初心者はモバイル版で!
100人が戦うバトルロワイアルのゲーム
つまり、100人が対戦して、勝つのはたった1人。普通のシューティングゲームの対戦というものは、やられたら「リスポーン」と言って、復活してやり直せますよね。時間いっぱいまでみんなで戦うものが多いと思います。でも、PUBGは、やられたらそこでおしまい。はじまってすぐに撃たれてしまえば、即終了となります。
そう、このゲームは殺るか殺られるかのバトルロワイアル方式を採用しているのです。そしてこれがやってみると、普通のシューティングゲームとは全く違う緊張感とドラマがあり、楽しいのです。
PUBGはもともとPCとXbox Oneでリリースされたゲームでしたが、2018年5月16日に「PUBG MOBILE」として、モバイル端末向けアプリがリリース。スマートフォンで遊べるようになりました。日本ではPCゲーム市場が小さいですから、PCだとちょっと手が出しにくいという人もいたと思うんですが、これでかなりたくさんの人が気軽に遊べるようになったんじゃないでしょうか。
ちなみに100人で……といいましたが、このゲームでは対戦の中にコンピューターが操るいわゆるbotが登場してくる場合もあります。特に始めたばかりの低ランク帯ではbotの割合が多くなります。そして、モバイル版ではbotが多いともいわれています。botは人間と比べて単純な動きしかせず、比較的簡単に倒すことができます。また、モバイル版の方が強豪プレイヤーが少ない、ということも言われています。というのも、シューティングゲームをガチンコでやりたいという人はPC版を選択する可能性が高いからですね。PC版と比較すれば、スマートフォンのタッチパネルで遊ぶモバイル版は操作性に難があります。
なんだ、それじゃあ高度な対戦が楽しめないじゃないか、と思うかもしれません。そうです、そういうことです。だから、本気のシビアな対戦が楽しみたい人はPC版にいくのです。逆に言うと、これはそれほどシューティングゲームに自信がない人でも楽しめますよ、ということを意味します。新しいタイプのシューティングゲーム、無料でダウンロードできて気軽にスマートフォンで遊べる、やられ役になってくれるbotやゆるく遊ぶライトな人が多い。ほら、初心者にチャンスな感じしますよね!
というわけで、スマートフォンで遊べるし、ちょっと興味あるんだけど、という人の為に、やや今更ではありますが、PUBGっていったいどんなゲームなのか、ご紹介してみたいと思います。
1つの島へ100人がダイブ!
スマートフォンで気軽に100人対戦のシューティングができる時代になったんですねえ
飛行機から飛び降りるとしばらくは自由落下。好きなタイミングでパラシュートを開くことができます。パラシュートを開くと、方向キーを操作して、落ちる位置を調整できます。ここで考えることは、できるだけ早く地上に降りること、そして建物の近くに降りることです。
ゲームを始めると、プレイヤーは最初何も持っていません。丸腰というやつです。この状態で他のプレイヤーと出会ったら、逃げるか、殴るかしかありません。銃などの武器や、ヘルメットなどの防具、包帯といった回復アイテムなどなど、必要なものは島中に点在する建物の中に置いてあります。他のプレイヤーと接触する前に、最低限の装備を手に入れる、これが最初にやることになります。周りを警戒しながら、建物の中に入っていきます。ここでもし、先に入ったプレイヤーの待ち伏せを喰らえば、そこで一発アウト、ゲーム終了になることだってあるのです。
安全地帯へ
PCやXbox Oneでも遊べます。じっくり遊びたい人はこちらの方が遊びやすいかもしれません
最初は島のどこに降りるのもプレイヤーの自由ですが、その後はプレイヤーが居れる場所が制限されていきます。というのも、このゲームには安全地帯というものが設定されているのです。ゲームが始まると、マップ上に円が表示されます。
安全地帯の外は何もしていなくてもダメージを受け、そのままにしていると死んでしまいます。しかも、安全地帯は「安全地帯の範囲が縮小されます」というアナウンスとともに、決められた時間ごとに小さくなります。安全地帯のどこかにひとまわり小さい円ができ、そこに向かって小さくなっていきます。
