モネの代表作『睡蓮』の風景を楽しめる「モネの池」へ
その場所とは「モネの池」。印象派を代表する画家の1人、クロード・モネの代表作『睡蓮』に似た風景を目の前で見ることができます。
今回は美しい絵から飛び出したような絶景が見られる「モネの池」をご紹介します。
<目次>
岐阜県根道神社にある「名もなき池」が一躍注目される場所に!
お天気の良い日は、モネの池を泳ぐ鯉の影が池の底にきれいに映ります(2018年4月撮影)
「モネの池」というのは通称で、関市板取白谷地区の氏神様として奉られている根道(ねみち)神社の境内にある池を指します。最初は特に名前もなかったのですが、ある時地元の方が厚意で雑草取りを行った後、スイレンやコウホネ(スイレンの仲間)を植えるなどの環境整備を行ったことがきっかけになったそうです。
「名もなき池」が「モネの池」となった経緯を記した説明板(2018年5月撮影)
「根道神社の池」や「名もなき池」と呼ばれてきた池は、いつしか通称「モネの池」として観光PRが行われるようになり、よりたくさんの方が訪れる場所になりました。
スイレンと鯉が織りなす「動く絵画」を鑑賞
モネの池は根道神社の境内にあります(2018年4月撮影)
透明度が極めて高く、真っ白な池の底がはっきりと見えるモネの池(2018年4月撮影)
そして池の中にあるスイレンの葉っぱが季節ごとに色が変わる中、放流された鯉が悠々自適で泳ぐ姿は、まさにモネの『睡蓮』。動く絵画と言っても過言ではないかもしれません。
赤く色づいたスイレンの葉の横を泳ぐモネの池の鯉(2018年4月撮影)
冬もスイレンは葉が色づくだけで枯れないため、訪れる季節によって雰囲気が変わる一期一会も楽しめます。
いろいろな鯉が泳ぐ姿を気長に楽しみましょう
モネの池には、頭にV字の模様を持った白い鯉も泳いでいます(2018年5月撮影)
様々な鯉が自由きままにモネの池を泳いでいます(2018年4月撮影)
ちなみに池の水質が悪くならないようにするため、観光客による鯉へのえさやりは禁止されています。
雨が降った後のモネの池は透明度が下がることがあり、晴れた日とは違った雰囲気となります(2018年5月撮影)
「動く絵画」とも言えるモネの池をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。アクセスはやや不便な所にありますが、話題の場所でもありますので、ぜひモネの池へ出かけてみて下さい。
岐阜県根道神社「モネの池」へのアクセス
地図:Googleマップアクセス:
<鉄道>
・東海道線岐阜駅、名鉄岐阜駅から岐阜バス(ほらどキウイプラザ行き)に乗車して終点下車。板取ふれあいバスに乗り換えて、モネの池前バス停下車。
ほらどキウイプラザへは、高山線 美濃太田駅から運行する長良川鉄道 関駅を経由して関シティバス(ほらどキウイプラザ行き)に乗車する方法もあります。
岐阜駅・関駅から、ほらどキウイプラザまで1時間強、板取ふれあいバスで16分ほどの乗車です。
ただしバスの本数は1日6本~10本強と少ないため、事前に時刻表(関市Webサイト ※ページ内を"板取地域内バス"で検索)を確認しましょう。バス利用が難しい場合は、岐阜駅や関駅からレンタカーの利用もおすすめします。
<車>
モネの池近くにある板取地区の案内看板。車で来た場合はこの看板が目印となります(2018年4月撮影)
また、東海北陸道 郡上インターチェンジから国道156号線経由で国道256号線へ入るルートもあります。
【駐車場】
収容台数は多くありませんが、根道神社近くの国道256号線沿いに1ヶ所、500メートルほど離れた所に臨時も含めた駐車場が複数あります。土曜・休日は駐車場待ちの列が伸びて渋滞することがあるので、時間に余裕を持ちましょう。
【関連サイト】 ◇「東海の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで東海地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。