天気予報といえば、晴れ、曇、雨の3種類の情報を教えてくれるイメージ。しかし、良い風景写真を撮影できる気象条件が揃っているか判断するためには、十分な情報とは言えません。「SCW」では雲量の予報まで地図上に表示可能。つまり、どこに旅行すれば青空の下でインスタ映えを狙えるのか判るのです!
「詳細」までは完全に無料で利用可能!
「SCW」は、次章で紹介する「局地」以外はすべて無料で利用可能です。会員登録の必要もありません。写真の「詳細」までを、お金を掛けずに閲覧できます。白い箇所は雲が多いところで、黒い箇所は雲が少ないところです。つまり、黒色のところは青空が期待できる場所を意味しています。一方、紫で表示されているのは雨の確率が高い場所です。ただし、経験上、雨の予報についてはYahoo!Japanの「雨雲レーダー」の方が正確です。そこでここでは、あくまでインスタ映えを狙う人が旅行先を検討するうえで、青空の場所を知るサイトとして紹介します。
一面真っ黒に表示される時間帯が最高に天気が良いということです。旅行する日程や、旅行する方面を検討するときに利用しましょう。
精度と更新頻度がアップする「局地」は有料会員限定!
私は旅先で旅行記事用の写真撮影をするのが仕事なので、月額280円(税抜)の有料会員として登録しています。有料会員は「局地」という詳細情報を見ることが可能です。30分ごとに予報が行われ、毎時40分に更新されます。写真が「局地」の予報ですが、「詳細」と同じ予報日時にもかかわらず、結果がかなり変わっています。具体的には、埼玉県北部が相当天気が良く、撮影日和だと分かります。
とはいえ、ここまで予報結果が異なることは珍しく、通常の使用なら無料の「詳細」でも十分に使えます。旅行愛好家で、もっと詳細な情報が必要と感じたら課金を検討するのがよいでしょう。
「SCW」を最大現に活用するなら“余裕”と“予想”ポイント!
「SCW気象情報」を使いながら旅行すると、予報通りの天気になって、驚かされることが日常茶飯事です。その一方で、あくまで予報ですから、多少なりとも外れてしまう場合もあります。やはり実際の天気は、予報よりも少し遅れて実現するケースが多いと感じます。天候が回復する予報のときは少し遅れて雨がやんだり、天候が悪化する予報のときには、結局一日天気が持続する場合もあります。予報を鵜呑みにするだけでなく、少し余裕を見て活用するのがポイントです。
さらなる裏技が、冒頭の写真です。その日の裏磐梯の予報は真っ黒。つまり、猛烈に天気が良い予報でした。しかし、実際の天候は濃霧。こんなに予報が外れることは珍しいので、もしかしてと思って西吾妻スカイバレーで県境の峠まで行くと……思った通り。天気は快晴なのに、裏磐梯一帯が一面の大雲海に覆われていたのです。
大雲海から会津磐梯山が突き出ていて、まさに絶景! このように上手く「SCW」の予報を活用して、インスタ映えする写真を撮影しましょう!
DATA
SCW
備考:予測時間間隔/30分、更新回数/毎時更新(1日24回更新)、局地モデル、雲観測マップ、雨量雲量図SSI表示、スマートフォン対応
※一部情報は有料となります