年金/公的年金制度の仕組み

年金のニュース、どういうところに気をつけたらいい?

テレビや新聞で年金の話題が取り上げられることがあります。年金は生活と切っても切り離せないものでもあるので、当然関心も高くなろうというもの。そんな年金のニュース、私がどんなところに気をつけて見ているのかをお話ししようと思います。

綱川 揚佐

執筆者:綱川 揚佐

年金ガイド

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年金のニュースも、ほかのニュースと同じ

ニュースの内容が年金だからと言って、ほかのさまざまなニュースと変わるところは基本的には
ないと思います。年金は生活に密着した制度であるため、正確な内容を知っておきたいところですね。そこで、
 
  • 先入観を持たない
  • 本当かどうかを確かめる
  • 不明な点はしかるべきところに相談する
といったところを私は心がけています。

 
年金のニュースを聞いて気をつけたいことは?

年金のニュースを聞いて気をつけたいことは?

 

先入観を持たない

年金のニュースで気になるところは、やはり「金額が減らされるのではないか」「不利になるのではないか」というところかと思います。特に、バブル崩壊後デフレ経済が続いていく中で、物価下落とともに年金の金額が減っていく傾向にあったことは確かです。ですが、だからといって今流れているニュースが必ずしも金額を減らすものとは限りません。
 
例えば、何年か前に「年金を70歳以降まで繰下げできるようにする検討を政府が始めた」というニュースが流れましたが、これを「70歳以降まで年金がもらえなくなる」と勘違いされることもあったように思います。実際には選択肢が広がるだけで不利になることはないのですが、年金のニュース=減らされる話、という先入観を持たずにニュースに接すれば、このような勘違いを防げることもあるのではないでしょうか。
 

本当かどうかを確かめる

年金は広く知られている通り、とても複雑な制度です。その一部分を切り出してニュースになった場合、誤解が生じる恐れがあります。いわゆる「フェイクニュース」なども、出回らないとは限りません。私はニュースの内容に違和感を感じたら、厚生労働省や日本年金機構のホームページから公式情報を得るなどして、ニュースの大本を把握するようにしています。
 
例えば、毎年年金額の改定が4月に行われます。この金額は1月下旬くらいには決定されて、新聞などにも載ることが多いのですが、私は必ず厚生労働省のプレスリリースを確認することにしています。ニュースとしては流れない部分まで載っていることもあり、私としてはその方が理解しやすいところもあります。
 

不明な点はしかるべきところに相談する

ニュースの内容や公式発表を見ても細かい点について判然としないケースもあります。そのようなときは、私は年金事務所に問い合わせて、詳細の把握に努めるようにしています。
 
例えば、以前パートさんが健康保険や厚生年金に加入する基準が変わったときに「これまで年収130万円未満が扶養に入れる条件だったが、今後は年収105万6,000円未満になる」という話がありました。私の理解とは違っていたので、年金事務所に問い合わせてそのようなことになるのか聞きました。すると、健康保険、厚生年金に加入すると、その反面として扶養ではいられなくなるケースもあるが、扶養に入る基準自体が変わったわけではないとのことでした。私の理解と一致したので安心しました。
 
年金は複雑な制度であり、また生活に密接にかかわっているため、情報が入り乱れて誤解が生じがちです。ニュースとの接し方は人それぞれとも思いますので、私の接し方が必ずしも正解というわけではないと思いますが、可能な限り正確な内容を知るようにして、年金を生活に役立てていきたいところですね。

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