●パソコンなんて3年もすれば・・・
先日、5万円PCを特集しました。本体のみですが5万円も出せばそこそこ使えるパソコンが手に入る時代になったのです。そうは言うものの、最近の売れ線は20万円を切る程度の何でもありパソコン。テレビ、ビデオ、音楽再生、DVD作成と、まるでAVセンターのような状況です。でもよく考えてみて下さい。5万円のパソコンも20万円のパソコンも、3年もすればほぼ価値のないものになってしまいます。だったら、同じ機能、性能をもっと安く手に入れる方法がないものか、誰でもそう考えるのは当たり前のことですね。
●激安編:スキルが必要
まずは本当の激安パソコンについて説明します。PCDIYという、自作パソコンの雑誌がありますが、この雑誌のメイン企画にもなっている「ビストロDIY」では、考えられないような価格でPCを組み立てています。ここで使われる多くのパーツがそうであるように、「ジャンク」と呼ばれる、知らない人にはゴミにしか見えないようなパソコンを修理したり、パーツでパソコンを組み立てたりするのが、第一の激安パソコン入手法となります。
実は筆者もこの分野が得意です。先日開催されたガイドのお祭り、レッドボールジャパン当日、ちょっと早めに出かけた道すがら、東京駅八重洲口にある中古OAショップでDELLのパソコンをGetしました。お値段たったの1500円。店頭には「ケース」と書いておいてあったのですが、3年ほど前のDELLのSFF筐体+電源+マザーという状況でした。メモリ、CPU、ディスク類がない、いわゆるベアボーンと同じです。ぱっと見たところ、特に不具合もなさそうだったのと、店員さんに確認したところ、通電できてBIOSも動くとのことでしたので、早速1575円を支払いました。帰宅後手持ちの(?)CPU、メモリ、HDDなどを取り付け、動作することを確認。たった1500円でパソコンを入手することが出来ました。
しかしながら、このような中古やジャンクのPC、パーツ等を見極めるのは、何よりスキルが無いと不可能です。筆者も長年の経験や勘を使ってこの1500円パソコンを見極めたように、知識も経験もない方には難しい選択肢です。逆にスキルさえあれば応用することで格安にパソコンをGetすることが出来ます。また、Getするべきお店が近くにあることも重要です。スーパーで1円安いタマゴを買いに、バスに乗って出かけたのでは意味がありませんから。
●超安編:パソコン自作マニアを友に!
格安なパソコンを手に入れる方法は、ズバリ、「パソコン自作マニアを友達に持つこと」です。パソコン自作マニアの方の多くは、半年もしないうちに手持ちのパーツが総入れ替えされている、なんていうことが当たり前のようです。(筆者もご多分に漏れず?)自作マニアの方はたいがい都市部に住んでいて、それほど広くない家にパーツ類が氾濫している場合も多いようです。そこで、彼らからパーツを譲って貰い、自分スペックのパソコンを手に入れてしまうのです。パソコンのケースのみ購入すれば、中身はお友達からごっそり貰うことでまかなえます。贅沢を言わなければパソコンケースは1万円前後で購入できますので、かなりの格安PCとなるでしょう。また、サポートも24時間365日、お友達ならではのサービスを受けられます。尤も、上寿司程度はごちそうする羽目になるかもしれませんけど・・・。
●格安編:中古をねらえ!
パソコンリサイクル法以来、中古のパソコンやリユースパソコンと呼ばれる、ちょっと古めのパソコンを見かける機会が増えました。中古といっても先の5万円パソコンのように、ちょっとした用途には全く問題なく使えるものがほとんどです。ですから、これらをGetして用途限定で使うというのも素敵ですね。中古品の価格下落は、がっかりするほど(?)なので、格安価格で入手できるでしょう。
また、中古品を扱うショップなどが近くにない方でも、リユースパソコンなら割と潤沢に流通しているので、少々価格は上がってしまうものの、良い選択肢となるでしょう。
●ギャンブル編:オークションで
インターネットオークションが盛んですが、これらの中でもパソコンの取引が行われています。たまたま安価にパソコンを入手した人が、小遣い稼ぎで売りに出しているのが狙いです。筆者はあまり好きではないのですが、それでも通常価格より安く手に入れられるのは嬉しいことですからね。
ただ、オークションの場合、ギャンブル的な要素があります。写真や紹介記事のみで入札し、同じように入札してきた人たちと競り合って勝たなければ入手できないのですから。
●チョイ安編:型落ちモデルをねらえ!
今更筆者が取り上げるほどのことはないのですが、春・夏・冬、年に3回モデルチェンジするパソコンでは、一つ前のモデルが売れ残っていればそれを入手するのが、「誰にでも出来る格安パソコンGet術」です。今どきは廉価モデルでもCeleron2.4GHz程度ですので、1年くらい古くてもCeleron2.0GHzが使われていました。つまり、3世代前でも今どきはあまり古さを感じさせません。よって、最近は生産調整が上手になったとのことであまり出回らなくなった1世代(以上)古いパソコンが店頭在庫で残っていればラッキーです。
●あなたにあった激安パソコンを
スキルがないのに激安を狙うのは、授業料と思うなら別ですが止めた方がよいです。また、周りに自作マニアがいないから自分が自作、というのも、今どきの自作は初心者に優しくする傾向からか、価格が安定して上昇していたり、激安とは離れた存在となっています。オークションには「転売疑惑」がつきまといます。筆者には考えられませんが、転売目的で格安品を血まなこで入手する人々がいるとのことです。
一般には型落ち品を入手するのが賢い選択肢です。前述の通り、型おちであってもそれほど能力には差がありません。時と場合で半額程度になる場合もあるようです。
激安パソコンへの道はここから?