<目次>
- 2019年夏ボーナスの見通しが発表!
- 2019年の夏ボーナス平均額は対前年同期比で0.7%増
- 2019年夏ボーナスの産業別比較。トップは自動車の約97万円
- ボーナス平均支給月数は2.45カ月で前年とほぼ同じ
- 家計ではボーナス額よりも使い方が大切! 家計管理の徹底を
2019年夏ボーナスの見通しが発表!
2019年夏のボーナスの見込み額について、さまざまな調査データが発表されています。シンクタンクの三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査では、平均39万321円(対前年比プラス0.8%)で、4年連続の増加。みずほ総合研究所の予測では、平均39万251円(対前年比プラス0.8%)で、やはり4年連続の増加との見通しを発表しています。いずれも従業員規模5人以上の民間企業を対象にしたもの。4年連続増加の見通しとなっていますが、前年までの伸び率からは鈍化傾向にあり、10月予定の消費増税を控え、消費は抑え気味との見方をしています。調査対象によって、ボーナスの支給額平均の数値は大きな開きがあります。そこで、時系列でデータがわかる調査データに基づいて、全体の傾向、各産業別の増減を見ていきましょう。
2019年の夏ボーナス平均額は対前年同期比で0.7%増
一般財団法人 労務行政研究所が、東証1部上場企業を対象に行った調査(集計対象137社)によれば、2019年夏のボーナスの妥結額は、全産業平均で74万3588円。対前年同期比で0.7%の増加となりましたが、昨年の2.4%増から考えると、やはり伸び率は鈍化しているといえるでしょう。リーマンショック後の2009年夏のボーナスは、前年から実に14.4%ものダウンを示し、その後、一進一退を繰り返しながら、2014年以降、平均額は70万円台を回復しました。その後、73万~74万円台で推移していますが、やや頭打ちの感があります。
2019年夏ボーナスの産業別比較。トップは自動車の約97万円
産業別で見ていきましょう。製造業の平均は79万403円、対前年同期比でマイナス0.1%。
非製造業の平均は64万7877円、対前年同期比で2.9%増。
製造業の中でも、非鉄・金属のマイナス7.2%が大きく影響したほか、多くの業種で前年同期比マイナスとなっています。一方、非製造業では、全業種で2~3%台のプラスとなり、全体でも2.9%増となっています。
個別の産業で見ると、輸送用機器のうち、自動車が群を抜いており、全産業の中でトップの96万9363円。次いで、ガラス・土石となります。
非製造業においては、金額としては、製造業と10万円以上の開きがありますが、全業種で対前年同期比でプラスとなり、特に商業では3.4%増と高い伸び率を示しました。
ボーナス平均支給月数は2.45カ月で前年とほぼ同じ
ボーナスは企業業績に左右されるもので、月収の何カ月分かが、その指標の一つになります。今回の調査では、全産業で2.45カ月(2.44カ月。カッコ内は2018年実績)、製造業で2.58カ月(2.59カ月)、非製造業で1.99カ月(1.93カ月)と、支給月数は前年とほぼ同じ水準でした。家計ではボーナス額よりも使い方が大切!家計管理の徹底を
ここまで企業のボーナス平均額の見通しを紹介してきましたが、実際の家計では、「それで自分の場合はいったいいくらなのか」がすべてであり、他の会社や産業、他人と比較しても仕方ないことです。すでに、ボーナスの見込み額を把握している人も多いでしょう。大事なのは、そのボーナスをどのように使うのかということ。何にいくら使うのか、貯蓄にはいくら回すのかなど、事前に計画を立てておくことです。
たとえば、下記にあげる5つのポイントを参考に、今度のボーナスの使い道を考えておきましょう。
1.生活費の赤字を解消し、支出を見直すきっかけとする
今年はゴールデンウイークが10連休だったため、予想外に支出が多かった家庭も多かったはず。ボーナスからの赤字の補填は今回限りとし、毎月の支出を見直し、収支の平準化を図ること
2.「ボーナス払い」用の口座を作り一部を預け入れる
大きな買い物はクレジットカードのボーナス払いにしがち。不要不急の買い物は、できるだけ半年、年間で計画すること。特別支出用口座を作り、生活費口座と分け、ボーナスの一部を預け入れる
3.住宅ローンの繰り上げ返済に回す
ただし借り入れ金利が低ければ繰り上げ返済が最優先ではない。子どもの教育費などほかに優先すべきところがないかチェックする
4.ボーナスを先回りして貯蓄する
毎月の貯蓄と同様に、ボーナスの貯蓄も先取りすること。あらかじめ使う予算を決めて、それ以上使わないようにボーナスが出たら先に貯蓄する。「残ったら貯蓄」という考え方はダメ
5.ボーナスが出る前に使い道を決めておく
貯蓄分、使う分を決めたら、必要以上に普通預金に入れっぱなしにしないことが大事。ボーナスが支給されてから使い道を考えると、気が大きくなって余計な出費をしがち
くれぐれも「せっかくのボーナスが気が付いたらなくなっていた!」ということがないよう、有意義な使い方を心がけるようにしましょう。
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