夏の温泉がおすすめ!
日本人なら誰でも、みんな大好きな温泉。温泉は一年中いいものですが、一般的に冬の寒い時期こそ真価が発揮されるとされ、旅行雑誌の温泉特集も冬に掲載される場合が多いものです。しかし、温泉が大好きなガイドに言わせれば、ベストシーズンは間違いなく夏。中でも虫が比較的少ない、初夏と晩夏がベストです。夏の温泉をおすすめする6つの理由と、その理由に複数該当する夏に最適な温泉を6箇所紹介します!
夏の温泉おすすめ理由1:入浴事故の可能性が低いから
高齢化社会を迎えた日本では入浴事故が増え、年間約2万人が死亡しています。2017年の交通事故死は3694人なので、実に5.4倍。入浴事故は寒い冬に多く、1月の死亡事故は8月の6.8倍という統計もあります。(東京23区の過去10年間の平均)入浴事故は高齢者に多いので、この記事をスマホで読んでいる若い読者には、危険は少ないかもしれません。しかし、高齢の両親や親戚を温泉に連れて行くなら、冬より安全な夏の温泉がおすすめです!
夏の温泉おすすめ理由2:内湯に湯気が篭もらないから
温泉は単なる風呂ではなく、お湯の泉質や自然環境、浴室建築の風情を総合的に味わうものです。
冬の温泉では雪見露天風呂を楽しめる場合もありますが、浴室に湯気が篭って風情を楽しめない場合があります。特に内湯の建築が自慢の温泉は、夏に行くのがおすすめです!
夏の温泉おすすめ理由3:温い湯の良さが分かるから
入浴の温度には個人差があり、好みの違いも大きいもの。しかし、普段は熱い湯が好きな人でも、流石に暑い夏には温い湯の良さが分かるものです。江戸っ子は熱い湯でも文句は言わないという伝統からか、東京の銭湯では依然お湯が熱い場合が多いのですが、近年は全国的に温い湯の良さが見直されています。中には、夏限定で非加熱源泉をかけ流しで利用するスーパー銭湯も増えており、夏ならではの温泉の楽しみ方になっています。
夏の温泉おすすめ理由4:転地効果を実感しやすい季節だから
温泉の成分には効能がありますが、温泉が体によい理由は成分だけではありません。実は、非常に大きな要素が転地効果(日常生活から離れ、普段と違う土地に身を置くことによる癒しの効果)です。
天地効果は季節に直接関係ありませんが、実際に実感しやすいのは、やはり夏です。夏らしい海辺の温泉もいいですが、断然おすすめなのが標高が高く避暑地を兼ねた温泉。山奥の秘湯にはクーラーが無い場合が多いものですが、熱帯夜とは無縁の高山で、天然のクーラーを実感するのは本当に贅沢な体験です!
夏の温泉おすすめ理由5:冬季休業の秘湯が多いから
実は山奥の秘湯の多くは、冬は雪に閉ざされて、休業してしまう温泉も多いのです。冬季休業する名湯は、当然夏場しか味わえません。半年間限定の貴重な温泉を、夏場に存分に堪能しましょう!夏の温泉おすすめ理由6:脱衣・着衣が楽だから
温泉が大好きなガイドが一番実感するのが、この理由です。温泉が好きな人は、一泊二日の旅行でも何度も風呂に入るもの。冬は衣類を重ね着するので、その都度脱衣・着衣するのが大変。夏は浴衣を羽織るだけで済むので、本当に楽です。多数の浴室を完備して、館内で湯巡りを楽しめる温泉施設も増えていますが、そうした温泉を楽しむのにも、夏場が断然おすすめです!
夏が最適な温泉6選
夏の温泉をおすすめする6つの理由に複数該当する、夏に最適な温泉を全国から6軒紹介します。・中房温泉(長野県) 中房温泉には、建築の風情が素晴らしい内湯が多数あり、標高が高く夏でも夜は熱帯夜とは無縁。16もの浴場があり館内で湯巡り可能で、冬季は雪のため休業します。夏の温泉をおすすめする理由の2・4・5・6の4つに該当する、断然おすすめの温泉です! 日帰り入浴も可能ですが、手前の日帰り施設「湯原の湯」のみになるので、宿泊で行きましょう。
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・夏油温泉(岩手県) 夏油(げとう)温泉「元湯夏油」には、多数の露天風呂があり、館内で湯巡り出来ます。大湯以外の湯はぬるめなので、夏がおすすめ。冬季休業で夏場しか入れないのも、夏油と名付けられた由来です。ただし、山奥ですが意外と標高が高くなく、自然が豊かで虫も多いので、暑い真夏は避けた方が無難。初夏と晩夏がおすすめです。
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・駒の湯温泉(新潟県) 駒の湯温泉も、冬季は休業する山深い秘湯。温い湯で知られるので、夏場が断然おすすめです。日帰り入浴では一部の露天風呂のみなので、宿泊で行くのがおすすめ。秘湯ですが料理も素晴らしく、ランプの宿でもあります。
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・高峰温泉(長野県) 高峰温泉は、標高2000mにあり避暑に最適。お湯も冷たい鉱泉なので、夏なら非加熱風呂を満喫出来ます。宿としての評価も高く、根強く支持するファンが多い事で知られます。もちろん、自然環境も素晴らしく、館内からバードウォッチングが可能。夜は天体観測も名物です。
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・七里田温泉下湯(大分県) 日本屈指の炭酸泉の名湯として、温泉マニアの間では、超有名な温泉。七里田温泉館「木乃葉の湯」で受付して、徒歩で湯小屋へ向かいます。ラムネの湯の愛称通り、ソーダ水に入浴しているサクランボになった気分。一度は入浴したい、九州の名物温泉です。
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・寒の地獄温泉(大分県) 寒の地獄はその名の通り、夏季限定の寒い程冷たい温泉が名物。水温14度なので真夏でも寒く、入浴後にストーブで暖を取るという、日本でも唯一の温泉です。なお温泉宿も兼ねており、宿には温かい温泉もあります。
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