8月に上がりやすい業種は?
8月相場は『夏枯れ相場』や『お盆の閑散相場』と呼ばれており、個人投資家や機関投資家が夏季休暇に入ることで市場参加者が少なくなり、相場が冷え込む傾向があるといわれています。そんな8月相場の中で比較的上がりやすい傾向がある業種について、過去のデータから統計的に検証してみました。
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検証対象:日経平均採用銘柄(225銘柄)
検証期間:1990年3月1日~2019年6月30日
1銘柄当たりの投資金額:20万円
買い条件
・7月末の寄り付きで買い
売り条件
・25日経過後の翌日営業日寄り付きで売り
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以上のルールで過去のデータを用いて検証しました。7月末に225銘柄を購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。
8月相場でも好調だった3業種
■その1:不動産(5銘柄) 勝率: 51.69 %
勝ち数: 61 回
負け数: 57 回
引き分け数: 3 回
合計損益(率): 178.62 % 平均損益(率): 1.48 %
合計利益(率): 568.88 % 平均利益(率): 9.33 %
合計損失(率): -390.26 % 平均損失(率): -6.85 %
プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.458
平均保持日数: 27.31 日
■その2:建設(9銘柄)
勝率: 55.51 %
勝ち数: 136 回
負け数: 109 回
引き分け数: 1 回
合計損益(率): 131.06 % 平均損益(率): 0.53 %
合計利益(率): 905.18 % 平均利益(率): 6.66 %
合計損失(率): -774.12 % 平均損失(率): -7.10 %
プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.169
平均保持日数: 27.31 日
■その3:空運(1銘柄) 勝率: 57.14 %
勝ち数: 16 回
負け数: 12 回
引き分け数: 1 回
合計損益(率): 14.40 % 平均損益(率): 0.50 %
合計利益(率): 70.75 % 平均利益(率): 4.42 %
合計損失(率): -56.35 % 平均損失(率): -4.70 %
プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.256
平均保持日数: 27.31 日
以上が、冷え込みがちな8月相場でも特に上昇傾向が強かった3業種の検証結果です。検証結果を見てみるとどれも勝率が50%を超えており、平均損益はプラスになっています。従って「不動産・建設・空運」の3業種は8月には上がりやすい傾向があると判断できるでしょう。
今回の検証でご紹介した3つの業種は、8月相場に上がりやすい傾向にありました。では、これらの業種の中でも特に上昇傾向が強かった銘柄はどれでしょうか? 最後は、8月相場で成績が好調だった個別銘柄をご紹介します。
8月好成績銘柄ランキング
上記の表は、先ほどの検証結果において比較的勝率の高かった銘柄のランキングです。8月相場は「鹿島建設<1812>」「清水建設<1803>」「大林組<1802>」などが好調です。夏季休暇による閑散相場で下落傾向が強いといわれる8月相場ですが、そんな中でも株価の値上がりが期待できるこれら「不動産・建設・空運」の3業種の各銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします)
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