個性派ミュージアム

上記の有名どころ以外にも、NYには興味深い美術館がまだまあります。特定の分野に突出したコレクションをもつ美術館は、やはりその専門性が魅力的。観光のために訪れるのではなく、アナタの好きな分野にどっぷりハマるために訪れる場所といえるでしょう。ついつい有名どころばかり行ってしまいそうですが、こうした小さな美術館も見逃せません! ヨーロッパ芸術からコンテンポラリーまで、お好きなジャンルを探してみて下さい。
P.S.1の夏のパーティは、カルト的人気を誇る一大イベント!

個性派ミュージアム「ザ・フリック・コレクション」

館内はどこを切り取っても、絵になる美しさ
有名美術館を制覇するのもいいですが、ガイドがイチオシする小さな美術館がこちら。実業家ヘンリー・フリックのプライベートコレクションをかつての彼の邸宅で展示。絵画の他、家具や陶磁器など所蔵品のクオリティは非常に高く、小さいながらも優れた美術館として知られています。

瀟洒な邸宅内部は、レンブラントやゴヤなど18世紀ヨーロッパの絵画を飾るのにぴったりな空間。まるでタイムスリップしてしまったかのような気分にさせてくれます。

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The Frick Collection(ザ・フリック・コレクション)
住所: 1 East 70th Street
TEL: 212-288-0700
入場料: 一般15ドル(毎週日曜11:00~13:00は任意)

 

個性派ミュージアム「ザ・クロイスターズ」

わざわざ足を運ぶ価値は充分にある美術館
中世のアートと建築美に特化した美術館。5,000を超える所蔵品は、12~15世紀のヨーロッパの作品が中心です。必見の傑作は、1495~1505年に制作された7部作のタペストリー『The Hunt of the Unicorn』。とても500年以上前に織られたとは思えないほど鮮やかな色合いが保たれており、テーマとなったユニコーンは神々しさすら感じさせます。このタペストリーの意味や目的は未だ謎に包まれいるため、目で見て心で捉えたら、自分なりの解釈をしてみるのもいいかもしれません。

ハドソン川を見渡すことができるガーデンには、季節の花々が植えられており建物の美しさをさらに引き立てます。5月から10月の間は、午後1時から無料のガーデンツアー(英語)があり、歴史や建築について総括的にレクチャーしてくれます。歴史と芸術を堪能したら、隣接する自然公園『フォート・トライオン・パーク』を散策するのもお忘れなく。

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The Cloisters(ザ・クロイスターズ)
住所: 99 Margaret Corbin Drive Fort Tryon Park
TEL: 212-923-3700
行き方: Madison AvenueからM4バスで終点The Cloisters下車
入場料: 一般20ドル(任意、また同日のメトロポリタン美術館の入場バッチ提示で無料)

 

個性派ミュージアム「P.S.1」

シュールなエキシビションが満載の空間
MoMAの分館としてクイーンズにあるコンテンポラリー美術館。公立学校の建物を利用しており、無機質な空間が特徴的。映像や写真、インスタレーションを中心に、新しい世代のアーティストの作品を多く展示しています。ジェームズ・タレル、ケネス・アンガーなど、あらゆるメディアで活躍する現代芸術家のエキシビションが秀逸。

アートシーンの今を映し出す優れたプログラムを多く催しているP.S.1ですが、実は有名なのが夏の野外ダンスパーティー。7月上旬から9月上旬まで毎週土曜日の午後から開催され、有名DJが回す音楽で会場は熱狂の渦に包まれます。この期間にNYを訪れる人は是非、汗だくで踊りまくるパーティーを体験してみて。

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P.S.1(ピー・エス・ワン)
住所:22-25 Jackson Ave, Long Island City, NY
TEL: 718-784-2084
最寄駅: 45th Rd./Courthouse Square
入場料: 一般5ドル(任意だが、当日のMoMA入場券があれば無料)

 

個性派ミュージアム「ニューミュージアム」

界隈でも異彩を放つ外観!
アートブームが勃興しているロウアーイーストサイドにある現代美術館。日本人建築家SANAAによるボックスを積み上げたかのような外観は、世界的にも有名。センセーショナルなエキシビションも多く、あざとさまでも匂わせる、新しい美術館づくりへの意欲をそこかしこに感じられます。新しモノ好きの人や、NYのトレンドをアートからチェックしたいという人におススメ。

7階のスカイラウンジは、界隈の景色を一望できるので必見です。また、ギフトショップのブックセレクションはなかなかのもの。コンテンポラリーアートに傾倒した若い世代の人々から支持されています。

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New Museum(ニュー・ミュージアム)
住所: 235 Bowery
TEL: 212-219-1222
最寄り駅: Spring Street
入場料: 一般12ドル

 

個性派ミュージアム「ミュージアム・オブ・アート&デザイン」

アクセス便利なコロンバスサークル前に位置
「クラフトミュージアム」として親しまれていた美術館が2008年に場所を変えて誕生したのが、“MAD(マッド)”と呼ばれるこちらの美術館。ガラスや鉄、木など様々な素材を用いて生み出されたコンテポラリーアート作品の宝庫。アートとして身構えることなく、「こんなモノが欲しい!」と思わせる優れたデザインのプロダクツをチェックしてみましょう。

30万点以上あるというコレクションのなかには、照屋勇賢ら日本のアーティストによる作品も。プロダクトデザインや、インテリアデザインに関わる仕事をしている人には、特におススメの美術館といえます。なお、こちらのギフトショップはセンスのいい雑貨や、ジョークの利いたプロダクツが充実しているので、お土産探しにも是非!

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Museum of Arts and Design(ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン)
住所: 2 Columbus Circle
TEL: 212-299-7777
最寄り駅: Columbus Circle
入場料: 一般15ドル(毎週木曜18:00~21:00は任意)

 

個性派ミュージアム「テネメント移民博物館」

見逃してしまいそうなエントランス
東ヨーロッパからの移民の多くが流れてきたロウアーイーストサイドにあるここは、当時彼らが暮らしていた貧困層向け住宅「テネメント」を再現した博物館。そうした劣悪な環境のもと苦労してきた移民たちのお陰で、現在のNYが成り立っていることを再確認させてくれます。各自で見学するのではなく、案内人による1時間のツアー(英語のみ)によって、館内を見学できる仕組み。

そして、このテネメント・ミュージアムにも、きちんとギフトショップがあるんです。古き良きNYをモチーフにしたグッズを多く取り揃えており、他では見かけないデザインのトートバッグや手帳などが購入可能。ちょっと意外なお土産スポットでもあるんです!

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Tenement Museum(テネメント・ミュージアム)
住所:108 Orchard Street
TEL: 212-982-8420
最寄り駅: Grand Street
入場料: 一般17ドル

 

個性派ミュージアム「国際写真センター(ICP)」

プロのフォトグラファーも足繁く通うスポット
写真学校も併設する権威ある写真専門のミュージアム。特にアメリカとヨーロッパのドキュメンタリー写真のコレクションが充実しており、ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ・ブレッソン、ユージーン・スミスらの作品を保有しています。また、杉本博司、澤田知子ら優れた日本人写真家による写真をコレクトしていることでも有名です。ブックストアでは、お気に入りの写真集を探してみて下さい。

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International Center of Photography(インターナショナル・センター・オブ・フォトグラフィー)
住所:1133 Ave of the Americas
TEL: 212-857-0000
最寄り駅: 42nd Street
入場料: 一般10ドル

アートを堪能したら、今度は芸術・音楽・エンターテイメントはいかがでしょうか? >>>「ニューヨークのエンターテイメント」 記事
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