洗濯機掃除の基本を、プロが伝授!正しい方法でカビ・雑菌の繁殖を防ぐ

洗濯機掃除の基本を、プロが伝授!

洗濯機掃除の基本を、プロが伝授!

洗濯機掃除の基本を、家事のプロ・藤原千秋さん監修のもと、徹底解説!掃除の手順、洗濯槽クリーナーの選び方、掃除のポイントなどを、詳しくご説明します。洗濯機、とくに洗濯槽はカビ・最近が繁殖しやすい家電だからこそ、定期的に正しい方法で掃除することが大切です!

【INDEX】
洗濯機の掃除は、なぜ必要?汚れはどこにたまる?
洗濯槽クリーナーは「酸素系」と「塩素系」の2種
洗濯槽掃除の手順
洗濯槽以外の掃除のポイント
洗濯機をきれいに保つコツ
 

洗濯機の掃除は、なぜ必要?汚れはどこにたまる?

洗濯機の掃除:洗濯機は、パッと見で汚れていないように見えるからといって、安心してはいけません

洗濯機は、パッと見で汚れていないように見えるからといって、安心してはいけません

■洗濯機、とくに洗濯槽の裏側はカビ・細菌が繁殖しやすい!
水のあるところには、カビや細菌が繁殖しやすいものです。当然水を使う洗濯機もそう。さらに糸くずや泥土などの汚れ、溶け残った洗剤などがカビの養分として活躍してしまうため、まったく掃除をしないのはとても危険な場所です。パッと見ただけは汚れていないように見えても、実はカビ・細菌が繁殖しやすいところなのだ、という認識を持ってください。ときには、ゴキブリなどの害虫などを引き寄せてしまうことも……。

もしも洗濯をした後なのに衣類が臭ったり、汚れがついていたりするならば、それはカビがだいぶ繁殖している証拠かもしれません。カビのくっついた服を着ることは、アレルギーを引き起こす原因にもなりえます。注意が必要です。
 
■特に汚れがたまりやすい場所
洗濯機には、汚れがたまりやすい場所がいくつもあります。洗濯槽の裏側や、ホースのパッキンまわり、フタの内側や、糸くずフィルター、洗剤の投入口。さらには、洗濯機を置く防水パンにも、水を求めたゴキブリが寄りつくことがあります。
 
せっかく衣類をきれいにするための洗濯機ですから、清潔に使い続けられるよう、適切に掃除を行っていきましょう。 
 

洗濯槽クリーナーは「酸素系」と「塩素系」の2種! 重曹や酢は使わない

洗濯機の掃除:洗濯槽クリーナーは「酸素系」と「塩素系」の2種類

洗濯槽クリーナーは「酸素系」と「塩素系」の2種類

洗濯槽の掃除には、基本的に市販されている洗濯槽専用クリーナーを使いましょう。このクリーナーには、大きく分けて次の2種類があります。
 
  • 塩素系クリーナー
カビをはがし落としてくれるクリーナーです。パッケージには「塩素系」「まぜるな危険」などと書かれており、タテ型洗濯機・ドラム式洗濯機両方に使えます。
 
  • 酸素系クリーナー
パッケージに「酸素系漂白剤」「過炭酸ナトリウム」と書かれています。こちらはタテ型洗濯機には使えますが、基本的にドラム式洗濯機には使えません。
 
この他に、重曹やクエン酸、酢を使うといいと言われることがありますが、これらを使っても、カビを取り除き殺す効果はありません。そもそも重曹は水に溶けにくいものですし、溶けても少し水をアルカリ性にするだけで、カビを殺す効果はありません。クエン酸や酢も同様ですが、加えて、洗濯槽のステンレスが錆びてしまいかねないので、使わないでください。できるだけ市販あるいは専用の洗濯槽クリーナーを使うようにしてください。
 

洗濯槽掃除の正しい手順

洗濯機の掃除:洗濯槽クリーナーを用いた洗濯槽の掃除は、自己流ではなく、説明書をよく読んでその通りにやりましょう

洗濯槽クリーナーを用いた洗濯槽の掃除は、自己流ではなく、説明書をよく読んでその通りにやりましょう

■洗濯槽掃除の準備
まず、洗濯槽を掃除する前に行っておきたいのが、糸くずフィルターのゴミを捨てておくことです。洗濯槽クリーナーを使った後に、この糸くずフィルターにはがれたカビによるゴミがたまっているようであれば、カビが多量にこびりついている可能性があります。その場合、もう一度同じ手順で掃除するのが安心です。

