早生まれは不利で損?早生まれは1月1日から4月1日生まれの子ども
早生まれのわが子を見て、「早生まれって、やっぱり不利で損なのかしら?」と不安を抱くことはないでしょうか
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「早生まれは不利で損」「かわいそう」って本当?
早生まれの子供に対して「早生まれは不利で損」「早生まれはかわいそう」と言う声を耳にすることがありますが本当にそうなのでしょうか?なぜそのように思われるのか、その理由や本当に不利なのかを考えながら、早生まれの子供への接し方をお伝えします。
「早生まれが不利で損」の理由1:入園時の発育・発達差
子供は幼い時ほど、月齢によって身体の発育や、行動、能力の発達に差が大きく表れます。1ヵ月違うと、乳幼児の身長や体重、また出来ることにも随分差があります。ですので幼稚園や保育園に入園した頃は、排泄や食事、また人とのコミュニケーション能力にも差があり、親は不安に感じることがあるかもしれませんね。
「早生まれが不利で損」の理由2:保活が困難
保育所は各園によって、受け入れ月齢を定めています。早くても生後57日を過ぎないと受け入れてもらえない所が多く、中には生後41日から預かってもらえる所もあるようですが、早生まれの赤ちゃんは、受け入れ月齢に満たなく、入所を1年待たないといけないケースが出てきます。また入所申し込みは、前年度の秋頃に行われ締め切られる所が多く、早生まれの赤ちゃんは、まだ生まれておらず、申し込み自体が難しいでしょう。
「早生まれが不利で損」の理由3:自動車免許の取得が遅く
子供が成長してから、デメリットを感じることもあります。自動車の免許を取得できるのは18歳からですので同学年で友達が取得し始めても、早生まれの子は、少し遅くなるでしょう。その他、飲酒などが可能になるのも同学年のお友達より遅くなります。「早生まれが不利で損」の理由4:児童手当・扶養控除で不利
子供に対して支給される児童手当は、出生月の翌月から始まり、15歳になった年の年度末までとなっています。4月生まれの子と3月生まれの子では支給される額に11ヵ月の差が生じる訳ですね。また扶養控除も12月31日現在の年齢が16歳以上の者が対象となりますので、こちらも早生まれは不利と言えるでしょう。
大人目線で見ると早生まれはやはり損?
このようにデメリットを挙げてみると、やはり「早生まれは損?」と思われがちですが、児童手当の支給される額が少なくても、4月に生まれた子には、その分育児費用が早くから必要です。また扶養控除に関しても不利に感じますが、子供が早く社会へ出て自分で稼げるようになるのですから、むしろ得と考えることもできるでしょう。
子ども目線で考えると早生まれは得
保育園入所に関しては、約1年間多く、子供はママと一緒の時間を過ごせるわけです。幼い子供にとっては、大きなメリットでしょう。また自動車免許の取得や飲酒については遅くなりますが、反対に定年も遅く、また同学年内で、いつも若い立場でいられますね。
早生まれは保育所でも得なことが多い
「早生まれだから……」などと気にすることなく、子供の成長のペースにあわせて見守りましょう
ですが保育園では、月齢の高い子が小さな子の面倒を見たり、着替えなどのお手伝いをする場面が多々あります。また先生も早生まれの子供を気にかけてくれたり、お友達から刺激をもらえたりするので、むしろ「早生まれの子が羨ましい」と言う声も聞きます。
運動会のかけっこでも月齢を考えて、走る順番を決めたり、お受験でも、生まれ月を考慮している所が多いです。
早生まれの子の発達の差を理解した上での接し方
ですが早生まれの子供は、やはり最初、発育、発達の差が出ます。親はそのことを理解したうえで接してあげましょう。そして子供が、他のお友達より遅く、何かがうまく出来なくて悔しい思いや悲しい気持ちになることがあるのでしたら、その気持ちをしっかり受け止めてあげてください。
そして「一生懸命頑張っていたね」と励まし、「お友達の○○くんは、上手ね、今度はよく見ておきましょう」と月齢の大きな友達をお手本にすることをアドバイスしたり、「ママと一緒に練習しよう」など、前向きな言葉をかけてあげましょう。そして出来た時、達成した時は、おもいっきり褒めてあげてくださいね。
「あなたは早生まれだから、しかたないわよ」などは決して言わず、早生まれを「出来ないことの理由」にすることは止めてください。
生まれ月に関係なく、子どもの成長のペースにあわせ見守る
「早生まれは損」と言うのは大人の立場からの話で、「早生まれがかわいそう」と言うのは、親の「早生まれはかわいそう」という思い込みから生じるものでしょう。小学校低学年を過ぎた頃には、生まれ月による差はほとんどなくなるでしょう。大切なのは、育つ環境と親の関わり方です。
親は「早生まれだから」と気にすることなく、子供の成長のペースにあわせ、見守ってあげましょう。
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