メールをチェックするほどストレス増に?
先日アップした「頻繁にしない方がいい?お金持ちが1日3回だけしていること」という記事が好評です。この記事では、「お金持ちになりたいなら、余計なストレスを減らすのが大事だぞ!」という話から始まり、「メールチェックがストレスにつながるから、お金持ちになりたければメールチェックの回数を減らすべし!」という話をしました。
メールチェックがストレスにつながることを指摘したのは、ブリティッシュ・コロンビア大学で幸福の心理学を研究するエリザベス・ダン博士らの論文(1)です。
同研究では、成人124名を対象にメールチェックが与える影響について調査しました。被験者の多くは、メールを頻繁に確認することで、ストレスを抱えていると考えられる人々です。
同実験の前半では、被験者に「Eメールのチェックを1日3回まで」に制限しました。具体的には、メールボックスを開かず、メールのアラートをオフにするよう指示しました。すると、メールチェックの回数を減らした途端、被験者のストレスレベルが低下し、緊張が軽減されたのです。
また、実験の後半では、被験者に「Eメールを無制限にチェックしてよい」と指示しました。具体的には、メールボックスを開きっぱなしにし、メールのアラートをオンにするよう伝えました。
すると、メールチェックの回数が増えた途端、今度は被験者のストレスレベルが上昇し、緊張したことが確認されました。
1日に何回、メールをチェックしている?
ストレスは衝動買いのもとになる
これまで何度もお話ししていることですが、ストレスは自制心を下げる作用があります(2)。ストレスが溜まると、衝動買いをしてしまい、貧乏につながります。だから、メールチェックなど、ストレスにつながる行動は減らすべきです。普段から何気なくメールチェックをしていると、気づかないうちにスマートフォンを手に取り、メールソフトを立ち上げてしまいます。そうならないよう、意識的にメールチェックを減らす工夫をすることをオススメします。
では実際に、僕が取り入れている貧乏を防ぐ「メール断ち」の方法を3つ紹介します。
1. アラートをOFFにし、携帯を持ち歩かない
まず徹底したいのが、「メール着信のアラートをOFFにし、スマートフォンを持ち歩かない」ことです。着信アラートが鳴ると、今している作業が妨害され、集中力低下の原因にもなります。なので、メール着信のアラートをOFFにしましょう。また、自分の近くにあると、それだけで意識がスマートフォンに向いてしまいます。アラートを切るだけでなく、できるだけスマートフォンから物理的な距離を置くようにしましょう。
2. メールアプリを削除する
また、緊急の用件がない場合は、「スマートフォンに入っているメールアプリを削除する」のもよいでしょう。こんな話をすると「なんて過激な!」と思われるかもしれません。でも、試す前から拒絶せず、1度挑戦してみてください。試してみると、メールアプリのせいで、驚くほど時間を無駄にしていたことに気づくでしょう。
3. スマホ・PCの電源をOFFにする
メールアプリの削除が難しい場合は、「電源をOFFにしておく」という作戦もあります。僕の場合、連絡があろうと用件が緊急であることは稀なので、家に居るときは基本的にスマートフォンの電源をOFFにしています。
ここでのポイントは、スマートフォンやタブレット、PCなど、どれか1つの連絡手段があれば、「同時に使わないようにする」という点です。これらの機器は、どれも注意を逸らし、ストレスにつながる要因です。
全ての機器の電源をOFFにする必要はないものの、不必要に「開きっぱなし」にするのは止めましょう。
メール断ちで豊かな暮らしを!
メールチェックが癖になり過ぎており、「依存症」じみた状態の方もいるようです。とはいえ、僕らの人生を左右するような、本当に重要なメールなど、そう多くありません。メールを断つだけでも、大幅に1日が充実します。僕自身、スマートフォンの電源を切るだけで、かなりストレスが軽減されました。
ここまで記事を読んでみて、「本当かなぁ?」と疑う気持ちがあるかもしれません。良い機会ですから、騙されたと思って1日だけ「メール断ち」にチャレンジしてみませんか?
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【参考文献】
- 論文:Kostadin Kushlev and Elizabeth W. Dunn, 2015, "Checking email less frequently reduces stress", Computers in Human Behavior, 43, pp. 220-228
- 論文:Marta Malesza, 2019, "Stress and delay discounting: The mediating role of difficulties in emotion regulation", Personality and Individual Differences, 144, pp. 56-60