●年賀状特集「立体金筆」
今回取り上げる「立体金筆」ですが、今まで取り上げたソフトとかなり毛色が異なっています。どちらかというとはがき上に一風変わったデザインを施すことに特化しているということです。レビュー用の試用を同時に行った(次回クローズアップの予定)「ディズニーのはがきワールド2」も、特徴あるデザインを重視したソフトです。従って、他の機能ははっきり言って充実しているとは言えません。
●特徴は金文字の作成機能
「立体金筆」はその名のごとく、金銀の立体的に見える文字を作成することが主眼になっています。とりあえずサンプルを表示させると、大きく「謹賀新年」などの文字が金色に輝いて見えます。デザイン文字の質感は幾つかあり、金属の種類も4種類用意されています。他の文字も含め、他にグラデーションや単色なども用意されています。
●ちょっと嬉しいレイヤ機能
本格的グラフィックソフトには必ずと言っていいほどレイヤ機能があります。これは何枚かのフィルム状の部品を重ね合わせ、一番上になる方から見下ろすようにする機能ですが、「立体金筆」はこの機能を持っています。性能としては「機能がある」程度のものなのですが、やはりレイヤ操作などに慣れた方には大変便利かもしれません。
●その他の機能は最低限をクリア
写真の張り込みや用意されたイラストを張り込むのは他のソフトと同様に行うことが出来ます。ただ、イラスト集などはそれほどふんだんに用意されているわけではなく、最低限度という印象を受けます。立体的な金属風文字が特徴なので、その他の部分がちょっと寂しくなってしまうのは致し方ないかもしれません。
●宛名機能も最低限度
宛名機能も、最低限必要と思われる連名や敬称をカバーした最低限度のものです。ファイルの読み書きもCSVが基本で、専用の住所ファイルはありません。汎用性が高いといえばそれまでですが、もう一工夫欲しいところです。