現金からキャッシュレスへ!の時代の貯め方は?

キャッシュレス化は、政府がキャッシュレス・ポイント還元事業(中小店舗等でキャッシュレスを使うと5%や3%のキャッシュバック、2020年6月末まで)などで後押ししていましたが、実際に大きく推し進めたのは「コロナによる外出自粛」だったのではないでしょうか。
 
ネットショッピングが増え、カード決済が中心となり「ATMで現金をおろすこと」が減った人も多いでしょう。「感染リスクを考えて、現金払いを避けている」という人もいると思います。
 
お金を貯める方法として、これまで「袋分けでお金を管理」(費目別や時期別の封筒をつくり、現金を分割管理する)や「貯金箱」(お財布に500円玉があったら、貯金箱に入れる)などがありましたが、これらはキャッシュレス化とともに減っていきそうです。
 
クレジットカードや電子マネー、銀行振り込み、ペイ系決済(QRコード決済やバーコード決済)など、お金を“データ”としてやりとりすることが増えた今。一度Suicaなどで電車に乗るようになった人が、わざわざ現金できっぷを買わなくなるのと同じで、現金利用に逆戻りすることは少なく、キャッシュレス化は加速しそう。
 
買い物も支払いもオンライン化する過渡期。貯蓄も加速させよう!

買い物も支払いもオンライン化する過渡期。貯蓄も加速させよう!


では、そんな新キャッシュレス時代に、どうやって貯蓄をふやしていったらよいのでしょうか。
 

■キャッシュレスで貯めるデメリットにも注意 

キャッシュレスの貯蓄上のメリットは、利用履歴が残ること。カード利用明細や銀行の通帳、ペイ系の画面で「いつどんな買い物をしたか」を振り返ることができます。
 
いっぽうでATMで現金を引き出し(その時に銀行残高に気づく…)、お財布から現金を出すことがなくなると、「お金を使ったリアル感」が薄れるデメリットも。キャッシュレスで買い物を重ね、「カードの請求額が届いて真っ青…」という経験もあるのでは?
 
複数のキャッシュレスを使うと、クレジットカードや電子マネー、ペイ系決済、銀行から引き落としなど、まるで水風船のあちこちに穴が開いている状態になります。水がどんどん出ていき、風船は小さくなるけれど、いったいどの穴からどれだけ漏れているのかさっぱりわからなくなります。
 
さらに家族それぞれのスマホで買い物をしていれば、水風船の穴は増えるばかり…。
 
そんなキャッシュレス時代でも、私たちがうまくお金を貯めていくための鉄則を3つお届けします。
 

鉄則1■スマホの「家計管理サービス」で情報を集約

まず、キャッシュレスによって、お金がデータ化される点を活かしましょう。マネーフォワード MEやZaimなど、スマホで使える家計管理サービスを使えば、情報を自動で集約してくれます。
 
銀行口座やクレジットカード、電子マネーなどを登録しておけば、入出金をスマホ一つで把握可能。持っている銀行口座だけでも登録しておけば、「貯蓄残高が増えているか、減っているか」がわかります。
 
夫婦の口座も登録すれば、家族の入出金が把握できてなおよし! ですが、お金のことを夫婦間で共有したくない方もいるので、自分で自由に使えるお金(お小遣い)は登録せず、家族用の買い物分のみ登録するのも手。それだけでも、家庭の入出金をある程度把握できるようになります。
 
 

鉄則2■はじめた人から貯まる「毎月の積み立て」

忙しい毎日。「100円節約できた」「こっちでは500円節約できた」とお金のことばかり意識するのは疲れます(筆者は少なくとも非常に疲れます)。
 
しかも、どんなに節約をがんばっても、毎月の収入を使い切っていたら、当たり前ですがお金は貯まりません…。
 
そこでカギになるのが、最初に貯蓄分を分けておくこと。「毎月の積み立て」をはじめましょう。「積み立て」という言葉は何度も耳にしていても、実際ははじめていない人も多いのでは?
 
手取り月収の1割、余裕があれば2~4割といった具合に、毎月一定額を別の貯蓄専用口座に取り分けておきましょう。
 
財形貯蓄(勤務先が制度を導入していれば利用可)や銀行の自動積立定期預金のほか、最近特におすすめしているのが、一部のネット銀行(ソニー銀行、ジャパンネット銀行、イオン銀行など)で行っている自動入金サービス。メガバンクや地方銀行から、毎月決まった日に、自分が決めた金額を、手数料なしでお金を移してもらえます。例えば「三井住友銀行から、毎月3万円をソニー銀行に移す」といったことが、自動的にできるのです。
 
極端な話、クレジットカードや電子マネー、ペイ系決済でいろいろ支払い、何がなんだかわからなくなったとしても、積み立てをしておけば、貯蓄分はしっかり確保。貯蓄は確実に増えていくのです。
 

鉄則3■“お得”ばかり追い求めず、“いい買い物”を目指す 

キャッシュレスにより、ポイントや割引があることも魅力です。ただしこれは表裏一体で、お得な面もありますが、逆にポイントや割引が引き金となり、お金を使いすぎてしまう危険性に要注意。
 
ポイントやお得ばかりを追い求めず、冷静な目を持ちましょう。うっかりつられそうになったら「“お得”がそんなに欲しい?」と一度自分に問いかけてみてください。(本当は“お得”が欲しいのではなくて、“商品やサービス、楽しい気持ち”などが欲しいはずだからです)。
 
電子マネーにペイ系にと、キャッシュレスの種類を増やしすぎると、ポイントを期限まで使い切れず、「あっちのペイの方がお得だったわ…」などと無駄な後悔をして精神衛生上よくありません。
 
スマホ一つで支払いができるペイ系決済は便利で、利用するお店によっては還元率が非常に高くなりますが、あれもこれもと増やすと管理しきれなくなるため、自分が使いやすい数に絞る方がいいでしょう。
 
買い物をしたときに、「お得だったな」ではなくて、「いい買い物をしたな」と感じるようになれば、無駄な出費も減り、満足感が高まるはずです。
 
 
以上、ご紹介したもののうち、「大切なことだろうけれど…実際はやっていなかった」というものもあるのでは? 今後さらに進んでいくキャッシュレス化の波にうまく乗りつつ、お金もしっかり貯めていけるように、ぜひチェックしてみてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。