■洗濯槽クリーナーは、説明書通りに使うこと!
洗濯槽クリーナーを使うときには、クリーナーの説明書どおりに行ってください。洗濯機の説明書が手元にあれば、そこに書いてあるお手入れ方法も見ておくと安心です。

洗濯機のボタンに洗濯槽の洗浄コースがある場合は、その機能を使いましょう。基本的には、通常の洗濯モードを使えばOKです。
 
このとき、湯温が高いなどの理由でお風呂の残り湯を使いたいという人もいるかもしれませんが、あまりおすすめしません。残り湯を使うと、クリーナーの成分が汚れた残り湯をきれいにすることにパワーを割いてしまうため、洗濯槽の汚れを取り除く働きが弱まってしまうためです。しっかりカビや汚れを取り除きたいなら、水道水を使うことをおすすめします。
 
またクリーナーを使った後は、脱水する前に、どれくらいゴミが浮いているかを確かめてください。水の表面にゴミがたくさん浮き上がっていた場合には、そのまま排水せずに汚れをすくって捨ててから、脱水するようにしましょう。また、あまりにもゴミが多いと感じたときには、もう一度水だけで洗濯機をまわしておくと安心です。
 

洗濯槽以外の掃除のポイント

洗濯機の掃除:洗濯槽以外にも、ゴミ・汚れのたまりやすいところをチェック

洗濯槽以外にも、ゴミ・汚れのたまりやすいところをチェック

カビや細菌の繁殖を防ぐためには、洗濯槽以外にゴミのたまりやすいところも定期的にチェックして、汚れを取り除いておくことが大切です。
 
  • 糸くずフィルター:中にたまったホコリを出すだけでなく、ときどき取り外して水できれいに洗いましょう。
  • ホースのパッキンや排水口:放置すると詰まりの原因になります。1年に1度でもいいので、掃除をしてください。たまった汚れは使い古しの歯ブラシでかき出すときれいになります。
  • 防水パン:ホコリがたまりやすく、水に近いため、害虫が住み着きやすい場所です。こまめに雑巾で拭くなどのお手入れをしておくのが安心です。
  • 洗濯機の側面:ここにもホコリはついていますので、雑巾でさっと拭いておくとよいでしょう。
 

洗濯機をきれいに保つコツ

洗濯機の掃除:定期的な掃除はもちろん、日頃からできるカビ・細菌対策も行い、洗濯機を清潔に保ちましょう

定期的な掃除はもちろん、日頃からできるカビ・細菌対策も行い、洗濯機を清潔に保ちましょう

■洗濯槽クリーナーを使った掃除頻度の目安
洗濯槽クリーナーを使った掃除の頻度については、洗濯機を使う頻度によっても変わってきます。目安は2カ月に1回。ただし、家族の人数や季節にもよります。

家族数が多く、よく洗濯機を使う家庭や夏場なら、1カ月に1回は洗浄しておくと、清潔さが保てます。一人暮らしなどで、洗濯機を使うのは週に1~2度というなら、3カ月に1回程度でも大丈夫でしょう。

■日頃からできるカビ・細菌防止対策
普段のカビ対策としては、まずは洗濯後はすぐ、洗濯物を取り出して干すこと。そして洗濯後には、フタを開けて乾燥させることが重要です。

ときどき、洗濯機を洗濯カゴ代わりにして脱いだ衣類をためこむ人がいますが、これは危険です。カビが繁殖しやすくなるだけでなく、中にゴキブリなどの虫が紛れ込んで、一緒に洗濯をしてしまったというケースも……。
 
もし洗濯機置き場が屋外にあり、フタを空けておくと木の葉などのゴミや猫が入り込んでしまうという場合には、洗濯をした後5~6時間だけでもいいので、フタを開けておくようにしてください。
 
また、普段の洗濯時に洗剤を入れすぎないことも大切です。なんとなく綺麗になりそうな気がして、洗剤や柔軟剤を少し多めに入れているという人は少なくないようなのですが、適量を守らないと十分に成分をすすぎ落とすことができません。その結果、衣類に余計な成分が残って臭いや汚れの原因になってしまったり、洗濯槽に汚れをためてしまったりすることに。たくさん入れればよりきれいになる、というものではないので注意が必要です。
 
洗濯機は、普段の使い方でも汚れやすさが変わってきますので、ぜひ上記を習慣づけるようにしてください。

(写真:宮城夏子)

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