このバーチャルドームで行っているプログラムは、前半が季節の星座とそれにまつわる星座物語、後半が時空旅行と地球への帰還という2部構成になっています。本当はもっと詳しくお話ししたいところですが、ここから先は実際にご自分の目で確かめ、体験していただいた方がいいかと思いますので割愛いたします。大変すばらしい3D能力を使った投影は、他では目にすることが出来ないので、お近くの方は是非体験してみてください。日本には他にもこのマゼラン4が全部で4台あるそうで、関東地方の方でなくてもご覧になることは出来ると思います。ただ、当然ですがプログラムは違うと思いますけれど。
●その他の施設について
バーチャルドームのある本館は、宿泊して研修できる施設となっています。基本的に埼玉県在住の小中学生やその引率者向け研修で、リネン代と食費以外は無料です。ただ、利用を希望する団体は月1回開催される事前のオリエンテーションに参加しなければなりませんので、誰でもが簡単に利用できるというわけではありません。また本館には直径5mの立派な天文台もあり、首都圏に近い割に自然が多い環境のおかげで、晴れた夜には実際に星をみることも出来るようです。筆者宅で昨年訪れたときは月のクレーターを見ることが出来ました。大変美しかったです。
バンガローについては月1回、第2土曜に一般開放(但し埼玉在住小中学生のいる家族)され、こちらは家族受け入れといってやはり無料で利用することが出来ます。ただ、申し込みが1ヶ月前の電話先着順のみ、バンガローも10棟しかありませんので、1家族あたり年1回の利用となっています。昨年までは何度でも利用できたのですが、筆者宅であまり頻繁に利用したせいか、今年から制限がきつくなりました。(汗!)

他にスタンダードバンガローもありそれぞれ8~10人泊まれます
また、この家族受け入れの日は土曜の夜の星空散歩という、通常のバーチャルドームに加え、天文台を開放して、天体観測も出来るイベントがあります。通常は大人のみ費用がかかるのですがこのときだけは無料でバーチャルドームを体験できます。
広い敷地には星座スタンプラリーやクリエイティブウォークというクイズ形式のハイキングコースもあり、ところどころちょっと急だったりしますが、2時間程度の軽い山歩きの経験も出来ます。筆者は星座スタンプラリーが大好きで、必ず廻ってきます。


これは力くらべの石で、筆者は金太郎相当(?)だそうです
夏期は常設テントの利用も出来ます。キャンプに付き物(?)のキャンプファイアーの用意もあります。本館の食堂は昼食時にはレストランとなるなど、日帰りでもハイキング気分で十分楽しむ事が出来ると思います。
みなさんもこれからの秋の行楽シーズン、紅葉狩りをかねて秩父もほど近い埼玉県立小川少年自然の家に遊びに行ってみませんか。バーチャルドームは土日祝日、午前午後の2回投影です。また、家族受け入れも、かまど以外全部自分たちで用意しなければいけませんが、楽しく直火で食事を作ったり、どこかの宣伝ではないですが、家族の思いで作りにはよい施設だと思います。
最後に、このバーチャルドーム、埼玉県立小川少年自然の家のWEBサイトはありません。その代わり、今は残念ながら休刊していますが、天文ファン向け雑誌、アストロディスクマガジン「スタークリック!」のWEBページでもこのバーチャルドームが紹介されています。筆者のクローズアップ、写真に加え、そちらも参考にされるといいと思います。また、オートキャンプの記事を書いていらっしゃるドライブガイドの岩貞さんのおすすめリストもご紹介しておきます。
「ドライブ」ガイドの岩貞るみこさんのオートキャンプのおすすめリスト
アストロディスクマガジン「スタークリック!」での紹介記事
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