ゴルフRPG?

マリオオデッセイの図

マリオなどの人気タイトル以外にも、隠れた良作があるんです

ニンテンドースイッチの人気タイトルというと、誰もが思い浮かぶのは「スプラトゥーン2」でしょうか。それとも「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」、「スーパーマリオ オデッセイ」もいいでしょう。しかし、そういった大作タイトル以外にも、ニンテンドースイッチでは意外と、いわゆるインディーゲームと呼ばれる小規模ジャンルのゲームに、面白いものがたくさん転がっています。

その中には、豪華絢爛でこそないものの、価格が安く、センスが光り、そして意外にもボリュームだってしっかりしているものがあります。今回ご紹介するゴルフストーリーも、まさにそんなゲームです。価格は1,500円(税込み)、パッケージ版はなくダウンロード販売のみです。ゴルフストーリーというぐらいですから、もちろんゴルフゲームなわけですが、ただのゴルフゲームではありません。本作は、ゴルフRPGとでもいった方がよいような、ちょっと、いや、かなり変わったゲームになっています。

ゴルフ場は街のようなもの

ドラゴンクエストIIIの図

ドラゴンクエストの街や城のような役割で、ゴルフ場があります

ゴルフストーリーの根幹をなす重要なシステムに、「Yボタンを押すと、ボールをその場にポトンと落とす」という仕組みがあります。なんですが、この仕組みについて説明するまえに、そもそもの話として、ゴルフストーリーで遊べるストーリーモードでは、いわゆる普通のゴルフゲームのように、コースを選択したら次々にホールを回って良い成績を目指す、というような進め方になっていない、という説明をしなければいけません。

ドットで描かれたこのゲームは、スーパーファミコン、あるいはゲームボーイアドバンスぐらいの時代のRPGのような雰囲気で、プレイヤーキャラクターを操作し、フィールドを歩き、NPCと会話して、ストーリーを進めます。そう、プレイヤーキャラクターを操作してとことこ歩くんです。ゴルフゲームなのに。

このゲームにおけるゴルフ場は、RPGにおける街のような役割で、入り口から入って、中にはもちろんコースがあって、バンカーやフェアウェイやグリーンがあるわけですが、そこを自由にスタスタと歩いて、そこらへんでゴルフをしたり、していなかったりする人と会話をすることができます。また、ゴルフ場というのはコースだけがある場所じゃないですよね。クラブハウスがあったり、ショップがあったりするわけで、そういう施設にも行けるわけです。バーなんかもあったりします。

そんな中で、Yボタンを押すと、ボールをその場にポトンと落とし、そしていつでも打つことができます。ティーグランドとか、グリーンとかだけでなく、道でも草村でも、どこでもボールを落として、好きな方に打つことができます。

だいたいのことはパカンと解決

ゴルフストーリーの図

何か怪しげなものがあるなと思ったら、とりあえずボールをぶつけてみます

いつでもどこでもボールを打つことができる。それで何をするのか。このゲームでは、だいたいのことをパカンと打って解決します。むこうに怪しいスイッチがあるけど柵があって押しにいけない。…ポトン、パカーン、コツン! よし! スイッチが押せたぞ! とこんな具合です。

モグラ達がゴルフ場の整備を邪魔していれば、発信機付きのボールをモグラの前に転がして、持ち帰らせて追跡したり。ゴルフ場にゾンビが出れば、ボールをぶつけて撃退したり。あるいは急に、お前のパワーを試してやる、俺にボールをぶつけてみろ、というようなことを言われることもあります。えっ大丈夫? 大丈夫! パッカーン……とこんな具合です。何言ってんだと思うかもしれませんが、実際に何言ってんだと思うような出来事ばかりが起こるゲームなのです。

そのうち、ゴルフボールだけじゃなくて、魚のエサやら、鳥のタマゴやらも打つようになります。魚にエサをやってくれ。パッカーン! 鳥のタマゴを親鳥に戻してあげて! どうやって? クラブで打って! えっ大丈夫? 大丈夫! パッカーン!

ちなみに、だいたいのことをパカンと打って解決と言いましたが、そうじゃないこともあるのかといいますと、それもあるんですね。コースの池からいなくなったカメを探したり、フリスビーでディスクゴルフしたり、芝刈り機で芝刈りしたり……。

あっちにいってはパカン、こっちにいってはパカン、たまにはゴルフ以外のこともしながら、ストーリーを進めていきます。

もちろん普通のゴルフもします

ゴルフストーリーの図

池にポチャッ…と思ったら、カメが出てきてカメ返し!?

大きな流れは、そうやってゴルフ場で色んな問題を解決していくと、そのたびにお金と経験値が入って、プレイヤーを強化できるようになります。スピンを強くかけられるようになったり、遠くまで飛ばせるようになったり。まさにRPGよろしく問題を解決しながら成長させていくと、そのゴルフ場のコースをきちんと回れるようになる、というのが大きな流れです。そうなれば、いよいよ、普通のゴルフということになります。

マリオゴルフシリーズやみんなのゴルフシリーズなどでおなじみの、1回ボタンを押してゲージが移動、2回目を押すとパワー決定、3回目でインパクト、チャーシューメーン! のリズムで打つ操作です。フックやカーブをかけて障害物を回避しながらグリーンを狙ったり、風の影響を避ける低い球で転がしたり、バックスピンでボールを少し戻したり。スタンダードなゴルフゲームな印象です。

もっとも、普通のゴルフといっても、ゴルフ場の方はちょっと普通じゃないかもしれません。モグラがいるところに打ち込めばボールをバンカーに運ばれたり。池ポチャかと思いきや、カメがでてきてコツーンと跳ね返ってフェアウェイに、なんてことも。ありがとうカメ!

不思議と新鮮な気持ちでゴルフが遊べる

ニンテンドースイッチの図

ニンテンドースイッチを持っている人は、ぜひ遊んでみてください(イラスト 橋本モチチ)

遊んでみると気がつくんですが、好きな場所でポトンとボールを落として打つのが、思いのほか気持ちよいのです。人に当たっても、ゆるい世界観で、いてっ、何すんだ! ぐらいですみます。歩いていても、何か穴があればボールを入れてみたくなります。

この、不思議なゴルフの世界は、ゴルフゲームが好きで好きでしょうがない、とにかく練習を重ねて極めたい、そういう人向けではないかもしれませんが、「ゴルフゲームはたまに遊ぶ」ぐらいの人にはこれはとてもように思います。そこは、クラブをふる理由がある世界だからです。

ボールを打てば何かが起こる世界でゲームをしていると、とにかく打ってみたくなるのです。普通のゴルフだったら池に打ってはいけませんよね。でもゴルフストーリーでは、魚のエサをボールにみたてて、池に向かってナイスショット! 池から魚がバシャッと飛び出しパクンと食べる、そういうことが起こるんです。それはやっぱり楽しいのです。穴があればボールを入れてみたくなるのです。

最近ゴルフゲームやってないなあという方はぜひ遊んでみてください。このレトロな雰囲気のドットで描かれた世界が、ゴルフゲームをとても新鮮に遊ばせてくれるんです。

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田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)


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