「家事の分担で喧嘩になりがち」、そんなときはいったん深呼吸
「家事の分担でモメて、喧嘩になりがち」「家事をなまけている家族に対してイライラしてしまう」「ときには声を荒げてしまう」、それは誰にでもあることです。家事や育児でてんてこまいの日々のなかでは、仕方がありません。でも、ネガティブな言葉をたくさん言ってしまうのは、何よりも自分にとってマイナスに。怒ったからといって、スッキリするわけでもなく、逆にどんどんイライラしてしまったり、落ち込んだり。こんな言葉が増えていたら、ちょっと深呼吸してみませんか。
- 早くして!
- どうしてわからないの?何度も言わせないでよ
- 少しぐらい手伝ってくれたっていいじゃない
- なんで待てないの?
- もう、いつになったらやるのよ!
家事分担でモメないコツ:家族への声かけを「ネガポ」変換!
人に向けて投げかけられる言葉は、声となって外に出て、それが自分の耳にも音として入ってきます。聴覚を通って入ってくる音は、心の中で思っているだけの言葉と違い、脳の聴覚野を刺激して、身体的にも心理的にもより大きな影響を及ぼすのだとか。体罰だけでなく、暴言などのネガティブな言葉をかけ続けると、子供の脳に深刻な機能障害を与えるという研究結果があります。また、褒めたりよい言葉をかけたりすることで学習能力が上がるという話もあります。声として発せられる「言葉」は、投げかける相手に影響を与えるだけでなく、同時にそれを自分の耳からも聞くことになり、自分自身にも大きく作用していることになるのです。
相手のためにという前に、まずは自分自身のために、ネガティブな言葉よりも、ポジティブな言葉を多く使うようにスイッチしてみるのは、あながち無駄なことではないようです。
前の言葉は、例えばこんな風に言い換えることができそうです。
- 「早くして!」→「あとどのくらいで終わりそう?」
- 「どうしてわからないの?何度も言わせないでよ」→「どこがわからないのか、もう一度教えて」
- 「少しぐらい手伝ってくれたっていいじゃない」→「今忙しくて困ってるから、これをやってもらえる?」
- 「なんで待てないの?」→「あと5分ぐらい、待ってね」
- 「もう、いつになったらやるのよ!」→「5時までにできそう?」
常に笑顔の成人君主でいる必要はないけれど、気持ちが爆発しそうになったら、ちょっと深呼吸。使う言葉を変えることで、自分自身の気持ちがスイッチできること、あるかもしれません。
家事分担でモメないコツ:リフレーミングで相手のいいところを探す
心理学用語で使われる「リフレーミング」という言葉があります。フレームとは「額」のこと。いつも見慣れた額を、別のものに変えてみることで、がらりと見え方が変わることがある、という意味。たとえばパートナーや子供、自分自身に対していつも使っている言葉をポジティブな言葉に変えてみることで、相手や自分の見え方も変わってくる。そんなリフレーミングの言葉の例は、たとえばこんな感じです。
- 「私、本当に飽きっぽいからダメなんだよね」→「気持ちの切り替えが早くて、色々なことができるという面もあるね」
- 「彼、いつもいい加減なのよ」→「でも、その分おおらかって見方もできるよね」
- 「あなた、どうしてそう頑固なの」→「意思が強くて、しっかり自分の意見があるんだね」
- 「なんでそう気が短いかなあ」→「さっと決断できて、行動力があるともいえるかも」
以前こんな記事を書きました→「男と女の「家事脳」とコミュニケーション3つのコツ」。相手に動いてもらうためには、言葉の使い方は思いの外大切です。自分が思っている言葉や方法では、相手に伝わらないことがあるだけでなく、言い方や伝え方を間違えると、せっかく相手が手伝おうとしている意欲を摘んでしまうことも。
いつもの言葉をちょっとネガからポジに「ネガポ変換」してみることは、自分自身の気持ちを明るくしてくれるだけでなく、家庭内で家事シェアがしやすい土壌作りにも役立ってくれるかも! もちろん、こうした考え方をシェアして、お互いに努力していくことも、とても大切ですよね。イライラっとしたら、深呼吸して声掛けをスイッチ。試してみてくださいね。
※参考書籍
リフレーミング等の文例についてはこちらを参考に作成させていただきました。
『ネガポ辞典―ネガティブな言葉をポジティブに変換』(ネガポ辞典制作委員会著/2012年/主婦の友社)
『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』(大場美鈴・著、汐見稔幸・監修/2017年/ポプラ社)
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