そうするとプレイヤーがみんなその円の範囲に向かって移動していくわけです。その途中、あっちこっちで遭遇し、戦闘になります。安全地帯といっても、自動ダメージが無いだけで「非戦闘地帯」ではありません。むしろ、どんどん小さくなる安全地帯の中で、おのずと戦闘が頻繁に起こるようになっていきます。
その他にも、マップのある範囲が赤く示されることがあります。これはレットゾーンと呼ばれ、一定時間後に空爆される地域です。自分の居場所がレッドゾーンに指定されれば当然その場にとどまり続けることはできません。
そうやって、安全地帯の縮小とレッドゾーンの指定を繰り返して、プレイヤー達が動き回り、だんだんと狭い範囲に誘導され、そして殺しあうようにできているのです。
生き残れ
シューティングの新しい形というと、スプラトゥーンが思い浮かびますが、PUBGも確実に新しい風を起こしています
島の端っこから、武器を集め、プレイヤーを殺しながら駆け抜けていくのがいいでしょうか。このゲームではプレイヤーを倒すと、その場に倒されたプレイヤーの武器やアイテムが残されます。たくさんプレイヤー倒せばそれだけ装備が充実することになります。
車で一気に安全地帯の中央まで駆け抜けるのもいいでしょう。車は圧倒的にスピードがあります、相手を轢き殺してしまうことも可能です。もっとも、無敵というわけではありませんし、大変に目立ちますから、その点は要注意です。
島には橋もあります。橋の付近で待ち伏せをして、安全地帯が狭まる際に渡ろうとするプレイヤーを倒すという作戦も面白いかもしれません。
もちろん、できるだけ戦闘を避け、物陰に隠れ、匍匐前進で進み、最小限の移動でとどめ、戦わず、戦わず、とにかく戦わず、生き延びることもできます。ただし、戦闘を避けるということは、物資の補給がしにくいということでもあります。避けられない戦闘の場面に当たった時のリスクはあります。
サバイバルシューター
やられてしまったら、すぐ次の試合を始めればいいんです(イラスト 橋本モチチ)
そして、撃ち抜かれるまでは、スタートから最後まで、いつだってやるかやられるか、生きるか死ぬかの緊張感でプレイできるのです。短く遊べるモードもあるんですが、通常、最後の最後まで生きていれば、プレイ時間は20~30分になるでしょうか。そこまで行って迎える結末の瞬間には大変な興奮があります。対戦相手の中にはbotもまじっているよ、ということを冒頭に申しましたが、最後の最後に残るのはたいてい人間同士です。
どんどん狭くなる安全地帯。ほとんど逃げ場のない狭さに、2階建ての建物。残り人数は自分を含めてあと2人。すでに相手が潜んでいる可能性がありますが、イチかバチか建物に突入。慎重に……ではなく一気に駆け込みます。2階にあがって敵影無し! そこで階段で登る方向と反対側に陣取り、壁を背にして、階段に狙いをつけます。後はこの罠にかかってくれれば。じっと待つと、足音が聞こえてきます。微動だにせず、射線に頭がでたところで……!
「勝った! 勝った! 夕飯はドン勝だ!」勝利のメッセージが画面に表示されます。このドン勝というのは、「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」の訳で、日本人が読むとかつ丼かトンカツの誤訳に思えます。開発者によると意図的な表記ということですが、そのちょっと変な語感がユーザーにうけて、今ではPUBGのキャッチフレーズのように親しまれています。
多くの対戦シューティングとはまた違う緊張感や面白さのあるPUBG。スマートフォンでの操作は慣れるまでちょっとやりにくくもありますが、ダウンロード無料で気軽に遊べます。課金要素もありますが、見た目が変わるスキン等に留まり、お金を払うことで強くなるPay to Winではありません。100人で戦うバトルロワイアル、ぜひ遊んでみてください。
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