今のうちにお金の準備を!
2021年のゴールデンウィークは、5月1~5日の5日間。なかには平日に休みをとって、4月29日から5月5日まで7連休という方や、4月29日から5月9日まで11連休という方もいるかもしれません。とはいえ、新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務が続いている人も多いと思います。旅行や実家への帰省などを取りやめにした方も多いでしょう。これまでのゴールデンウィークとは違って、家で過ごす時間が長くなりそうですが、連休ともなれば何かとお金を使うことも増えるはず。そこで、今のうちにお金について準備しておきたいこと3つをお伝えします。
1. 意外と使う機会あり! “現金”を手元に用意しておこう
キャッシュレス化が進んできたとはいえ、「現金しか使えないケース」はまだまだあります。一部の病院やテイクアウトの飲食店、駐車場など、クレジットカードや電子マネーに対応しておらず、現金払いをした経験はあるのではないでしょうか。ガイド西山も、数年前のゴールデンウイークで焦った経験があります。国内旅行中、スーパーで食材を買おうと思ったところ(キャンプ泊で自炊でした)、そのスーパーでは現金のみの扱い。手元に少し現金はありましたが、翌日もそのスーパーに通うことを考えて、近くの郵便局にあったゆうちょ銀行に駆け込み、ソニー銀行のキャッシュカードでお金をおろして事なきを得たことがありました。
さらに最近は、新型コロナウイルス感染予防の観点から、ATMに長い時間並ぶことはできるだけ避けたいもの。また、ATMがメンテナンス中ということもありますし、この状況下で人手不足ゆえ、ATMがいつでも使える状態とは限りません。
少し早めの今のうちに、ATMが空いている時間をみはからって、ゴールデンウイーク中に使う現金を想定して引き出しておき、手元に置いておくことをおすすめします。ただし多めの現金ですので、盗難や紛失には十分注意してください。
2. 銀行口座が1つだけなら、他の銀行口座も開いておく
銀行口座を、いくつ持っていますか? これまで多くの方にお金についての取材をしてきましたが、「給与振込口座のA銀行、1つしか持っていません」という方がたくさんいました。普段はあまり不便を感じないとしても、ゴールデンウイークのことを考えると、ぜひメインバンク以外の銀行(ネット銀行等)の口座を開いておくことをおすすめしたいです。
なぜなら、自分が持っているA銀行で、連休中にシステム障害等が起これば、出金も送金もできなくなってしまうからです(この状況下でさらに休日ゆえ、普段よりも復旧に時間がかかるかもしれません)。
また、ガイド西山も経験がありますが、昨日まで使えていたキャッシュカードが、磁気不良により突然使えなくなることもあります。
カードの再発行手続きのためには、銀行の窓口に行くことになりますが、連休中は銀行の窓口は基本的に開いていないので、連休明けまで首を長くして待たねばなりません。とはいえ、そもそも遠くへの外出はできるだけ避けたいですよね。
そんなとき、A銀行のほかにもう1つ、B銀行やC銀行の口座を持っていれば安心です。他の銀行口座を開いておくことは、今回の連休に限らず、災害やシステム障害などで、メインの銀行口座が使えなくなったときのリスクヘッジにもなります。
口座を複数つくり、貯蓄専用口座もつくっておけば、お金が貯まりやすくなる点でも非常におすすめです。口座が1つだけだという方は、ぜひこの機会にサブ口座をつくってみてはいかがでしょうか。
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3. 連休で使うお金を見積もっておく
来る連休では、現金やカード払い含めて、どれくらいお金を使うことになりそうでしょうか。ゴールデンウイークになる前に、事前にある程度見積もっておくことをおすすめします。なぜなら、非日常が続くとどこかでタガが外れ、お財布のひもがゆるみっぱなしになり、出費がかさんでいくからです。もし貯蓄がしっかりあって、「このゴールデンウイーク中は、何も気にせずに思いきりお金を使う!」と決めている方ならOKだと思いますが、そうでない方は、この連休中にどれくらいお金を使ってもOKとするか、連休に入る前の冷静な状態なときに考えておきましょう。お金を使う場面と抑える場面を意識しておきたいですね。
また、余談ですが、ゴールデンウイーク以降のことも考えておきたいところ。ある共働きの女性は「連休だと外食が増える。家で料理をする習慣がなくなり、連休が終わって平日になってもつい外食が増えて、料理がおっくうになってしまう」と話していました。
この状況下で、おいしいテイクアウトや宅配も少しずつ増えています。SNSで「このお店がおいしかった」という話を見れば、頼んでみたくなりますよね。
ですが、自炊からあまりに離れてしまうと、連休明けや平常時に戻ったときに、自炊のカンが取り戻しにくくなります。ゴールデンウイーク中でも意識的に料理をするなど、これまで大切だと感じている習慣を時々取り入れておくと、連休明けもペースが崩れにくくなるでしょう。
番外編:派遣社員、アルバイトの場合は、今から貯蓄しておこう
追記です。派遣社員やアルバイトの方など、働いた時間によってお給料が決まる働き方の場合は、長期休暇の際は収入が減ることになります。特にこの状況下では、出勤日数などの調整が入っている方も多いかもしれません。勤務日数や勤務時間が少なくなる分、5月や6月の収入が減ることになります。ゴールデンウイークでお金を使いすぎ、さらに収入が減るとダブルパンチです。ぜひ今のうちから、今後に備えてお金を貯めておくようにしましょう。連休中に時間があれば、今後の働き方や収入の確保・スキルアップについて、考えておくことをおすすめします。
先が見えない不安な状況ではありますが、せっかくの連休ですから、有意義に過ごしたいもの。時間がある今のうちに、お金まわりのことも確認しておくことをおすすめします。
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