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DELL Dimension2400

DELLからマイクロATX筐体のDimension2400が発売されました。汎用光学ドライブ採用のおかげで非常にリーズナブルなデスクトップパソコンを入手することが出来るようになりました。

執筆者:中村 伸



売れ線の5万円PC、Dimension2400

 5万円でOS付きのパソコンが買える、そういう時代になって久しいことは、先日の5万円パソコンの記事でご覧いただいていると思います。DELL社の5万円パソコンとしてDimension2400Cを取り上げましたが、今回マイクロタワーの2400が発売開始されましたので紹介いたします。

DELL、日本初のマイクロタワーモデル

 実はDimension2400は、アメリカでは以前から発売されていました。俗にマイクロタワーという、汎用のマイクロATXマザーボードが入る大きさになっています。DELL社のパソコンは昔から専用筐体に専用マザーを使う、というデザインが多かったのですが、さすがに5万円クラスではその価格を維持するために、より安価な汎用部品を使う必要があったものと思われます。光学ドライブ、FDD、電源など、DELLが従来採用していたスリムドライブや専用電源は、幾ら数が沢山まとまるといっても、通常サイズに比較して割高なのは否めません。

エントリーモデルとして標準的

 Dimension2400はDELLのバリューゾーン向けのPCです。これだけあればとりあえずPCとしては充分、というスペックですので、決して高性能ではありません。Celeron2.0Gまたは2.4Gと845GVチップセットを採用しており、AGPスロットがありません。せっかく汎用性の高いマイクロATXマザーを採用しているので、筆者としてはAGPスロットのある845G若しくは865Gを採用して欲しかったところです。将来、ゲームがしたい、というときにビデオカードの追加が難しいとか、次期Windowsの3Dデスクトップに対応出来るか不安、という点が残念です。

 それでも、メモリは最大1GBまで、PCIスロットも3スロットフルに空いていて、10/100BASE-TのLANポートも持っていますので、最新3Dゲームさえ望まなければ殆どの用途に利用出来ます。

ユーザにとってもメリットのある汎用品の採用

 前述の通り、5インチ汎用サイズの光学ドライブを採用していることで、後から追加や交換することが容易です。色に目をつぶれば、それこそどんな光学ドライブも取り付けられます。筐体サイズも大きめなので、パソコンにドライブやメモリの追加を行ったことの無い方でも、比較的簡単に作業して頂くことが出来ると思います。

BTOのお勧めスペックは?

 DELLのオンラインショップには、お勧めマークの付いたパーツがあります。筆者のチェックでは必ずしもお得でないものが幾つかありますので、Dimension2400はどのスペックがお勧め出来るか、チェックしてみました。

 ★CPU
 CPUはCeleron2.0GHzを選びましょう。2.4GHzと価格差が4000円ありますが、市場の価格差は僅か500円程度なので、ちょっともったいないです。確かに速度は2割違いますが、その速度差を体感出来る方はいないと思います。

 ★メモリ
 メモリは選択が少し難しいと思います。市場で売られているバルク品のメモリは確かに安いですが、主流がPC3200に移行してしまっていて、Dimension2400に使用出来るPC2100や、ちょっともったいないですがPC2700が入手しやすさ、価格の点で少し不利になってきているからです。JEDEC認証モデルなら動作すると思われますが、動作保証のある箱入りメーカ製を買うなら、メーカ純正の方がいろいろお得です。容量と価格を天秤にかけ、256MBを選択するのが賢いようです。

 ★HDD
 HDDも40GBと80GB、120GBのそれぞれの差額は3000円ずつと、市場の価格差より広がっています。よってずばり40GBを選択するのが最適です。筐体が大きい分、2台目のHDDを追加するのも容易ですから、よほどの理由がなければ40GBを選択して欲しいと思います。

 ★光学ドライブ
 Dimension2400は光学ドライブ無しを選択出来ます。純粋に価格のことを考えるとこの光学ドライブ無しが一番ですが、初心者の方やハードウェアになれていない方には、光学ドライブの取り付けがハードルとなることも考えられます。また、PCに障害が発生したときの切り分けが不便になってしまいますので、何か付けておいた方が便利です。今どきCD-ROMのみというのも不便ですし、価格も5000円とかなり高めですので、もう1000円プラスしてDVD-ROMを付けておくのが良いと思われます。

 ★FDD
 FDDは差額1000円で取り付け出来ます。今どきフロッピーディスクなんて使わないよ、という方もいらっしゃると思いますが、市場価格よりずっと安い点、筆者の体験ですが何かの時にFDDがあると無いとでは作業効率などが大きく異なる、などのことから、選択することをお勧めします。

 ★モニタ
 Dimension2400をコンプリートパソコンとしてディスプレイも購入するのであれば、17インチ液晶が同時購入割引もあるのでこれを選びましょう。特価品でもない限り、38000円で17インチディスプレイを入手するのは難しいからです。

 さて、上記条件でBTOを行ってみました。すると17インチを搭載したシステムでありながら、送料別、税抜きで91,800円(1/31現在)と、非常にリーズナブルです。タイミングが変わると必ずしもこの組み合わせが良いというわけではありませんが、スペックと価格と「今すぐ」を考えるとお勧めの組み合わせとなります。

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>> Dimension2400 製品詳細のページ(SOHO向け) >>

個人ユーザ向け、SOHO向けで若干販売条件等が異なります。
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