亀山早苗の恋愛コラム

専業主婦と兼業主婦、不倫しやすいのはどちら?

専業主婦と兼業主婦、どちらがより不倫しているのだろう。不倫も恋のひとつではある。そう考えれば、恋に落ちるきっかけとタイミングがあるかないかという問題なのかもしれない。不倫の恋に落ちてしまった2人のアラフォー女性に話を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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「主婦の不倫」と一言で言っても……

主婦の不倫

主婦の不倫

専業主婦と兼業主婦、どちらがより不倫しているのだろう。一般的には、専業主婦は出会いが少ないが時間はある、兼業主婦は出会いはあるが時間がない。そんなふうに思いがちだ。ただ、実際には「不倫をする人はどうやっても時間を作り出すし、出会いも生み出す」としか言いようがない。

不倫も恋のひとつではある。そう考えれば、恋に落ちるきっかけとタイミングがあるかないかという問題なのかもしれない。

子どものいる専業主婦と兼業主婦、でも、不倫の恋に落ちてしまった2人のアラフォー女性に話を聞いた。
 

子どもの幼稚園で知り合ったパパと……専業主婦ミハルさんの場合

専業主婦と専業主夫が出会うこともある。

「子どもの幼稚園の友だちであるAちゃんのパパとつきあっています。3年保育で、まだ1年目なんですが、最初からそのパパとは気が合って。昨年の末にAちゃんが帰宅してから行方不明になる事件があったんです。すぐに見つかったんですが、一緒に探していた私はAちゃんの顔を見るなり泣いてしまって。そこから一気に関係が深まりました」

ミハルさん(37歳)はそう言う。事件から数日後、幼稚園に送っていったあと、Aちゃんパパがパンを焼いたから持って帰ってもらえませんかと言いだし、家に寄ったのが「そのタイミング」だった。玄関で抱き寄せられ、そのままリビングのソファでそういう関係になってしまう。

「正直に言うと、とても興奮したんですが、あとからひどく落ち込みました。朝早くから夜遅くまで働いている奥さんのこともよく知っていますし。彼は主夫をしながら、WEB関係の『内職のような仕事』をしているそうです。家の中はきれいに片づいていて、主夫としての彼の優秀さが垣間見えました」

興奮しているわりには冷静に他人の家の中を観察していたようだ。いけないと思えば思うほど、ふたりはお互いにのめり込んでいった。

「週に1、2回は彼の家に行ってしまう。もし奥さんが急に帰ってきたらどうしようとか、近所の人に見られたらどうしようとか考えるんですが、彼は玄関ではなく勝手口のほうは人の通行がないからと入れてくれる。でもわからないですよね、誰か見ているかもしれない」

幼稚園で噂になっているかもしれない。それでも今のところはやめられない。

「専業主婦でも出会いはあると思います。私の先輩ママは、子どもの家庭教師とそういう関係になってしまったと悩んでいましたし。PTA関係での不倫も実際に聞いています。あちこちで聞くからいいというわけではなくて、もちろんいけないことをしているんですが、彼に会いたい気持ちが今は抑えられないんです」

夫とは円満だとミハルさんは言う。恋は別腹なのだろうか。
 

忙しくても恋に落ちてしまう……兼業主婦サクラさんの場合

一方、兼業主婦のサクラさん(40歳)。結婚して11年、9歳と6歳の子がいる。夫は家業を継ぎ、自宅から実家に通う日々。サクラさんもまた、自分の実家の商売を手伝っている。

「夫婦ともに、自分の実家が職場という珍しい環境なんです」

サクラさんがつきあっているのは、実家に出入りしている業者の男性だ。1年ほど前、実家近くで彼がしゃがみこんでいるのに遭遇し、救急車を呼んで病院まで付き添ったのがきっかけだった。

「急性盲腸で腹膜炎を起こしかけていたようでした。彼はバツイチ独身、子どももいないというので、入院中、何度か見舞いに行きました。退院してからお礼に食事でもと誘われたんですが、夜は出られないのでランチをごちそうになって」

それ以来、ときどき喫茶店で話したりランチに行ったりして関係を深めていった。そしてあるとき、ふたりでカラオケへ。

「カラオケボックスで、なんだかいいムードになってキスしちゃったんですよね。それから私も彼を男として妙に意識するようになった」

実家には週に5日、通っていたが、それを週4日にしてもらった。1日は彼とデートするためだ。彼はもともと週末が休みというわけではないので、うまくシフトを組んでもらう。

「会っているうちにどんどん彼を好きになっていきました。ふたりきりになりたいと昨年の秋に私から言ったんです」

夫とはすでにセックスレス。協力しあって日常生活を送っているが、男女としての関係はすっぽり抜け落ち、彼女は寂しさを感じていたのだ。彼とホテルへ行ったときは、「男の人のぬくもりを体で感じて、本当にうれしかった」と言う。それは彼女自身が、女である自分に自信を取り戻した瞬間でもあった。

これから先のことはほとんど考えないようにしている。彼女にとって子どもたちは宝物。何があっても子どもたちに不自由な思い、悲しい思いはさせたくない。

「でも今は彼のこともとても大事。彼は『僕は寂しい思いをしてもいい。ずっときみとつきあっていけるなら』と言ってくれる。ふたりでベタベタいちゃいちゃしている時間が、とてつもなく愛おしくて」

サクラさんの目は、恋する女独特のキラキラした光を放っている。安定した家庭と、ドキドキする恋愛。どちらも必要とするタイプが、男女問わずいるのかもしれない。

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