31歳からの恋愛相談室:今回の回答者はアルテイシアさん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、アルテイシアさんです
■アルテイシアさんプロフィール
今回の回答者:アルテイシアさん
夫であるオタク格闘家との出会いから結婚までを綴った『59番目のプロポーズ』でデビュー。女性が自分らしく、オリジナルな幸せを追求して生きていくための方法や考え方を発信。『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』他著作多数。
twitter:@artesia59
お悩み:自分の意見をうまく言葉にできず、彼氏と深い関係を築けません
お悩み:自分の意見をうまく言葉にできず、彼氏と深い関係を築けません
私は男性と付き合ってしばらくすると、相手のことを本当に好きなのかどうか、よくわからなくなります。
「相手に対する、何らかの違和感を覚える」→「多少の違和感はしょうがないとは思うものの、どこまで許容していいのかわからなくなる」→「もっとしっくりくる人がいるのでは?という気がしてくる」という流れです。
今の彼氏も、私にない考えを持っているのが面白いなと思って付き合ったのですが、今では好きかどうか、よくわからないです。
ちなみに自分では「相手に嫌われるのが怖いから、あえて相手に難点を見つけて、自分から別れようとしてしまうのではないか」と分析しました。
相手に対する違和感について、話してみようと思ったこともあるのですが、まず私は、素直に自分の気持ちを話すのが苦手です。
たとえば、彼とLINEで旅行の計画を練っていたときの話です。彼が行きたい県を4つあげ、「この中だったらどれに行きたい?」と聞いてきたのですが、4つとも興味がないとは言えませんでした(「なんでこの4つなの?」と返したら「秘密」と言われました)。
こんなふうにモヤモヤしているのに付き合ったままというのは申し訳ない気がして、彼とももう別れようかと思っています。
私は一体どうしたら、心から相手を愛し、相手からも愛される関係になれるのでしょうか。今の彼氏と付き合ったままでいいのかも含め、アドバイスいただけたら嬉しいです。
アドバイス1:幸せになるのは、自己主張できる女性
アドバイス1:幸せになるのは、自己主張できる女性
ただ、こあこさんは「心から相手を愛し、相手からも愛される関係」を望んでいるとのこと。それって「本音で話し合える関係」「対等に尊重し合える関係」だと思うんですよ。
パートナーとそんな関係を築いて幸せになっているのって、自己主張できる女性なんですよね。イヤなことはイヤだと言うし、自分はどうしたいか?をちゃんと意思表示できる女性。
それができないと、相手に合わせて「都合のいい女」になりがちです。モラハラ男に狙われたり、セフレやセカンドにされたりとか。
こあこさんの場合は「話し合いを避けて、一方的に別れようかと考える」状態ですよね。正直そういう付き合い方だと、誰と付き合っても難しいんじゃないかな……?と思います。
違和感を抱えながらモヤモヤしてる状態って、ストレスですよね。そのストレスがしんどくて「彼のこと好きじゃないのかも」「別れた方がいいかも」と思うんじゃないかな?
でもそれって相手の問題じゃなく、こあこさん自身の問題なのかもしれません。
アドバイス2:関係は2人で努力して作っていくもの
そもそも素の自分をさらけ出さないと、本当に相手と合うかどうかわからないですよね。そして、最初からすべてがピッタリ合う相手なんていない。相手と自分は別の人間なんだから、違和感を覚えることは当然あります。その違和感が相手の人間性や価値観に関わることで、「この人とは合わない、無理だ」と判断したなら、別れればいい。
でもそれってちゃんと話し合いをしないと、わかりませんよね? ちゃんと話し合って確認すれば「なるほど、彼はこんな考えだったのか、私が誤解してたな」と気付くかもしれない。でもそれをせずに、どんどん悪いほうに考えてしまう人は多い。
違和感に目をつぶって「ポジティブ変換」するのもマズいけど、一方的に悪い方に考える「ネガティブ妄想」もマズいです。そうやってひとり相撲するんじゃなく、ちゃんと相手とがっぷり組んで相撲をとりましょう!
