用途別「DARU/PITCH-SHIFTER!」徹底活用ガイド
ここではソフトの活用法を目的別に紹介します。■速聴トレーニング
ポッドキャストのニュースや録音した講義など、音声情報を短時間で聴くことで時間を有効活用できますね。また、速い音声を理解することで脳が活性化するというメリットもあるとか。
やり方は、ファイルの再生時に「速度変更」をマウスで右に動かすだけ。音程は変わらず発音もクリアなままなので、聴き取りに支障はないでしょう。
■語学学習
英語のリスニング・ディクテーションなど、慣れない音声を聴くときにはゆっくり再生されるとありがたいですよね。
そこで速聴トレーニングとは逆に、ファイル再生時に「速度変更」をマウスで左に動かすと、再生速度を半分まで下げることができます。
■カラオケの練習
歌を歌うときにキーを上下させるのは、カラオケボックスではもはや常識。それがPCでできてしまいます。「シフト間隔」を左右に動かすことで、再生するファイルの音程が変化しますよ。
ここでいうシフト単位1が「半音」に相当しています。1オクターブはシフト単位12ということになりますね。
このソフトでは、「1オクターブ低い~1オクターブ高い」まで半音単位で自由に設定できるわけです。
それに加えて活用したいのが、ボーカル消去機能。
消去の度合いを7段階(7だとほとんどボーカルが聞こえない)で調節できます。歌詞やメロディーに自信がない人は、自分に聞こえる程度にボーカルを残すといいですね。
■遊ぶ
あなどれないのがこの用途。mp3やWMAなどの形式であらかじめ録音したミュージシャンの曲を、あれこれ速度や音程を変えて再生すると意外に面白く飽きません(笑)。
このソフトの作者自身、「一青窈のキーを4つ下げると平井堅になる」ことを試すためにこのソフトを開発したと明言しています。
ホントかどうか、試してみては。
音程や速度など再生時の設定を変更した音声ファイルは、そのまま画面下部の「出力ファイル」エリアで「保存先」を選び「変換」(=保存実行)すると、WAV形式のファイルとして保存できます。
こうしてできたWAVファイルは、どのプレーヤーでも「DARU/PITCH-SHIFTER!」で設定したとおりの速度と音程で再生されます。
携帯用のミュージックプレイヤーなどに転送すれば、通勤時などを利用してポッドキャストのニュースを速聴するといった使い方ができますよ。まさに1台で3役も4役もこなしてくれる便利なソフトだとは思いませんか?