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VALUESTAR内蔵の水冷システムをチェック

NEC・VALUESTARの秋冬モデルの一部機種には、新たな水冷ユニットが採用されています。リビングの静音性に貢献するこのユニットについて解説します。

大島 克彦

執筆者:大島 克彦

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VALUESTARの新水冷システム

NEC・VALUESTAR 秋冬モデルのWシリーズには、新しい水冷システムが採用されています。もともと、NECはハイエンド機種(TXシリーズ)に水冷システムを搭載してきましたが、リビング向けの一体型PCでの採用は初めてです。

水冷システム
システムは、上からHDD、ラジエーターとポンプ、CPUの3つの部分で構成される


水冷システムは、Pentium 4、Pentium Dなどの高熱を発するCPUを効率よく冷やすという目的で登場しました。ですから、高性能なCPUを採用したハイエンドPCに搭載されてきたわけです。しかし、現在主流のCPUである Core2 Duo は発熱が少ない構造で、水冷システムははや「最盛期」を過ぎた感がありました。

今回、NECが採用した水冷システムは、CPUの冷却というより、静音性を高めるという目的で使われています。リビングPCであるWシリーズに採用されたのは、そのためです。

水冷システムの仕組み
HDDユニットを冷却するところが大きな特徴


上の図は、今回紹介する水冷システムの構造です。通常のPCであれば、小型の空冷ファン(回転数が多く騒音を出す)で冷却するCPUを水で冷やします。同時に、通常は冷却装置がないHDDも冷やすという独自の構造をとっています。このシステムにより、フル稼働時でも25db という、通常の家電製品以下の騒音レベルを実現しているわけです。

なお、このシステムを開発したのは日立製作所。NECとの共同開発となっていますが、日立の Priusシリーズで採用されるかどうかは定かではありません。

各部をチェック(1)……>>NEXT


CONTENTS
Page1:VALUESTARに新水冷システム
Page2:ラジエーター部
Page3:CPU部
Page4:HDD部
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