いです。
 
■風疹の皮膚症状
風疹の場合は、麻疹に比べると発熱、倦怠感ともに軽いのが特徴です。パラパラとした赤みが体全体的に出現します。また、口の中をみると、出血点がみられるのも特徴です。風疹に関しても皮膚科では小児よりも大人の患者さんの方が多く受診される印象です。
 
■水ぼうそう(水痘)の皮膚症状
水疱が全身にまんべんなく出現するのが特徴です。ヘルペスや帯状疱疹、とびひでは一部に強く水疱が出現するのが通常ですが、これが水ぼうそうとの違いになります。水疱だけでなく、やぶれた場所、かさぶたになっている場所、など水疱ができてからの時間によって見え方は様々です。
 
水疱が大きかったり深いと、そこがえぐれた傷になり、大きなニキビ跡のようなクレーター状に凹んだキズを残すことがあります。おでこなど顔に残るとかなり目立ってしまいますので、早めに治療するのが大切です。傷あとになってしまうと、治療がかなり難しいです。

子どもでは熱は伴わないことも多いですが、大人がなるとより重症になり、たいていは発熱と倦怠感を伴います。水ぼうそうは皮膚の症状がメインになること、とびひや帯状疱疹、ヘルペスなどほかの病気との区別がつきにくいこともあることから、子ども、大人問わず皮膚科をまず受診することが多いです。そのため、皮膚科では麻疹や風疹よりも多くの患者さんを診ることになります。
 

症例画像で見る麻疹・風疹・水ぼうそうの湿疹の違い

■麻疹の症例画像
麻疹の症例画像・写真

体の広範囲を覆った麻疹のポツポツとした赤み


■風疹の症例画像
風疹の症例画像・写真

麻疹と比較しても、パラパラとした赤みの出方が特徴の風疹


■水ぼうそう(水痘)の症例画像
水痘・水ぼうそうの症例画像・写真

水疱が全身にまんべんなく出現するのが特徴の水ぼうそう(水痘)

 

上記感染症が疑われる皮膚症状で、受診すべきは何科か

もし皮膚症状とあわせて38度の発熱があり、倦怠感が強い場合は、まず小児科や内科を受診されるのがよいでしょう。皮膚科での診察・治療が必要な場合は、そこから適切に皮膚科を紹介されることが多いです。
 
水疱がたくさんできているなど皮膚の症状が強く、診断に悩む場合は、最初に皮膚科を受診するのがよいでしょう。
 

ウイルスが原因の皮膚症状は様々……早期受診で適切な治療を

水ぼうそうは早めに内服治療を開始することで、症状が軽いうちに治療することができます。また、全身に広範囲の発疹がみられる場合、麻疹や風疹に限らず、ウイルスによる発疹のケースは多いです。じんましんや薬疹(内服薬による発疹)のこともあります。これらが疑われる場合には、早めに皮膚科もしくは内科・小児科を受診しましょう。まずは診断をしっかりつけ、適切に治療をスタートすることが大切です。
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