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埼玉県立小川少年自然の家で思い出作り バーチャルドームで宇宙体験

埼玉県立小川少年自然の家という施設にある、フルコンピュータコントロールのプラネタリウム、バーチャルドームのご案内と周辺施設の解説をお楽しみください。

執筆者:中村 伸



筆者注:今回のクローズアップはパソコンのテーマから少々脱線しています。

埼玉県立小川少年自然の家


国道254号旧道に面したエントランス
両側に池があり季節にはザリガニがいっぱい!

筆者のかみさんは、安く遊べる施設や催し物を探してくる天才で、今までにも格安旅行や格安施設での催し物をいくつもこなしてきました。3年ほど前、お盆時期に開催された(されていたというのが正しいかも)わくわくサマーキャンプという、小学生のいる家族向けキャンプに参加したのがきっかけで、ここの施設を知りました。昭和46年に出来た施設で、埼玉県は小川町の丘陵地帯、非常に広い(43万平方メートル)敷地に研修棟やバンガロー、直火で炊事できる施設など、キャンプや自然とのふれあいが出来る、大変すばらしいところだと筆者は思っています。


丘陵地帯なのでこのような景色も堪能できます
筆者が訪問した9月8日は台風の影響で曇り空でした

今回はこの埼玉県立小川少年自然の家にある、プラネタリウムを紹介してみたいと思います。平成9年に本館とともに建てられたバーチャルドームは、アメリカのデジスター社という会社が作ったマゼラン4と呼ばれる、オールコンピュータコントロールのプラネタリウムです。ちなみにデジスター社は本物の飛行機用フライトシミュレータのコンピュータシステムを作っている会社です。このマゼラン4プラネタリウムシステムは、普通のプラネタリウムと違って黒い鉄アレー型をしていません。投影型テレビのような形をしていて、操作パネルからコンピュータを操作して様々な星や映像を映し出すことが出来るようになっています。

バーチャルドームで時空旅行


自動車道から本館を望む
入り口上にバーチャルドームの丸い屋根が見えます

ここ、埼玉県立小川少年自然の家ではこのプラネタリウムを「バーチャルドーム」という名で呼んでいます。プラネタリウムとしての投影はもちろんのこと、このドームを時空旅行の出来る宇宙船に見立てて、実際に宇宙空間を飛行しているかのような表示を、コンピュータを使ってビジュアルに行えるようになっています。実際に参加者の中から宇宙空間を飛行する飛行士を選び、パネルを操作して宇宙旅行気分を味わうことが出来ます。ただ、選ばれる宇宙飛行士はだいたい子供さんですが。(筆者もいじってみたいんですけどね)

テレビのような投影機で投影するため、様々な動画を含めた映像を扱うことも出来ます。参加者をナビゲートしてくれる「OP-1」なるロボットや、星座にまつわる神話の世界を解説してくれたり、様々な仕掛けがあります。また、各座席には宇宙や星のことがわかるTVスコープが設置されていて、これを使って宇宙飛行士の抽選なども行います。

筆者が、なぜこの施設を紹介するのか、すでにお気づきですよね。このマゼラン4のコントロールには主にUNIXのコンピュータが使われていますが、一部にWindowsのパソコンも使われているからです。詳細のシステムは、制御系のコンピュータやプラネタリウムが専門でないので解りませんが、ざっと見ている限り、シーケンサ(機器の動作を順に行う制御)として動作させているようです。また、興味深いのは、Windows3.1でその制御を行っています。県立の施設という事で、専門のコンピュータエンジニアでなくても操作できるようにということかもしれません。
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