卒対トラブルあるある……保護者同士でもめることも
子どもの卒園や卒業を祝う「卒対(そつたい)」は卒業対策委員の略。詳しくは「卒対とは?マジ大変?!活動内容とリアルな実態」でも解説しています。この卒対の活動を進めていく上で、こだわり派vs前年度踏襲派、手作り派vs買ってすませる派など、保護者同士で意見が対立することも。よくある卒対トラブルと、その対処法を紹介します。【卒対トラブル 目次】
卒対トラブルあるあるBEST3!
卒対のメンバーは女性の割合が多く、年齢、仕事の有無、きょうだいの有無、家庭環境など、それぞれのバックグラウンドが異なります。だからこそ、価値観の違いから意見が対立し、トラブルが起こることもあります。その場の空気を読み、皆の意見を上手に調整できるまとめ役がいれば、結果的に丸くおさまることも多いもの。しかし、そのような人が不在だと、「気がついたら、ミーティングがとげとげしい空気になっていた……」などというケースも。
卒対の活動の中で起こりやすいトラブルは、以下の3つです。
- 意見の対立、活動への意識の違いなどによる人間関係のトラブル
- 学校や園との情報共有がうまくいかないなどのトラブル
- 仕事が忙しくなり活動が難しくなった、家族が協力的でないなど、メンバー個人が抱えるトラブル
卒対は「できる人が、できる時に、できることを」
よくあるのが、「やる気がある人」「やる気があまりない人」といった、活動へのモチベーションの差が原因のひとつになるトラブル。モチベーションの差が仕事量の大小につながり「⚫⚫さんは全然協力してくれない」「△△さんはミーティングにこない」などといった不平不満が出て、軋轢が生じることがあります。こんな時、どうしたら良いのでしょう。協力的ではない人に対して、つい文句のひとつでも言いたくなってしまいますよね。しかし、卒対の活動はボランティアで、「できる人が、できる時に、できることを行う」というスタンスが基本。会議にこない人の悪口を言ったり、あまり活動に参加しない人に対して責めたりなどは、極力避けましょう。
なんらかの事情で参加できない場合は、「今月は仕事が忙しくであまり参加できませんが、来月は大丈夫だと思います」など、メンバー間で自己開示を。
感情的になり、他のメンバーの悪口をいうのもNG。それが原因で溝がますます深まってしまうこともあります。溝が深まり“派閥”ができそうになっても、最後まで中立の立場を貫くことをおすすめします。ミーティング中などにいや~な雰囲気になったら、「そういえば、あの件どうなっていたっけ」「お菓子どうぞ」など、積極的に空気を変える努力を。
卒対で「我慢」「頑張りすぎ」はNG!
また、「仕事が忙しくなってきた」「病気になってしまった」など、卒対の活動を続けることが困難になってきたしまった場合は、メンバーに話し、相談しましょう。「みんなに迷惑をかけたくない」と頑張りすぎてしまうと、ストレスで体調を崩したり、精神的に不安定になってしまうこともあります。「がまん」は禁物です。
また「学校や園の先生との意思疎通が上手くいかない」というのも、良く聞く悩みです。先生も保護者も忙しく、すれ違いになってしまう場合、何か相談したいことがある際は連絡しても良い時間帯や曜日、手段などを聞きましょう。
卒対は、子どもの卒業・卒園を祝いつつわが子の成長をより実感できる活動だと思います。ご自身ができる範囲で、ポジティブに、楽しく向き合うことをおすすめします。
【関連記事】