ライバル、ATI社とnVIDIA社
ビデオカードの性能は、ほとんど、採用されているチップに左右されます。そのチップを開発・製造しているメーカーの大手が、ATI社とnVIDIA(エヌビディア)社です。ATI社のチップは、「RADEON」(ラデオン)というブランド名です。PCI-Express接続のものでは、X300、X550、X700、X800、X850、X1300、X1600、X1800、X1900といったラインナップがあります。また、同じX1600でも、コアクロックとメモリクロックの違いで X1600PRO、X1600XTという複数があります。RADEONは、「色重視」のユーザーに好まれるようです。
nVIDIA社のチップは、「GeForce」(ジーフォース)というブランド名です。PCI-Express接続のものでは、6200、6600、6800、7300、7600、7800、7900といったラインナップがあります。さらに、コアクロックとメモリクロックの違いで 7800GTX、7800GTなどに分かれます。どちらかというと、「動き重視」のゲームユーザーに支持が高いようです。
カード製造メーカーはこの両社からチップの供給を受け、製品化します。カードを製造するメーカー・ブランドとしては、ASUSTeK社やAOpen社、玄人志向などが有名です。なお、内蔵グラフィックス用のチップでは、Intel社が圧倒的なシェアを持っています。
検証環境と採用したカード
今回のビデオカードの交換・増設には、筆者のPC(CPU:Athlon64 3000+、メモリ:1GB、HDD:160GB、Windows XP Home Edition)を使用しました。このPCは、内蔵グラフィックスとして ATI社のRADEON X200が搭載されていますが、ビデオカードの増設も可能です。筆者は、ATI RADEON X300SEというチップをベースにした、ASUSTeK社の「Extreme AX300SE-X/TD」を使用しています。「Extreme AX300SE-X/TD」は、ATI RADEON X300SEをベースにした初心者向けビデオカード |
なお、ASUSTeK社製のビデオカードには、映像エンジン「Splendid」が採用されており、動画がよりスムーズに楽しめます。以降の検証には、ASUSTeK社の代理店、ユニティコーポレーションのご協力をいただきました。
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