DIY・日曜大工

DIYに最適! 亜麻仁油を使った塗料ワトコオイル

流行のDIYの木材の仕上げに使用するオイルステイン。ナチュラルテイストには欠かせませんが、インテリア・建築デザインからDIYまで精通する喜入さんのイチオシは「ワトコオイル」。安全で誰でも簡単に塗装でき、仕上がりも抜群なんだとか!

喜入 時生

執筆者:喜入 時生

インテリア・建築デザインガイド

ワトコオイルの200ml缶マホガニー色

油性塗料より塗りやすくムラになりにくい


DIYで木材に使われるオイルステインをご存知でしょうか。オイルステインとは塗料を染み込ませて木目を生かしながらナチュラルな色に仕上げる油性ペイントです。

浸透性塗料のオイルステインは化学樹脂をベースに作られているものも多いのですが、私は日頃から、心地よくハイセンスな空間が身体に悪影響を与えることがあってはいけないと考えています。

そこで皆さんにおすすめしたいのがイギリスで約70年前に生まれた「ワトコオイル」です。亜麻仁油(アマニアブラ)を主成分とした塗料で、シックハウス症候群を引き起こす揮発性有機化合物を放出しないため、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して使うことができます。さらに艶消しの仕上がりが美しく手触りも心地よいとあれば使わない手はありませんよね。
   

自然素材の亜麻仁油がメイン成分

主成分の亜麻仁油は、亜麻という植物の種子から抽出される油です。茎部分の繊維はリネンと呼ばれシャツにも使われていますし、最近は亜麻仁油のドレッシングなども売られています。

ホームセンターや通販で入手できる「ワトコオイル」はスタンダードな内装用が多く、容量は200ml、1ℓ、3.6ℓ、16ℓの4種類。大容量のものは、主に木製の床仕上げに使われます。カラーは、ナチュラル(クリア)、ホワイト、マホガニーなど全8色。「ワトコオイル」同士は色のブレンドが可能なので、好きな雰囲気の色に調合することもできます。
ワトコオイル200mlと1リットル缶

1ℓで約10㎡を塗ることができる

 

染み込ませるように仕上げるのがコツ

塗り方を紹介します。
1:ハケで木の表面に流すようにたっぷりと塗り、30分ほど放置
2:古いタオルなどの布で拭き取るように染み込ませる
3:約1日乾燥させる

 
ワトコオイルの200ml缶マホガニー色で着色

時間と共に風合いが出るのが特徴


色を濃くしたいときは同じ手順を繰り返して重ね塗りすると、2回塗りくらいで落ち着いた発色となります。浸透性系の塗料は染み込ませるという感じで着色するのが美しく仕上げるコツです。

知人の設計事務所には著名なハンス・ウェグナーのYチェアが置いてあります。そのチェアも「ワトコオイル」を2年周期くらいで塗り足しているとのことでした。健康的でオーガニックな油を主成分として、近年日本でも人気上昇中の「ワトコオイル」、DIYの相棒にイチオシです。

 

DATA
北三株式会社 | ワトコオイル

容量:200ml、1ℓ、3.6ℓ、16ℓ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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