Vistaへのアップグレード、ところが……
現在、Windows XPを利用しているユーザーは、来年1月以降、店頭でアップグレード版を購入することで、Windows Vistaの新機能を体験することができます。アップグレードは、各メーカーサイトで十分に情報を集めてからにしましょう。事前に情報を集めることで、思わぬ不具合を避けることができます。
さて、Windows Vistaへのアップグレードを行うとすれば、だれしも「Home Premium」か「Ultimate」を購入したいところです。
なぜなら、「Home Basic」は半透明や3Dの新インターフェース「Aero」が体験できません。これに対して、「Home Premium」「Ultimate」の両者は「Aero」、HD映像の再生・録画が可能な「Media Center」などの機能を備えています。
各バージョンの仕様については、今後、変更される可能性があります。
体験してみたい、Vistaの3Dデスクトップ「Aero」 |
ところが、現在市販されているPCの中には、「Home Premium」や「Ultimate」をインストールしても、「Aero」を楽しめない機種があります。ウィンドウが現在のWindows XPと同じようにしか表示されず、半透明や3Dにならないのです。
グラフィックス機能がポイント
これはなぜでしょうか。実は、Windows Vistaの「Aero」を体験するには、DirectX 9対応のグラフィックス性能をもったPCでなければならないからです。DirectX(ダイレクト・エックス)は、Microsoft社が提供しているマルチメディアのための拡張機能です。DirectXには、DirectX Graphics、DirectShowなど、画面描画やサウンドなどさまざまな要素がありますが、主にWindows向けのゲームソフトで使われている機能です。
「Aero」は、DirectXのバージョン9(DirectX 9)の機能を使っているため、この機能に対応したグラフィックス・ハードウェア(ビデオカード、もしくは内蔵グラフィックス)が必要というわけです。
おおむね、内蔵グラフィックスではIntel915以降、ビデオカードではATI RADEON 9500以降、またはNVIDIA GeForceFX 5200以降のチップを採用したものが、DirectX 9に対応しています。
現在、自分のPCにインストールされているDirectXのバージョンを確認するには、以下の方法を使います。
[スタート]→[ファイル名を指定して実行]で「dxdiag」(すべて半角)と入力し、[OK]をクリックします。[DirectX診断ツール]が起動しますので、[システム]タブの[DirectXバージョン]を確認します。
インストールされているDirectXのバージョンが確認できる |
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