スニーカー通勤スタート!ビジネスシーンのスニーカー
昨年6月、伊藤忠商事がはじめた施策「金曜日は『脱スーツ・デー』」。ジーンズを許容したオフィスカジュアルとして話題に挙がりましたが、ビジネスファッションのカジュアル化は進み、先月からスポーツ庁が推進するスニーカー通勤がついに本格スタートしました。
「ビジネス=スーツ」というドレスコードは昔の話し。もはや、ビジネスシーンにおいて服装を使い分ける時代に突入したのです。昨年、ユニクロが調査したアンケートによれば、回答したビジネスマンのおよそ8割がジーンズを受け入れるという結果も出たそうです。
のべ4,000人を超えるビジネスマンの買い物に同行してきた服のコンサルタントであるガイドが「オン・オフ兼用のスニーカーコーディネート」について教えます。
スニーカーと言えば何色か!?
もはや週末の定番ともいえる白スニーカー。汚れやすいというデメリットを超え、昨今白スニーカーを履いている男性を多く見掛けませんか? 合わせるパンツの色を選ばず、チノパン・ジーンズであれば何でも映える白スニーカー。また、明るい足元が全身の印象を明るくしてくれるからこそ重宝します。
実際、メラニンスポンジひとつでメンテナンスも簡単です。台所の水回りの汚れを落とすメラニンスポンジ。100円ショップやアマゾンでも購入可能なこのスポンジで白スニーカーの汚れは割りと簡単に落とせます。洗剤要らずで、このスポンジに水を付けキュッキュッと磨くだけ!
想像以上に汚れが落ちるからビックリします。そうは言っても、白スニーカーは消耗品という位置づけです。リーズナブルなタイプを1年単位で買い替えることをお薦めしています。ファストファッションのZARA・GU、また、ユニクロでもシーズンによっては白スニーカーを扱っています。
週末だけではない!?白スニーカーを選ぶワケ
リーズナブルに明るい足元をつくる白スニーカー。その活躍は週末にとどまらず、スニーカー通勤のスタートにより、職場によっては平日も履けるようになりました。そんな白スニーカーをスーツに合わせた場合、一体どんな印象になるのでしょうか?
重厚感あるダークカラースーツのままでは、スニーカーを合わせづらいということが私の結論です。だからこそ、スニーカーに合わせるスーツの素材をウールではなく、ストレッチが効いたナイロン・ポリエステルのセットアップスーツに変えます。
つまり、オフィスカジュアルでスニーカーを合わせる場合、既存のスーツをそのまま活かすのではなく、スニーカーに合うパンツを調達する必要があるのです。チノパン・ジーンズも許容される時代だからこそ、スニーカー通勤するならば、チノパン・ジーンズのジャケパンに挑戦してみてはいかがでしょうか?
スニーカーに合うジャケパンとは!?
チノパン・ジーンズのジャケパンが許容される職場ならば、足元に革靴を合わせるよりスニーカーやスエード靴を合わせましょう。スーツに合わせていた黒の革靴では足元の印象が重く、綿のパンツに合わないからです。また、00年代イタリアクラシコブームのころによく見かけた明るい茶色の革靴も私は合わせません。当時の印象が強すぎるため、時代を感じさせてしまうからです。
足元を崩すということは、アイテム同士の相性が大切です。たとえば、ネクタイを絞めるならば、ザックリとしたニットネクタイを選びます。スーツに合わせるシルクのネクタイでは胸元だけドレス感が高く不均衡だからです。
昨今、ビジネスファッションが次々に変化しています。どうせ変わるならば、この変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?いままさにビジネスファッションにイノベーションが起きているのです。
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