お金もちはボーナスをどう使う?
「経験」への投資は使い捨てにならない
たとえば、子どもへの教育投資。といっても塾や夏期講習ではなく、サマープログラムへの参加など、新しい刺激を与えられる「経験」に使います。あるいは自分への投資。起業スクールや短期MBAプログラムへの参加など、自分をバージョンアップさせられる機会に使ってみるのです。私は特にモノよりも「経験」を重視しており、経験こそが自分の成長、そして自信につながると確信しています。
「やったことがない」というものが多ければ、それだけ不安感が増しますが、それを既知にしていくことで不安要因が減り、未来も明るく感じられます。「不安だ不安だ」という人に限って、行動量が少なく、経験値が低いものです。
節税と運用を両立させる
その他、iDeCoへの掛け金を増やすという方法も考えられます。自己責任で老後対策をするという意味においても有効です。掛金は全額所得控除、この中で投信などで運用も可能です。また、副業が解禁される企業も増えているため、税務署に開業届を出して自営業者としての顔ももっておきましょう。すると、小規模企業共済という保険に加入できます。これは運用にはなりませんが、掛金全額が所得控除となり、解約すれば掛金のほぼ全額が戻ってきます。双方とも所得税・住民税の節税になります。
株や不動産投資も「将来」を見越す
もちろん、株や不動産などへの投資も挙げられます。しかし、たとえば不動産は価格が高騰して利回りも低下しており、なかなか良い物件に巡り合えないという人も少なくないと思います。そこで、もし駅に近い場所で一戸建てに住んでいて、子どもが巣立っているなら、使わなくなった2階をリフォームし、外階段をつけて賃貸物件にするという方法があります(建築規制があるため増改築には事前確認が必要です)。リフォームローンならアパートローンより借りやすいですし、補助金や減税制度が使える場合もあります。
私が株で投資しているのは、米国のハイテク銘柄と日本の高配当銘柄・株主優待が手厚い銘柄です。新型コロナウイルスの影響で市場が暴落した今年の3月、米国株ではアマゾンやアルファベット(グーグル)、ビヨンドミート、日本株ではタカラトミーや日本たばこ産業、オリエンタルランドなどを買いましたが、急回復してすべてで含み益が出ています(一部はすでに利益確定しました)。
事業基盤がしっかりした大型銘柄こそ、暴落時は買い時だと考えています。なぜなら、パニック相場の際は本来の価値以下に下がるため、市場が落ち着けば回復する可能性が高いからです。
また、ビットコインも下がるたびに継続的に買い増ししています。金(ゴールド)のような逃避資産としての期待があるからです。
もう1つ投資を加速させているのが、太陽光発電です。買取単価は下落していますが、それ以上にシステム費用も下がっています。そして低圧の過積載(低圧の条件である50kw未満を維持しつつ、それ以上の発電容量のパネルを積むことで、発電量が少ない時間帯の売電を底上げする方法)によって十分利益が確保できるからです(※)。
※これまでの全量買取制度から、今後は自分で消費した残りを売る「余剰売電制度」だけになる見込み。
これなら20年間の買取契約が終了しても、新興電力小売事業者に売電先を切り替えて、事業を継続する可能性も高まるのではないかと考えています。
私の例は参考にならないかもしれませんが、「種まき」を意識したボーナスの使い道を考えてみてはいかがでしょうか。
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