離婚したけれど同じ相手と復縁したいという人は多い?

離婚をした相手ともう一度結婚、復縁再婚もありえる

離婚をした相手ともう一度結婚、復縁再婚もありえる


一時的な感情で離婚して後悔する人もいますが、必ずしも復縁したいかというとそうではなく、実は「復縁再婚」を望む人は案外少ないものです。ガイドの私が代表を務める結婚相談所で聞いていても、10%程度だと感じます。内訳としては、案外男性の方が多いようです。

通常、恋愛関係の場合、「復縁したい」と悩むのは女性の方が多いのですが、結婚となると男性の方が未練があって、なかなか気持ちの整理がつかないと言えます。

今回は実際にあった、AさんとBさんの復縁再婚のエピソードをもとに、そのきっかけや思いを紹介していきます。復縁再婚したい方や、離婚を考えている方は参考になるかもしれません。


「一生この人でいいの?」無関心夫に離婚を突きつけた50代

50代の女性Aさんは専業主婦でした。旦那さんは公務員、年収は1000万円で持ち家もありました。ただ、たばこを吸う、趣味はパチンコなど女性としてはうれしくない趣向の持ち主である上、家庭でほとんど話をしない人だったのです。髪型を変えても、怪我をしても無言。当然、共通の趣味もなく、休みの日もバラバラの生活でした。「きっと私に興味がないんだと思う。このままずっと一緒にいても、お互いつまらないし、どうせなら違う人と人生を歩みたい」と思い、離婚をしたのです。

離婚をした後は、結婚した娘を頼って上京しました。結婚したばかりの娘の2LDKの新居にお邪魔するのですから、実母と言えど肩身が狭く、置いてもらっているような状態です。「娘に悪いから早く一人で暮せるようになりたい」これが、Aさんが結婚相談所に入会した第一の理由でした。

専業主婦だったので50代からの就職も難しく、元の旦那さん同様、生活を助けてくれる相手を希望します。そして、せっかく再婚するのならいい条件の相手を見つけたいと、医者や会社員、公務員を希望してお見合いをしました。

でも、「相手が年寄り過ぎる」「話が合わない」などの理由でAさんのほうからお断りをすることが多々ありました。おまけに、「この人はいい大学を出ていない」「この人はタバコを吸う」「この人は年収が低い」「この人は背が低い」「この人はタイプではない」とあらゆる条件を出す始末。これでは、なかなか相手は見つかりません。


元夫の病気をきっかけに娘に背中を押されて、約半年で復縁

実は、Aさんには娘の2人がいて、もうひとりは大阪に住んでいました。大阪の娘は父親の味方で、離婚後もしきりに心配している様子でした。するとある日、大阪から東京までわざわざやって来てこう言うのです。

「お父さん、体調を崩しちゃったの。お母さんに帰ってきて欲しいと言ってるよ。お願いだから、面倒を看てあげて!」

すると自分の味方だと思っていた東京の娘さんも、「お父さんのところに帰って」と言うのです。最初は悩みましたが、結局娘たちの言葉に背中を押されて、復縁再婚することになりました。

娘さんたちにとっては、お父さんもお母さんもとても大切な人です。もちろん、ずっと仲良くして欲しい、離婚なんてして欲しくないと思っていたのです。娘たちにとって家族の病気は決して起きてほしくないことである一方、復縁再婚を勧めるきっかけになったのかもしれません。

Aさんにとっても元夫について見つめ直す機会になりました。実際にお見合いをしてみると、「いいな」と思うような人にはフラれ、「どうかな?」という人には好かれ、再婚できるのだろうかと悩み始めていたころでした。そんなときに元夫の病気の知らせがあり、改めて考えたのでしょう。「お父さんは大卒だし、背も高い。確かに無口で気がきかないし、イライラすることもあるけれど、私や娘2人をきちんと養ってくれた。お見合いした人たちよりも、悪くないのかもしれない……」と再発見できたのです。

自分から折れる踏ん切りはつかなかったところ、相手の方から折れてくれて、気持ちよく復縁できた……というのが本音のようです。体調が良くなるころには、夫婦の関係も改善しているかもしれませんね。


