息子とのお風呂は楽しい時間!
ゆっくり成長する男の子
一般に、男の子の第二次性徴は、女の子に比べ数年遅く始まるといわれています。中学校に入る頃までは女の子より身長が低い男子も多くいます。女の子の「乳房のふくらみ」や「初潮」といった女性特有の変化が小学校高学年頃から始まるのに比べ、男の子の場合は「声変わり」や「ひげ」といった男性的な変化が見られるのは中学生以降であることが多いようです。
性毛が生え始め、身長が急激に伸びてがっしりした体型に変化する時期も、多くは中学生以降と、女の子よりも数年遅れます。
息子は「まだまだ子ども」?
第二次性徴による「見た目の変化」が女の子よりも数年遅く、「精通」も女の子の「月経」とは違い、母親にはわかりにくいため、母親が息子を「まだまだ子ども」と思う時期は、娘に比べて長いようです。異性の子どもと長くお風呂に入っている親は「性的な意識をしていないからこそ」「親子なのに、性的な見方をする方がいやらしい」というふうに思うようです。しかし、本当にそうでしょうか。親が意識していなくても、子どもの性的な発育は中学生にもなれば、しっかりと始まっています。
ママ風呂卒業のタイミングは?
温泉の女湯など、公共の浴場に男児が入れるのは、都道府県によって違いがありますが、7~11歳までで、多くは9歳までです。つまり、その年齢になれば、大抵の子どもは「ひとりでお風呂に入れる」ということです。小学校5年生になれば、林間学校や宿泊訓練など、クラスの子たちとのお泊まりも経験します。その時に「自分で髪やからだを洗えない」という子はほとんどいないでしょう。つまり、「親による入浴介助が必要な状態ではない」ということです。
なお、自分でからだを洗えるようになった子どもの性器を親が触ったり洗ったりするのは、たとえ子どもが嫌がっていなかったとしても、性的な虐待にあたります。
親離れは成長の証
お風呂で息子とゆっくり話をすることを大切にしてきたママも多いでしょう。しかし「いつまで一緒に入っていいのだろう?」と考えるということは、そろそろ一緒に入るのはまずいのではないかと、迷う気持ちがあるということだと思います。そんな時は、「同じ年頃の女の子が、父親とお風呂に入っていたらどう思うだろう?」と考えてみてはどうでしょう。息子とのお風呂を卒業するタイミングの目安になると思います。息子とのコミュニケーションの場は、お風呂以外で確保しましょう。
以前、「女の子がパパと一緒にお風呂に入るのは何歳までOK?」という記事も書きましたが、「ママとお風呂に入っている」ことを、息子が、友だちや好きな子に知られると恥ずかしい、と感じるなら、ママ風呂は卒業の時期を迎えているのだと思われます。
親も子も「そろそろかな……。でも、さみしがるかな?」と、お互いに相手の気持ちを思いやって言い出せずにいることもあるでしょう。少しずつ時間をずらすなどして、自然に卒業の時期を迎えられるといいですね。
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