感動作に人気ドラマの劇場版…2018年下半期の邦画話題作はコレ!
2018年下半期の日本映画はバラエティ豊かなラインナップ。感動映画、アクション映画、人気ドラマの劇場版、ベストセラーの映画化など、全部見たくなること必至です。今回は、そんな中からガイドが特におすすめする11作品をご紹介します。
『OVER DRIVE』(2018年6月1日公開)
公道を猛スピードで駆け抜ける自動車競技ラリー。このレースに情熱を傾けるエンジニアの兄(東出昌大)と人気レーサーの弟(新田真剣佑)の絆と成長を描いた青春エンターテインメント作品。
レースシーンの臨場感、エンジニアたちの精密な仕事と流れるような作業などワクワク要素満載。加えて、イケメン兄弟が辛い過去を乗り越えて絆を再確認する様も感動的です。かっこいい男たちの闘いをスクリーンで堪能してください。
『OVER DRIVE』公式サイト
『万引き家族』(2018年6月8日公開)
第71回カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞した是枝裕和監督の最新作。東京の片隅で万引きなどの軽犯罪を繰り返す家族の日常とひとつのきっかけで崩壊していく様をじっくり映し出した作品。
犯罪者だけど、常に笑顔が絶えない家族を描き、家族と幸福の在り方を考えさせられます。リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林、松岡茉優など俳優たちが全員名演。見終ったあともしみじみ余韻が残る作品です。
『万引き家族』公式サイト
『羊と鋼の森』(2018年6月8日公開)
ピアノの調律の世界に夢中になっていく主人公が、果てしない調律ワールドに足を踏み入れ、葛藤し、成長していく物語。
静謐な世界観の中で奏でられる音楽の美しさ。人との出会いが人生の道しるべとなり、青年が自分のやるべき道を悩みながらも歩む姿が素敵です。主演は山崎賢人(※)、少女漫画の実写化の王子様から大人の俳優へとステップアップした感があります。すがすがしく品のよい青春映画です。
『羊と鋼の森』公式サイト
※山崎の崎は「たつさき」
『空飛ぶタイヤ』(2018年6月15日公開)
一台のトレーラーが起こした脱線事故で一人の女性が亡くなってしまう……運送会社の整備不良だと責められるが、同じトレーラーが、過去に同様の事故を起こしていたことを知った運送会社の社長・赤松(長瀬智也)は、大手自動車メーカーを相手に闘う覚悟を決めるのです。
180万部のベストセラーとなった池井戸潤の同名原作の映画化作品。巨大企業VS小さな運送会社の闘いを描いた社会派&人情ドラマの力作です。
『空飛ぶタイヤ』公式サイト
『パンク侍、斬られて候』(2018年6月30日公開)
町田康の同名原作を宮藤官九郎が脚色し、石井岳龍監督が演出したアナーキーな時代劇アクション。舞台は江戸時代。隠密ミッションをめぐる10名の男たちの過激な腹の探り合いを描いています。
超人的な刺客に綾野剛。ほか北川景子、東出昌大、染谷将太、豊川悦司、浅野忠信などの人気俳優たちがド派手に大競演! ちなみに石井岳龍監督とは、『狂い咲きサンダーロード』(1980年)などの石井聰亙監督の改名後の名前です。
『パンク侍、斬られて候』公式サイト
『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(2018年7月28日公開)
人気ドラマ「コード・ブルー」の劇場版がいよいよ公開です。3rdシーズンのキャストが続投し、ほか新田真剣佑、かたせ梨乃などが出演。主題歌はもちろんMr.Childrenの「HANABI」。
10年間共に過ごした藍沢(山下智久)ら、救命チームの仲間たち。彼らがチームで取り組む最後の救命かもしれない……と想像するだけで涙が。ファンが多い作品ゆえに、期待値はかなり高く、大ヒットの予感大です。
『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ―緊急救命』公式サイト
『銀魂2(仮)』(2018年8月17日公開)
超大ヒットした『銀魂』の続編が登場! 情報を小出しにしているので、全貌が掴みにくいのですが、面白いことは間違いありません。
前作からの続投組、小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、吉沢亮、中村勘九郎、ムロツヨシのほか、前作とは違う役で佐藤二朗。新キャストにキムラ緑子が出演決定。福田雄一監督はラブストーリー『50回目のファーストキス』(6月1日公開)もあるので、福田ファンは今夏、異なるタイプの2作品を見られて幸せですね!
『銀魂2(仮)』公式サイト
(c)空知英秋/集英社 (c)2018映画『銀魂2(仮)』製作委員会
『検察側の罪人』(2018年8月24日公開)
凄腕検察官(木村拓哉)と新人検察官(二宮和也)が、ひとつの殺人事件の犯人を巡って対立。真相はどこにあるのか、怒りによる裁きは正義なのか……。
木村拓哉と二宮和也のバチバチの闘いを演出するのは、近年『関ヶ原』を演出したベテランの原田眞人監督。木村VS二宮の緊張感MAXの演技バトルが見られそうで楽しみ。原作は、雫井脩介の同名小説。
『検察側の罪人』公式サイト
『寝ても覚めても』(2018年9月1日公開)
カフェで働く朝子(唐田えりか)は自分にストレートに思いを伝えて来た亮平(東出昌大)と付き合うように。でも朝子は彼に伝えていない秘密があったのです……という柴崎友香の同名小説の映画化作品。
しっとり味わい深い中に毒を含んだ愛のドラマは胸に染みます。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも出品されて好評を博した作品。ラブストーリーの感動をじっくりと噛みしめたい人におすすめです。
『寝ても覚めても』公式サイト
『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(2018年10月12日公開)
驚異の歌声を持ったロックミュージシャン(阿部サダヲ)とイジョーに小さな声のストリートミュージシャン(吉岡里帆)が出会い、一緒に音楽を奏でる!? タイトルからしておもしろそうな気配濃厚です。
千葉雄大、麻生久美子、ふせえり、松尾スズキなども出演する本作の監督は三木聡。ドラマ『時効警察』や映画『インスタント沼』など独特の世界観を持った三木聡監督、なんと5年ぶりの新作です。どんな不条理ワールドが展開されるのか乞うご期待!
『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』公式サイト
『ビブリア古書堂の事件帖』(2018年11月1日公開)
鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」の店主・栞子(黒木華)は、本の知識&推理力で多くの謎を解き明かしていく女性です。本作では太宰治「晩年」の希少本をめぐって脅迫された栞子が、その事件の謎を解いていくという物語。
野村周平、夏帆、東出昌大も出演。同名小説の映画化作品で、演出は『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子監督。老若男女が楽しめる文芸ミステリー映画です。
『ビブリア古書店の事件手帖』公式サイト