温泉/甲信越の温泉

ほったらかし温泉の2つの湯を比較!日の出・夜景も

「日本一の絶景」と口コミで大人気のほったらかし温泉。ほったらかし温泉には、「あっちの湯」と「こっちの湯」がありますが、それぞれの温泉の魅力を徹底比較。日の出や夜景を楽しむ方法や泉質、食事やアクセス方法、営業時間など、余すところなくご紹介します。

植竹 深雪

執筆者:植竹 深雪

温泉ガイド

大人気!絶景が楽しめる山梨の「ほったらかし温泉」

ほったかし温泉外観

土日は特に、多くの人で賑わうほったらかし温泉

東京からおよそ2時間。山梨県山梨市、標高670メートルの山の上にある、ほったらかし温泉。名前がちょっとユニークですが、広告や宣伝は一切なし、勝手に温泉を楽しんで欲しいという思いから、ほったらかし温泉と名付けられたそうです。
あっちの湯とこっちの湯案内板

あっち?こっち?

多い日だと約3000人以上が訪れ、今や誰もほったらかされない程、大人気の日帰り温泉施設となったほったらかし温泉。こちらの温泉施設には、「あっちの湯」と「こっちの湯」と2つの温泉があり、入りたい方を自由に選ぶことができます。もちろん、両方の温泉に行くこともできますが、それぞれで入浴料を払う仕組みとなっています。

甲府盆地を見下ろす雄大な眺望からは、夜は満点の星を眺め、ふと見下ろすと、まるでダイヤモンドが散りばめられたかのような、キラキラと輝いている夜景……まさに、湯に浸かりながら、至福のひと時を過ごすことができますが、これは、ほったらかし温泉に行った方のみ味わえる、感動体験かもしれません。

どちらの湯でも、「新日本三大夜景」にも認定されているので、絶景を楽しむことができますが、そもそも「あっちの湯」と「こっちの湯」は、一体どのような違いがあるのでしょうか?ガイドが、徹底的に比較し、ご紹介します。
 

スケールが広い「あっちの湯」

あっちの湯

初めての方に人気が高いあっちの湯

こっちの湯のオープンから4年後の、2003年に作られたのが「あっちの湯」。山肌に沿うかのように建ち、入り口は階段の下にあります。

こっちの湯より、大きくて広く、とにかく開放感を味わえるのが特徴ですが、これは、ゆっくりと温泉でくつろいで欲しいがために、後から作られました。建物は、スタッフ達による手作りされたもの。

あっちの湯からは、右手側に富士山、左手側には大菩薩嶺が。そして、晴れた日の夜は、夜空には満点の星空、そして眼下には甲府盆地の、まるでダイヤモンドかのような夜景を堪能することができます。「星空が天井」を謳い文句には、確かに間違いないと頷けるほどの絶景さ。

朝焼け、夕焼け、そして富士山、夜景と、いつ行っても絶景を楽しむことができるので人気があるあっちの湯ですが、元旦の時には、感動の初日の出をここから拝みたいと言う方たちで、いつも以上に賑わいます。
 

常連様に人気「こっちの湯」

こっちの湯

リピータや常連さんに人気が高いのは、こっちの湯

ほったかし温泉の歴史は、こっちの湯から始まりました。こっちの湯の建物も、スタッフたちによる手づくりのもの。常連のお客様や、景色以上に温泉そのものをこよなく愛する方には、こっちの湯が選ばれているそうですが、こっちの方が、しっかりと清潔に管理されつつも、どこか、名前どおり、ほったらかされている感じがしました。

木造りと岩造りの露天風呂は、どこか趣がありますし、こっちの湯にある内湯は、木の香りが漂い、雰囲気も落ち着いています。
 

「あっちの湯」と「こっちの湯」、違いのまとめ

とにかく絶景!

どこからみても絶景が楽しめます

1.営業時間 日の出を見るならあっちの湯
あっちの湯は日の出1時間前からオープンするのに対し、こっちの湯は、午前10時30分から午後17時まで(土日には22時まで)。

2.温泉のpH値など温泉の違い
どちらもアルカリ性単純温泉で、かなり強めなpH値の温泉ですが、あっちの湯はpH10.1、こっちの湯pH9.68。湯のコンディションは、入る時間帯や、その日の利用状況、天候などにより変わる部分もあるのですが、肘や膝、足のかかとをきれいにするゴマージュ効果をちょっぴり期待した

3.スケールや絶景度合い
とにかく広くて大きな露天風呂に入りたい!という方に、あっちの湯は人気です。こっちの湯と比べると、およそ2倍の大きさ。こっちの湯も、決して小さいわけではありませんが、2つを比較すると、あっちの湯の方が、やはり大きくて広いです。

4.見る角度による眺望の違い
「あっちの湯」「こっちの湯」、共にどちらも絶景が楽しめますが、晴れた日の富士山の見え方がちょっと違います。あっちの湯は、視線をちょっと斜めに向けないと見えないのに対し、こっちの湯は真正面に富士山を見ることができます。
 

ほったかし温泉名物「温玉あげ」 

売店

ほったらかし温泉、売店も人気です。

絶景で大人気のほったらかし温泉。休憩所や食事処もあり、全然ほっとかれてはいないような気がしますが……
温玉あげ

定番人気の温玉あげ。玉子好きなら、ぜひ食べて欲しい。

実は、朝に食べることができる朝定食は、知る人ぞ知るもので、密かな人気を集めています。

さらに、いつ行っても召し上がっている人たちの姿をよく見るのが、ほったらかし温泉名物「温玉あげ」です。ちょっと小腹が空いた時にオススメ。半熟玉子のトロトロ具合が絶妙なので、ガイドもお気に入りの温玉あげ。トロっトロの半熟玉子に目がない方には特にオススメですので、ほったかし温泉に行かれた際には、ぜひ、召し上がって見て下さいませ。
夜景

素晴らしい絶景!

何もなく、ほったらかしで、あるのは絶景のみという「ほったらかし温泉」。日々の喧騒から離れ身も心も癒され、ここでしか味わえない感動体験をしに、ほったかし温泉へ出かけてみてはいかがでしょうか?


ほったらかし温泉
・住所:山梨県山梨市矢坪1669-18
・電話番号:0553-23-1526
・営業時間:こっちの湯 午前10時30分~17時(土日祝日は午後10時まで)。
                あっちの湯  日の出1時間前~午後10時。
                いずれも最終受け付けは終了時間の30分前まで
・入浴料:大人800円(小学6年生までは400円)
・アクセス:JR中央本線山梨市駅下車 タクシーで10分ほど
      中央自動車道 勝沼ICから約25分
公式HPhttp://www.hottarakashi-onsen.com/
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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