中学受験

女子御三家(桜蔭・女子学院・雙葉)、特色と入試問題(2ページ目)

中学受験における「女子御三家中」と呼ばれる伝統三校(桜蔭中・女子学院中・雙葉中)のそれぞれの校風や入試問題の特徴について詳しく説明します。志望校決定のご参考にしていただけたら幸いです。

宮本 毅

執筆者:宮本 毅

学習・受験ガイド

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2/1女子学院中入試風

女子学院中学校…自主性を重んじる

  • 所在地:東京都千代田区一番町22-10
  • 創立年:1870年
  • 募集:240名(2018年)
  • 特色
明治3年創立のプロテスタント校。キリスト教精神に基づいた豊かな人間性を育む教育を行うとともに、高い理想を持つ自立した女性の育成を目指します。制服や細かな校則のない、生徒の自主性を尊重する明るく自由闊達な校風が特徴で、校則にあたる規定は「校章のバッジをつける」「指定の上履きを履く」などの4項目のみ。毎朝礼拝が行われ、週1時間「聖書」の授業があります。

  • 進学実績
東京大学の合格者は毎年20名以上。30名を超える年もあります。早慶上智の合格者数は毎年200名以上。医歯薬系の大学への合格実績も年々増えてきています。早稲田大学への現役合格率が高いのが特徴です。
  • 女子学院に向く生徒
自由闊達で生徒の自主性を重んじる女子学院中学は、自分の学習は自分で決められるような、自主自立の精神を身につけた生徒に似合う学校です。逆に自主性に乏しい生徒が成績だけで女子学院に入学すると、入学後に苦労するかもしれません。
  • 入試傾向と対策
算数 100点満点(試験時間40分)
小問合計が25問程度出題されます。1問あたり1.6分で、スピードと正確さが要求されます。頻出単元としては、平面図形の出題が多く、正多角形、点・図形の移動、相似などの問題が頻出しています。難易度はバラバラで、通常の模試などで見られるような「平易な問題→難しい問題」という配列になっておらず、見かけは簡単そうでも取り組んでみると難問、というパターンも少なくありません。難易度を見極めて、取れる問題でしっかり得点できる力を身につける必要があります。合格最低点は非公表であるため推測の域を出ませんが、7割以上の得点が必要であると思われます。

国語 100点満点(試験時間40分)
かつては必ず随筆文が出題されていたが、最近は随筆が出題されない年度もあります。問題数は記述問題も含めて50問程度。課題文を読む時間なども考えると、1問当たり30秒程度で答えなくてはならず、スピードと正確さが要求されます。本文の主題を読み取らせる問題が必ず出題され、字数制限のない記述も数問出されるので、短時間に本文の主題を的確に読み取り記述できる力を養う必要があります。7割程度の得点力が求められます。

理科 100点満点(試験時間40分)
女子学院中学入試の最大の特徴として、理科・社会も算数・国語と満点・制限時間が同じことが挙げられます。これは理科・社会の比重が他の学校に比べて高いということであり、理科・社会で差をつけられてしまうと挽回が難しい、すなわち4科目オールマイティの生徒が求められていることを意味します。設問数はおよそ50問。平均50秒程度で答えなければなりませんが、平易な問題から高度な計算を要する問題や、テキストには載っていない事柄について考えさせる問題も出題され、時間的にはかなり厳しいと思われます。

社会 100点満点(試験時間40分)
小問数は例年70~80問と非常に多く、1問にかけられる時間は30秒程度となります。考え込む時間は与えられず、テキパキと問題を処理していく必要があります。地理・歴史・公民分野からバランスよく出題され、基本的な知識を問う問題も多い。地理は白地図帳を使って細かい知識をしっかりと身につけておく必要があります。また歴史は「大正時代」の問題が頻出で、特に女子学院出身の市川房枝は非常に良く出題されます。

面接 受験生のみグループ面接
面接は5名ずつのグループで約10分。グループでディスカッションして結論を導く時間があり、そのあとでここに対して面接官が質問するという形式です。コミュニケーションに著しい問題がなければ、面接は重要視されませんが、ボーダーラインの生徒については参考にされるようです。

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