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はやりのSFF筐体パソコンを斬る! 小型筐体パソコン

同じ性能ならより小型を求める日本で火がついた小型筐体パソコンは、昨年後半から世界的なトレンドになっています。筆者としてはあまりの小型化に警鐘を鳴らしたいので・・・。

執筆者:中村 伸



SFFパソコンって何?

ちょっと前からパソコンを使い始めた皆さんにとって、ここ半年あまりの間に発売されたパソコンが、軒並み小型、薄型、軽量であることに嫉妬する事も多いと思います。確かに、ごく一部を除きパソコンショップの店頭にはしゃれたデザインのパソコンがあふれています。一時もてはやされた少し小振りの筐体(マイクロATXサイズといいます)でさえ、最近の薄型筐体に比較すると邪魔なほど大きく思えてくることもあるでしょう。

これら薄型、小型の筐体を総称して、パソコン業界ではSFFと呼んでいます。SFFは「スモール・フォーム・ファクタ」の略で、つまり小型サイズの筐体ですよということです。勿論、だいぶ前から小型筐体は色々試行されてはいましたが、ここ半年あまりのメーカー各社の新製品が一気にSFFに移行したのは、それほどパソコンを知らないユーザーでも一目でわかることです。


各社SFF筐体に力作が多い。写真はVALUESTAR Pro


勘違いがあるといけないのですが、このSFF化に平行してディスプレイの液晶化が一気に進み、より一層パソコンが小さくなったという方も多く、この点には注意してください。って、筆者のクローズアップをご覧の方はそんなことはないですよね。そう、SFF筐体の普及と同時並行で、ディスプレイも液晶モデルがグンと増えました。液晶自体の低価格化もさることながら、原理的ににじみのない表示は性能対価格比でブラウン管ディスプレイに圧勝した格好です。(筆者注:液晶が増えた今でも高級ディスプレイはブラウン管だと言うことは覚えておいてください)

大きなパソコンは邪魔

筆者はユーザ先でサポートの仕事をしていますので、エンドユーザさんの声を直接聞く立場にあります。割と高齢の方が多いせいもあるでしょうけれど、ブック型、つまりSFF筐体のパソコンは優れていて、大きめ(とはいうもののマイクロATXですから一時期よりずっと小さいのですが)のものは性能が悪いと思っていらっしゃる方が多いのには驚きます。

まあ、確かに、最近のパソコンは小型ですし、性能も上がってきていますのでそういう意味ではSFFが高性能であってもおかしくはありません。しかしながら、必要以上に小型にしたPCは何らかの問題を内包している場合もありますし、俗に言う「高性能」とは単にCPUのクロック数が大きいだけの場合が殆どですので、事あるごとにSFFとマイクロATXクラス以上のサイズのパソコンとの違いを説明しています。


富士通はSFFもマイクロATXもある。写真はDESKPOWER CEシリーズ
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