雙葉中学校…忍耐力や芯の強さが特徴
雙葉中学校
- 所在地:東京都千代田区六番町14-1
- 創立年:1909年
- 募集:100名(2018年)
- 特色:
- 進学実績:
- 雙葉に向く生徒:
- 入試傾向と対策
雙葉中の算数の特徴は一言で言って「粘り強さ」です。雙葉ではまず解答を導くために必ず、複雑で面倒な小数計算が伴います。粘り強く緻密に計算していく力がないと、雙葉中の算数には対応できません。また地道に忍耐強く書き出すタイプの問題も必ず出題されます。一方頻出単元がかなり限られているのも雙葉の特徴です。具体的には「和・差の文章題」「多角形・おうぎ形の面積」「速さ」「規則性」の4単元です。作図問題もたまに出題されます。これらの単元を中心に、しっかりと練習を積んでいく必要があります。また雙葉中の算数は設問数が少ないため、1問当たりの配点は10点前後と予想されるため、小さなミスや取りこぼしが命取りとなります。
国語 100点満点(試験時間50分)
小説文と論説文(または説明文)と漢字の読み書き、各大問1問ずつという出題形式がほぼ定着しています。たまに随筆が出題されることもあります。文章量は非常に多く、4500~6500字ほどとなっています。雙葉の国語として特徴的なのは、なんといってもA3サイズの大きな解答用紙にびっしりと書かせる記述でしょう。その多くは字数制限なしであり、解答用紙の大きさに合わせて、字数を自分で考えながら記述せねばなりません。想定される総字数はおよそ600文字前後で、これを50分で書き切らねばなりませんので、相当の国語力が要求されます。その上記号選択問題や適語補充・抜き書き問題・語句の問題・敬語・文法・四字熟語などの問題も多数出題されますので、国語の総合力が試されます。
理科 50点満点(試験時間30分)
雙葉の理科の特徴は、全分野「実験」をからめた問題がほとんどだということです。リード文が非常に長く、ここでも国語力が問われます。理科においても記述問題が3~4問出題されますが、「実験結果」や「実験方法」についての記述がほとんどなので、頻出単元の実験方法について理解を深めておくとよいでしょう。難関校としては珍しく、計算問題が少ないのも特徴です。複雑な力学計算などはまず出ませんが、溶解度・中和・気体の発生・熱計算など化学分野の基本的な計算問題は、ひととおり解けるようにしておきましょう。
社会 50点満点(試験時間30分)
例年大問3問、小問数は30~40と、大きな変動はありません。出題分野も地理・歴史・公民からまんべんなく出題されており、また分野をまたいだ融合問題が多くなっています。社会のリード文は理科に比べて短いのが特徴で、基本的な知識を問う問題が中心です。記述問題もテキストの範囲を大きく超えることはほとんどありません。それゆえ社会での点差はつきにくいでしょう。逆に言えば、志望者のレベルを考えると取りこぼしは禁物で、基本知識をしっかり固め、8~9割の得点率を目指すように心がけましょう。雙葉の社会といえば以前はユニークな出題が特徴のひとつでしたが、ここ数年は見かけなくなりました。それでも突然復活することも考えられますので、そうした問題にも対応できるよう、過去問演習はしっかり行っておくべきです。
面接 受験生のみ個別面接
受験生1名に対して面接官2名で3分ほど。質問内容は志望理由など基本的なものが中心となります。