31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は龍堂薫子さん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、龍堂薫子さんです
■龍堂薫子さんプロフィール
今回の回答者:龍堂薫子さん
広告代理店勤務を経て、ライターに。現在は新宿ゴールデン街のバーでもバイト中。奔放な性生活を赤裸々に綴ったブログが編集者の目にとまり、文字書きとしてデビュー。最近は「もはやブログやTwitterに書けない」ような、めくるめく(?)日々を送っている。今一番付き合いたい男は、東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターであるつば九郎。
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/ryudo-kaoruko/
twitter:@ryudokaoruko
<目次>
私のような冴えない女性から好かれたら迷惑かな……と思ってしまいます
お悩み:私のような冴えない女性から好かれたら迷惑かな……と思ってしまいます
私は正直、美人ではありません。服装やメイクには気を使っているつもりですが、いかんせん素材が悪すぎて、どうやっても「頑張ってるブス」にしかなれないなと、鏡を見るたびに思います。
さらに、ものすごく性格がいいわけでもないし、学歴や収入、何かの才能などで誇れる部分があるわけでもないし、自分に自信がありません。
恋愛や結婚に憧れる気持ちはあります。でも、「私なんかを好きになる人なんていない」「むしろ私から好意を持たれたら、気持ち悪いと思われたり、笑われたりしそう」と考えてしまい、積極的になれません。よく「女性から言い寄られて嬉しくない男はいない」なんて聞きますが、本当でしょうか……?
さらにわがままかもしれませんが、私自身も「好きになってくれる人なら誰でもいい」とは思えないんです。やっぱりある程度はいいなと思える人と付き合ったり結婚したりしたいし、でもそんな人は私なんか相手にしてくれないだろうし……のループです。
もはや恋愛、結婚は諦めるしかないのかなと思いつつ、希望を捨てきれずにいます。どうしたらいいでしょうか。
アドバイス1:ブス自意識はとてもやっかいなもの。悩むのはやむなし
アドバイス1:ブス自意識はとてもやっかいなもの。悩むのはやむなし
それはさておき、その気持ち、わかります。わかるofわかる。わかるオブ・ジ・イヤー受賞です。
化粧をしても「化粧をしたブス」になるだけ。お洒落をしても「お洒落をしたブス」になるだけ。似合う服はパジャマのみ。はたして外見に気を使うことに意味があるのか……? この努力は無駄なのでは……?と自問自答しますよね。
好きな男性に対しても、自分みたいなブスに好かれたらさぞや迷惑だろうな……と憂慮して「男性として意識していませんし、狙ってないから安心してください!そんな大それたことは考えていません!」と言わんばかりに、あえてそっけない態度を取ったり、道化を演じてしまったりして、後でクヨクヨする、の繰り返し。
世の中の女性は、なぜあんなに自信に満ち溢れているのでしょう? まわりを見渡すと、特に美人というほどでもない女性ですら、なんだか自信満々に見えます。男性に譲ってもらったりおごってもらったりするのがさも当然だと言わんばかりに。
たしかにブスじゃないけど、そこまで美人じゃなくない……? なんで美人ポジションにいられるの……?と、ほの暗い感情を持ってしまい、自己嫌悪にさいなまれて落ち込むことさえあります。やっかんでいる自分こそ、正真正銘のブスだな、と。
私には、そういう時代がありました。そして、今でもまだ少しそうです。
アドバイス2:男性は基本、20~35歳の女性ならだいたい全員うっすら好き
さて「女性から言い寄られて嬉しくない男はいない、というのは本当か?」というご質問です。大きい主語で失礼しますけど、女性は基本的に知らない男性のことはだいたい全員うっすら嫌いですが、男性は基本的に20~35歳の女性なら(ドブスやメガトンデブを除けば)だいたい全員うっすら好きなんです。だから「気持ち悪いと思われたり、笑われたりしそう」と案ずるのは杞憂、取り越し苦労というものです。
もし信じられないようでしたら、試しに路上でナンパしてみてください。90%の男性がOKしてくれることでしょう。残りの10%の男性は、人並外れて猜疑心が強いか、うんこを漏らしそうで急いでいるかのどちらかです。本当に。
アドバイス3:「頑張ってるブス」が好きな男性はかなり多い
アドバイス3:「頑張ってるブス」が好きな男性はかなり多い
このことから、驕らず卑屈にならず、冷静にご自分を分析でき、行動にも移せる、とても聡明で理知的な方だとお見受けします。そして、それは美徳に他なりません。
であるならば、そうした美徳をわかってくれる男性が現れるに決まっているのです。自然の公理です。恐れることはありません。
マスミさんはご自分のことを「頑張ってるブスにしかなれない」ともおっしゃっています。ところがですね、私の全人生で得た累積データによれば「頑張ってるブス」が好きな男性はかなり多いという結果がはじきだされております。
頑張らないブスより「頑張ってるブス」の方がよっぽど風味絶佳、味わい深いです。だって、頑張りもせずあきらめてる人ってしょっぱくないですか。食えたもんじゃない。そもそも努力している人間を嘲笑するような輩なんぞ、お呼びでない。お下がりなさい、でいいんです。
アドバイス4:些細なことでいい、自分のいいところ探しをやってみて
私も自分の容姿は好きではないし、特別な技能もありませんが、今日の服装はかわいいな、たまには面白いことを言うな、乳輪の大きさがナイスだな、と自分で自分のいいところ、持ち味を見つけて自分で肯定しています。歯並びが綺麗でも、悪口を言わないでも、なんでもいいです。人から見えないところでもいいです。ご自分の好きなところを紙に書き出してみてください。意外とたくさんあるはずですよ。
というわけで、「私なんか……」と言うのはもうやめにしませんか。自己卑下ばかりではせっかくの魅力も半減するというものです。
例えば、セックスをするとき、こちらはやる気満々なのに、お相手に「チンコが小さくて……」「早漏で……」「下手だったらごめんね……」とモジモジされたら、シラケてしまいます。私はあなたとセックスをしたいからするのに、今ここでチンコンプレックスを開チンするなよ!重いわ!うざいわ!暗いわ!となりますよね。せっかく誰かが「素敵だね」と言ってくれても、でも私なんか……と相手の評価に水を差すようでは、それこそ厚かましいというものです。
ことさらに自信があることを主張しなくてもいいんです。ほめられたら「そんなことないです、私なんか……」と否定せずに「ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいです」とお礼を言ってみてはいかがでしょう。謙虚さもあるけど、静かな自信を持っている人って、素敵じゃないですか。
あなたはお書きになっています。「希望を捨てきれずにいます」と。その負けない姿勢こそ、コンプレックスという名の臭みを打ち消す香り高きスパイスです。立派な持ち味だと思います。絶対に捨てないでいただきたい。応援しています。
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Q.ブスでもモテる女性って、いったい何がすごいのでしょうか
Q.婚活中、付き合いたいと思えるような人に出会えません
Q.結婚願望がないと言うと、強がりだと勘違いされて不快です