自由すぎる芸術家DINKS、生活を変えられず36歳で離婚

もう一つの例は、元奥さんからの復縁の打診でした。Bさんは、芸術大学を出て、デザインの仕事をしている36歳の男性です。

夫婦共稼ぎで都心に住み、子供のいないDINKSでした。お互いに芸術肌でフリーランスで働いていたので、仕事が順調なほど忙しくなります。だんだんとお互いのことを思いやることが少なくなって、心理的にも物理的にもすれ違いの日々が続いていたそうです。

そんなある日、突然奥さんから離婚を切り出されます。「これをきっかけに生活を見直すことも考えたのですが、ずっとお互い自由にやってきたので、今さら生活スタイルを変えることができなかった」というBさん。話し合った結果、お互いのことを考えて離婚を承諾したのだそうです。


離婚後2年、似た者同士の結婚生活が恋しくなって……

離婚をして2年経ち、Bさんは結婚相談所にやってきます。不規則で多忙な生活ぶりで、なかなか出会いもなく、ふとした時間に結婚生活を思い出し、さみしさを感じるようになったと言います。フリーランスとはいえ稼ぎもよくて若々しいBさんは、お相手がすぐに見つかりそうでしたが、ほどなくして「やっぱり元の奥さんと再婚することになったので、退会します」と報告をいただきました。

実は復縁再婚の打診は、元の奥さんからだったそうです。奥さんも芸術肌の女性で、なかなか理解し合える人には出会えなかったようなのです。そんなとき離婚をした元夫のことを思い、やっぱり理解し合えるのはあの人だけと思ったのでしょう。お互い同じくらいのタイミングで再婚を考えたというのも、似たもの夫婦らしいエピソードです。


復縁再婚はおかしい? 世間体を気にして躊躇する男性も

復縁に対して、男性は世間体を気にする傾向がある

復縁に対して、男性は世間体を気にする傾向がある


とはいえ、Bさんは元奥さんから話があったときに、少し返事に迷ったそうです。何がネックになったのかというと、「世間体」でした。

「離婚をした相手と復縁再婚するなんて、世の中からするとちょっとおかしいのではないか?」と考えてしまったのです。たくさんの男女がいる中で、「なぜわざわざ離婚をした相手と?」と考えると、確かに不思議です。私自身は、復縁再婚をしたカップルもたくさん見ているので、特別な感情はありません。でも、社会的なイキモノである男性は、世間からの視線、評価をとても気にするものなのですね。

それでも、結局は復縁に踏み切ったのだから、やっぱりこの人がいいという気持ちが働いたのでしょう。Bさんが、「自分はちょっと変人なので、同じ変人である奥さんが一番相性がいいのかな……」と照れながらも笑顔で話してくれたのが印象的でした。

以上2人のエピソードを紹介しました。再婚のために婚活をしてみて元のパートナーが良く見えるケースもあれば、それ以前に、ふとさみしくなって元の結婚生活に戻りたいと考えるケースもあります。冷却期間に関しては今回の例のように数年レベルの場合もあれば、10数年経って、子どもの成人や結婚をきっかけに復縁するなんてケースもあるでしょう。そして、離婚を切り出した方、切り出された方、どちらから復縁の打診をすることはあります。

前述のように男性は自分から復縁を迫ることに抵抗がある方も多いですが、男女ともに素直に復縁したいことを伝えてみるのも一つの手かもしれません。


女性の再婚には禁止期間も。ただ、復縁なら民法上もスムーズ

もう一つ、復縁を後押しできるとすれば、同じ人との再婚は、法律的にも簡単です。

一般的な(別の相手との)再婚の場合、民法上で女性の再婚禁止期間は100日と決められています(ただし、離婚時に妊娠していなかったと医師が認めた場合、100日以内の再婚も可能)。一方、離婚をした同じ相手と再婚する場合、再婚禁止期間は設けられていません。理由としては、仮に離婚時に妊娠をしていても、同じ相手であれば戸籍上の父親が誰になるのか、という問題が起きにくいためだと考えられます。

今や、2分に1組が離婚をする時代です。離婚は珍しいことではなくなりましたが、相手が心から憎くて離婚したというほどではないなら、復縁の可能性は十分にあると思います。そして、一時の感情で離婚を考えている方は、「せっかく縁があって結婚をしたのだから」とぜひもう一度相手のいいところを見てあげてください。

離婚騒動は気力も体力も消耗しますが、再度、パートナーを見つめ直すいい機会になるのかもしれません。
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