Turbolinux FUJIはWindowsライク
Turbolinux FUJIは、Turbolinuxの11番目のバージョンです。前バージョンの10 Desktop(10D)からさらに、Windowsユーザーにも使いやすくなっています。これは、KDEというWindowsライクな統合デスクトップ環境を、Turbolinuxが独自にカスタマイズすることで実現しています。PCのスイッチを入れると、英語の文字が次々に表示されるのには違和感があるでしょうが、気にしないでください。起動が完了すると、デスクトップに「マイコンピュータ」「ごみ箱」のアイコンが並んでいるのがわかります。これは、まさにWindowsそのままです。
ちなみに、筆者はTurbolinux 2.0以来のユーザーですが、このわかりやすいデスクトップにはつくづく時代の流れを感じます。
Turbolinux FUJIのデスクトップは、Windowsユーザーにもなじみやすい |
アプリケーションは、下部にあるタスクバー([パネル]といいます)の[メニュー]→[プログラム]からたどり、クリックして起動します。Webブラウザ、メールソフトの起動と[マイドキュメント]フォルダを開くのは、[メニュー]のすぐ右のアイコンをクリックしても行えます。マウスをこの部分に近づけると、バルーン式の[ヘルプ]がポップアップしますので、初めて使うユーザーでも操作が簡単です。
Windowsと同様、左下のメニューからプログラムを起動する |
充実したアプリケーション(インターネット)
Turbolinux FUJIには、数多くのアプリケーションが付属します(Page4に一覧表)。その一部を紹介しましょう。WebブラウザはFirefoxです。また、メールソフトはThunderbird。Thunderbirdは、RSSリーダー機能を内蔵しています。両者とも、Windows版もある人気の高いアプリケーションで、動作は非常に軽快です。
Webブラウザには、人気のFirefoxが付属する |
充実したアプリケーション(検索機能)
Turbolinux FUJIは、[パネル]からTurbo Searchという検索機能を利用できます。これは、namazuという日本製のソフトウェアを利用したもので、作成したファイルの内容をインデックス化しておくことで、高速な検索が可能です。検索はファイルの中身まで可能です。例えば、「パソコン」で検索すれば、内容に「パソコン」という単語が含まれるすべてのファイルを検索できます。検索にはインデックスをつくらなければなりませんが、自動的に作成・更新できます。ファイルの整理が苦手なユーザーには、ありがたい機能ですね。
Turbo Searchは、ファイルの中身も高速に検索できる |
ファイル検索機能の充実は、PC界では「流行」ともいえます。来年末に発表予定のWindows Vistaでも、目玉的な機能になっているほどです。
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