<目次>
貯蓄の第一歩は口座ごとに「お金を分ける」ことから!
『100万円の賢い貯め方!「使っていいお金」をまず分ける』の記事で紹介したように、思うように貯められないのは、貯蓄を取り崩してしまい、挫折感を持ってしまうからです。その挫折感や取り崩しの罪悪感から解放されるには、「使っていいお金」を分けておくことがポイントです。実は、こうした口座の使い分けは、筆者が20代のころに実践していたことです。
当時の勤務先には、財形貯蓄制度はなく、社内預金のみでした。今では考えられない金利でしたので、本来なら全額、社内預金でもよかったのですが、引っ越しのたびに取り崩し、いつまでたってもお金が貯まらない、また貯蓄を取り崩してしまった、という感情を抱いていました。そこで、社内預金とは別に、給与振込口座の銀行で自動積立定期預金を始めたのです。
社内預金は「使わないお金」、銀行の積立は「使ってもいいお金」と分けることで、それまで抱いていた挫折感、焦燥感は薄れ、自動積立定期預金も結果的にはあまり使わなくなり、住宅購入の頭金にあてることもできました。
口座だけでなくマネー商品も「使い分け」が重要!
さらに、住宅購入の頭金でいえば、当時はボーナスなどのまとまったお金を積み立てられる専用のマネー商品がありました(旧・住宅金融公庫の「つみたてくん」)。マネー商品も使い分けることで、貯蓄下手だった筆者も、目的別にお金を貯めていくことができたわけです。今、住宅購入の頭金づくり専用のマネー商品はありませんが、たとえばネット銀行の定期預金や地銀のネット支店の定期預金など、普段とは違う口座を利用することで、確実に残していくことができるのではないでしょうか。ボーナス時期のキャンペーン金利などを逃さず預ける、10年変動の個人向け国債を買い増していく、というのも有効です。要は、普段とは違う銀行、マネー商品をあえて活用することです。
3~5年後に使うお金なら金利が高めの定期預金、教育費など10年以上先に使うお金なら、個人向け国債というように、目的と期間を考えて使い分けるのもポイントです。
「増やすお金」まで分けられると1000万円の道が開ける!
こうして、「使っていいお金」と「使わないお金」を分けてお金を貯めることに慣れたら、もう1つ、「増やすお金」の口座を作ることが大事です。この増やすお金口座こそ「1000万円貯蓄」のカギになります。では増やすお金とはなんでしょう?
「増やすお金」とは、ズバリ、老後資金です。
よく、「投資は100万円、300万円貯まってから始めよう」というアドバイスを見かけますが、老後資金の準備は若いうちから少額でも始めるのが大事です。「使わないお金」を貯める仕組みを作れたら、100万円、300万円貯まるのを待つ必要はありません。
親世代のころとは違い、今は、100円、1000円から投資信託を購入することができます(参考記事:『毎月100円からOK!最新・投資信託の積み立てとは』)。
「使わないお金」を優先して、貯蓄を進めるのと同時に、少額でも老後資金の準備を始めることが可能なのです。
その際、利用する仕組みは、個人型確定拠出年金(iDeCo)とつみたてNISAの2つ。非課税メリットを受けられる制度です。勤務先で企業型確定拠出年金制度を導入していないサラリーマン、自営業者は積極的に活用すべきでしょう。
「増やすお金」は引き出せないことがメリットになる
証券会社は敷居が高いと思えば、日頃使っている銀行で、iDeCoの取り扱いがあれば、それでもOKです。どこで始めればいいのか、何を買えばいいのか、と悩んでいるうちに時間は過ぎていきます。それよりも、身近な銀行で早く始めた方が、「増やすお金」を確実に別の口座で管理できるのです。その後、もっと使いやすい金融機関があれば、口座を移管することもできますし、購入する投資信託を変更することも可能です。iDeCoは原則60歳まで払い出しができません。それはデメリットではなく、「老後資金」として使うものなのですから、引き出せないことはメリットともいえるでしょう。
日常の生活に追われていると、マネープランをじっくりと考える時間がなくなります。それでも、いつかやるではなく、ボーナスが出たら始めるのでもなく、できるだけ早くスタートさせることが大切です。仕事と同じで、面倒なことを先延ばしにしても、さらに面倒になるだけです。1日も早い、貯蓄プランの見直しを図りましょう。
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