「結婚は単なる箱で、中身は50年の共同生活」。これ言い過ぎて自分でも飽きてるけど(笑)、ほんとそうなんですよ。
50年一緒に暮らすんだから、ちゃんと話し合って、歩み寄れる相手じゃないと無理。そして、そういう関係は2人で努力して作っていくものです。
結婚前に話し合ったほうがいいことはいっぱいある。家事や家計の分担、子どもを持つか持たないか、持つとしたら子育ての方針、親の介護、実家や親戚付き合い、などなど。
これらについて2人の意見が違った場合、ちゃんと話し合って歩み寄れるか。それができる相手であれば「この人だったら大丈夫」と信頼や愛情が深まるでしょう。逆にちゃんと話し合いができない相手であれば「別れよう」と決断できるんじゃないでしょうか。
アドバイス3:アサーティブな話し合いのコツ
「だからその話し合いができないんだってばよ」って悩みですよね、知ってます(笑)。素直に自分の気持ちを話すのが苦手なのは、相手に嫌われるのが怖いから。そういう悩みを読者の女子からよくいただきます。
それは生まれもった性格が原因の場合もあるし、育った環境や過去の経験が影響している場合もある。その両方という場合もある。たとえば毒親育ちのトラウマから、相手が不機嫌になるのが怖くて、言いたいことを言えずに我慢してしまうとか。
以前そういう読者の女子から相談を受けたときは「アサーティブな話し合いのコツ(アサーティブ:相手を尊重しながらも、率直に、対等に自己主張すること)」をお伝えしました。
アサーティブな話し合いのコツは、「自分」を主語にすること。「自分」の気持ちと要望を伝えること。
たとえば、彼氏がLINEの返事をしなかった場合。それで「私のこと好きじゃないの?」と不安になったり、我慢した末に「もう別れる!!」とバチギレたりとか、あるあるですよね。
そんなときは「『あなた』はなんで返事しないの?」じゃなく、「『私』は返事がないと寂しいし不安になる」「短くてもいいから、返事をくれると嬉しいし安心する」と伝えるといい。
このアドバイスを実践したら、その女子は彼氏と話し合いができるようになったそうです。「こんなの初めて……!!」と感動のお便りをもらいました(笑)。こあこさんも練習してみてくださいね。
直接話し合うのが苦手な人は、LINEやメールなどのテキストで伝えるのもおすすめです。
話し合いに不慣れだと、言いたいことを言えなかったりするので、テキストで全部伝えきったほうがいい。相手も何度も読み返して、理解を深められるし。
男性はわりと鈍い人が多いので(笑)、冒頭に「大切な話なので真剣に考えてほしい」「2人の関係について悩んでます」とか書いて、ちょっとビビらせるのがおすすめです!
アドバイス4:自分の心を見つめて、言語化する練習をする
「自分の気持ちと要望」がハッキリしてないと、相手に伝えられませんよね? なので、こあこさんは自分の心を見つめて、それを言葉にする練習をしてほしいです。日記とかを書いてみるのもいいかも。「自己主張する女は嫌われる」という圧について話したけど、ちまたの恋愛記事にも「面倒くさい女はNG!」とかよく書かれていますよね。それって結局「男性の思い通りに動く、都合のいい女になれ」ってことなんですよ。
でもそもそも、他人と深い関係を築くこと、50年一緒に暮らすことって、めちゃめちゃ面倒くさいことなんです。
当然ケンカやトラブルやすれ違いはあるし、そのたびに話し合って、歩み寄る努力をするしかない。それを「面倒くさい」と思う人とは、そもそもうまくいかないです。
そういう摩擦を避けたければ、1人でいる方が向いていると思うし、そういう生き方もアリですよね。
「関係は2人で努力して作っていくもの」という視点で、「どんなパートナーと、どんな関係を築きたいのか?」をじっくり考えてください。そのうえで「パートナーに求める条件」「何は譲れて、何は譲れないのか?」を言語化してみましょう。よかったら前回の記事も参考にしてください。
今の彼とどうするかは、こあこさんが決めることです。私だったらその旅行のLINEに「なんやサプライズか?」とかズケズケ返してしまうやろな(笑)。こあこさんが素直な気持ちを話せるようになることを、お祈りしています!
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Q.「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました
Q.「スキがない」と言われます。「スキ」ってなんですか?
Q.彼氏に怒られてばかりで、疲れてしまいました