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「不倫は絶対に許されない」と言い続けてきた自分が不倫の恋に堕ちて

不倫は許されない

一般的に「不倫はいけないこと」とされている。刑法上の“犯罪”ではないものの、犯罪のように見ている人がいるのも確か。「絶対に許されない」と言いきっていた女性が、自ら不倫をしてしまったときに感じたこととは。

 

 

仕事をせざるを得なくなって

リカコさん(43歳)は、27歳のとき親戚から紹介された3歳年上の男性と結婚した。29歳で第1子を、32歳のときに双子を出産、3児の母となった。


「夫はごく普通の会社員ですが、専業主婦の母親に育てられたせいか、私にも専業主婦でいることを求めました。私自身も特に仕事に意欲をもっていなかったから、それでいいと思っていた」

ところが5年前、夫の会社が同業他社と合併、夫の立場が微妙になった。以前より肩書きが低くなり、給料も下がった。

「いろんなことが一気に起こったんですよね。夫の母親が入院して大手術をしたり、夫の弟が交通事故を起こしたり。私の実家も、それまでやっていた商売が傾いたりして。夫が大厄だったので、一緒にお祓いにまで行きました」

経済的にも不安が募り、リカコさんも働いたほうがいいという状況になった。夫に家計をすべて知らせると、夫は「オレも家事をやるよ」とつぶやいた。

「会社に勤めていれば一生安泰だと思っていたんでしょうね。でも彼は価値観を変えざるを得なかった。私も専業主婦でのんびり生きていくわけにはいかなくなったので気持ちを改めてパートですが働き始めました」

リカコさんが始めたのは、実演販売の仕事。できるかどうか不安があったが、一生懸命やっているうちに、「あなたから買いたかったのよ」と言われるようになった。そうなるまでに2年かかったという。

「会社からもときどき特別ボーナスをもらったりしました。目の前で成果が見える仕事って意外と楽しいと思うようになったころ、上司から食事に誘われたんです」

あくまでリカコさんの仕事に対する意見を聞きたいというスタンスだったので、特に抵抗なく出かけた。

「それまで上司とは社内で事務的な話をするだけ。ふたりで食事したのも初めてでした。でも話してみたら、とても気さくで楽しかった」

 

 

まさか自分が恋をするとは

上司も楽しかったのだろう。たまに食事をする関係になった。それが1年ほど続いたある日、彼が悪酔いした。

「家まで送るしかないくらいに酔っ払って。そんなに酔ったのを見るのは初めてでした。タクシーに一緒に乗って、彼の自宅方向に向かったんですが、細かい説明ができなくて途中で降ろされちゃったんですよ。そうしたら彼が道ばたでいきなり抱きついてきて『もう自分の気持ちを隠しておけない。好きなんだ』って。抱きしめられたとき、私も同じ気持ちだとやっと気づいた」

ただ、彼女は彼の気持ちを受け入れてはいけないと自制した。「不倫なんて、理性をなくした人がするもの」「人として認めない」と、彼女は不倫をした友人を激しく責めたことがあるからだ。そしてそれは彼女の信条でもあった。

「既婚者が恋愛するなんて、許されるはずがない。そう思っていました」

だがその場では、彼を突き飛ばして逃げるわけにもいかなかった。酔って「リカコが好きだ」と叫ぶ上司を、彼女は迷惑に思うどころか逆に抱きしめてしまったのだという。

「自分でも何をしているのかきちんと認識していませんでした。思わず抱きしめてしまった。思わず私も好きと叫んでしまった。自分が自分でないような感じでしたね」

情熱は止まらない。ふたりはそのまま近くのホテルで結ばれた。その後の彼女の葛藤は大変なものがあった。

「人として認めない、という言葉がブーメランになって自分に返ってきた。不倫をしている自分を責めて、絶対にいけないと思うのに、心も体も彼をほしがっている。どうしたらいいかわからず、食べることも眠ることもできずに5日間ほど入院しました」

退院したとき、真っ先に会いたいのは彼だと痛感した。「不倫は許されない」という価値観が揺らいだ。「許されなくてもいい」と気持ちが変わっていく。

「結局、彼とは2年近い関係になります。今でも不倫をしてはダメだと思っているけど、彼がいなかったら生きていけない私もいる。自分の倫理観が崩れたことに忸怩たる思いはありますが、それでもやはり少しでいいから彼と一緒にいる時間がほしいんです」

生まれて初めての強烈な恋心を持て余しながら、彼女は家庭を優先させながら日常に恋愛を取り入れている。

「しょうがないんですよ、好きなんだからって言ったら開き直っているとしか思われないでしょ。だからそうは言えない。でも、今の私には彼が必要なんです」

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